「独立愚連隊」
バリバリの邦画である。岡本喜八監督の作品。白黒でえらく古い。
しかし、これが思った以上に魅力的な映画なのだ。
レンタル屋に行って、このタイトルをみつけてもレンタルしようという人は少ないと思う。
しかし、この次にレンタルに行った時、このタイトルをみつけたら必ず手にとって
そのままレジへと直行してほしい。そして誇らしげにカウンターの上に置いてほしい。
店員にバカにされても気にしない。逆に店員が”おおっ!”という表情をしたら、
その店員の手をとり、「友達になろう・・・」と声をかけてほしい。
きっと今後のあなたの人生を大きく変える人になるはずだ。
話が横道にそれた。もとに戻そう。
まず、岡本喜八という監督をご存じだろうか?
けっこ〜知られているところでは「ジャズ大名」なんていうふざけた映画を撮った人。
「ジャズ大名」なんて名前を思いつき、なおかつそれで公開した勇気に拍手をおくりたい。
とにかく変な監督さんなのは確かである。
この監督、西部劇がむちゃくちゃ好きで、いつかハリウッドで西部劇を撮るというのが
監督の夢だったらしい。最近、夢がかなって「ボーイ・ミーツ・ウェスト」って映画撮りましたが。
「独立愚連隊」は和製西部劇。黒沢明監督の「七人の侍」とはまた違った感じ。
時代劇で西部劇風の作品というのは少なくない。だが日本軍という設定で
西部劇を作ったのは、後にも先にも岡本喜八監督だけだろう。
ちなみに続編ということで「独立愚連隊 西へ」というのがあるが、
続編のくせに話のつながりは全くなく、どちらかというと姉妹編といったところである。
舞台は終戦間近の中国大陸。佐藤允扮するアウトロー日本兵荒木は弟の死因を
究明するため、従軍記者を装って山岳地帯で敵と対峙している日本軍の警備隊へ
やってきた。この隊は通称”独立愚連隊”と呼ばれるクズばかり集められた隊だった。
荒木は生前弟が使っていた部屋の壁から銃弾を発見、弟の死に陰謀がからんでいる
ことを確信する。敵の攻撃はいつはじまるかわからない。
シリアスな内容だが、岡本監督はこれをコミカルに演出。佐藤允のキャラクタも演出以上に
コミカルで笑える。アクションシーンも満載、黒沢映画とはまた違った日本映画をここに観る
ことができる。邦画といえば黒沢、という図式は通用しないことがよくわかる映画だ。
Back?
|