「デッドゾーン」

現在、ビデオが廃盤なので置いていないレンタル屋多いと思います。
もし見つけたらすぐさまGETすることを忘れないように。

デビット・クローネンバーグ監督作品、クリストファー・ウォーケン主演。
好きな組み合わせですね。どっちも好きです、僕。で、クリストファー・
ウォーケンはこの映画と「ディアハンター」。この二つを観たら、彼の
ファンになることは間違いありません。最近は「ラストマンスタンディング」
はじめとして、ギャングモノに出演していることが多いです。レンタルに
出かけたら暇な時にはチェックしてみてください。

クローネンバーグといえば「裸のランチ」。これはあまり面白くありません。
ドロドロで変な世界をお望みなら「ビデオドローム」をお薦めします。これも
現在廃盤。見かけることも少なくなりました。あまり彼氏、彼女とは観ない
ほうがいいと思います。過激なシーン多数。

で、話を元に戻して「デッドゾーン」。はたしてこれがドラマなのか。やっぱり
SFなのか、とても難しい。ジャンルはドラマでつけているが、きっとSFで
置いているところも少なくないはず。しかし、SFとして見るのとはちょっと違う。
この映画はあくまでドラマなのだ。観てもらえばそれがわかるはず。

クリストファー・ウォーケンは学校の先生役、でもアっという間に事故ですべて
を失ってしまう。そして目覚めた時には、不自由な体と特殊な能力だけが
彼に残されていた。愛する人も職もすべて失った彼は、家庭教師をして生計
をたてる。そして、ふとしたきっかけから、自分に予知能力があることを知る。
その能力によって彼はまた人生を大きく左右されるようになる。

オープニング、気味の悪い音と共に、画面には模様が映し出されていく。
UFOでも出てきそうな音楽だ。この音楽と画面でぐっと中に入り込んで
しまう。いったい何がはじまるのか、不安を感じさせるオープニングだ。

クリストファー・ウォーケンが画面に登場する、しかしどうもいつもと違う。
カッコよくないのだ。先生らしさを出すためなのか、イマイチもっさい感じ。

そして事故。

次にクリストファー・ウォーケンが画面に現れるのは、病院のベッドの上。
ボサボサの頭はやっぱりいただけないが、病院で何年かぶりに目覚めた
という設定なので、これはしかたがない。病院で起きた途端、きれいに
セットされた髪なんて嘘っぽくていけない。

病院を退院し、家庭教師の職を求めて外を歩くシーン。そこにはやっと、
見慣れたカッコイイ、クリストファー・ウォーケンがいる。あの目つき、そして
コート、足が不自由なので杖をもっているが、これがまたカッコイイ。

そう、これから話は大きく展開していくのだ。それが見てとれる。何かを
感じさせながら、ずっと話にひきつけていくのはすばらしい展開だ。目を
離そうにも、画面を見ていないと次に何が起こるかわからない。

過去をひきずる男、これを演じるのがクリストファー・ウォーケン。まさに
ぴったりの役。彼は目で演技ができる。そしてクローネンバーグはそれを
うまく表現し、カメラでおさめることができる監督なのだ。

まさにこの映画、この二人でなければ撮れなかった映画といえる。
映画を見終わった時、何を感じるかは人それぞれだが、いい映画だと思う
気持ちはきっと誰もが同じはずだ。

 

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