「コーマ」

えらくシュールな絵作りです。観ていてウっとくるかもしれません。

マイケル・クライトンが監督・脚本とこなす、医療サスペンス。ドラマ「ER」に通じるものが
あり、なんと主人公の女性の名前がスーザン、その夫の名前がマーク。まさに、「ER」
そのままの名前・・・「ER」とあわせてご覧ください。

ボストンの記念病院に勤務する女医スーザン、とマーク。どちらも若く野心的な医師だ。
ある時、スーザンの親友が簡単な手術の最中に、麻酔事故で植物人間になってしまう。
しかし、カルテをみてもそれらしい原因がつかめない。ところが、調べていくうちに8号
手術室でオペを受けていた患者ばかりが、昏睡(コーマ)状態に陥っていることが判明。
スーザンはさらに調べていくうち、恐ろしい事実を目の当たりにする。

夫マークには、若き日のマイケル・ダグラス。主人公のスーザンはよく知らない女優さん。
しかし映像がしごくシュールで斬新だ。映画監督らしい凝った演出はなく、作家マイケル
・クライトンが原作をそのまま映像に置き換えた感じに仕上がっている。ちなみに原作は
マイケル・クライトンではなく、ロビン・クック。原作もベストセラー小説になっているので、
読んだことがある人もいるかもしれない。

マイケル・クライトンといえば「ER」、「ジュラシックパーク」といったものが有名だが、最近
突然注目されるようになった人ではない。古くは「ウエストワールド」、「大列車強盗」など
を監督し、すでにある程度の地盤があった人物なのだ。もともと家が裕福で医者としての
教育を受け、そのくせ作家としてデビュー、映画監督もこなすという多彩ぶり。金のある
やつぁああ、やっぱ強いわ、と思わせる人生を地でいっている感じ。

映画「コーマ」はそんな監督マイケル・クライトンが作った映画の中では最高のデキ。最後
までドキドキさせてくれる作りは、「ER」で絶え間なく患者が運び込まれてくるのと同じに
よくできている。

また題材が日本では馴染みの薄い臓器売買といったものだが、アメリカあたりでは本当
にありそうな話で、そういった意味でとてもリアルな映画だと言える。

「ER」には若く意欲的な医師が多数登場し、次々に患者の治療にあたる。「コーマ」も
医療を扱った映画だが、こちらのほうが「ER」の明るさとは逆に医療のドロドロした面だけ
がクローズアップされ、医者に行くのが怖くなるほどだ。

だんだん話が進むにつれ、普通のホラー映画よりもコワイ作りにアっと驚くはず。

ぜひ、観てください。

 

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