| 「ライアーライアー」 監督: 出演:ジム・キャリー 僕ははじめジム・キャリーが嫌いだった。なんのことはないあのくどい顔と「マスク」という有名な映画のプロモーションで話していたのがあまり横柄だったので、それが僕のジム・キャリーの印象を決定づけただ。しかし、最近、ジム・キャリーもなかなかやるじゃないかと思うようになった。こと「ライアーライアー」に関してはジャストサイズなコメディに感じた。 ジム・キャリーが特別好きでない僕は、当然のごとくジム・キャリーの情報には疎い。きくところによるとジム・キャリーは「ライアーライアー」までスランプだったらしい。それにしちゃ楽しそうな演技をしていたような気がするが、まあ笑わせる仕事なんだから仕方がない。あれでシリアスなサスペンス映画なんかに出てもらった日には、泣くに泣けない。 内容的にはたいしたことはない。子供の願い事が叶って、嘘つき弁護士だったジム・キャリーがたった1日だけ嘘をまったくつけなくなってしまうという、ほほぉと納得できるストーリー。ただこの嘘つき弁護士がジム・キャリーだったことがこの映画をただのコメディでは終わらせない作りにしている。体当たりな笑いはやはり何者にも勝る? 期待はしないでも、十分に笑うことができる。弁護士に見えないジム・キャリーというのは一番問題なのかもしれないけど、結局法廷ドラマではなく、コメディであり、そんなことを忘れさせてくれる形態模写的演技は素晴らしい。 ジム・キャリーの場合、パントマイムだけではなく、マシンガンのごとく喋る。喋るだけなら日本にもいろんなタレントがいる。明石家さんまなどは、「ライアーライアー」のパロディドラマで弁護士ならぬサラリーマンの役までやっていたほど。ただ明石家さんまのトークは面白いが顔で笑えることはない。「マスク」のようにかぶりものによる笑いはあっても、目で笑わす、顔で笑わすということはできないのだ。ジム・キャリーは目で殺すよろしく目で笑わせる。 若い時の志村けんのような笑い・・・なのかもしれない。志村けんは顔で笑わせ、目で笑わせた。アクションという点ではジム・キャリーのほうが激しく笑えるので、志村けんの顔と明石家さんまのトークをあわせたのがジム・キャリーなのかもしれない。 一番笑えるのはやはり弁護中、どうにもならんということで、トイレでやけくそになって自分を痛めつけ、なんとか裁判を明日に延ばしてもらおうと努力するシーンだろう。このシーンはスティーブ・マーチンの「オール・オブ・ミー」にも匹敵するくらい笑える。「オール・オブ・ミー」を未見の方はこの機会にぜひ見てほしい。「ライアーライアー」とあわせて観ていただくことで、僕のいわんとすることが少なからずご理解いただけるはずだ。 コメディだから笑えるのではなく、ジム・キャリーだから笑える映画、それが「ライアーライアー」なんだと思う。ジム・キャリーってほんとバカなのかも?(^^; |