「料理長殿、御用心」

”シェフ殿、御用心”と読む。これまたビデオ廃盤中、探すのが大変な映画の一つ。
でも、観るとこれがけっこ〜いける。いちおーサスペンスなのだが、サスペンスという
よりはコメディ色の強い作品に仕上がっている。

料理雑誌の出版社を経営するマックスは、大の美食家として有名だが、太りすぎから
医師に美食をやめるように警告される。しかし、彼はそんなこともおかまいなしに、自ら
選んだベスト4シェフを集めて王室晩餐会を開こうとする。だが、その夜以来、ベスト4
ショフがひとりまたひとりと殺されていく。はたして犯人は・・・。

僕がはじめてこの映画を観たのは、イエェイ高島忠夫の土曜洋画劇場だった。その後
も何度か放送されていたが、いつのまにか放送されなくなった。「ザ・カンニングIQ0」
とあわせて再放送してほしい映画の一つだ。

映画の中にはタイトルからもわかるように、様々な料理が登場する。映画の中の料理
というと腹がへってる時に見ると、たとえダイエット中であっても口にものを運んでしまう
ほど効果的だ。この映画はおなかをすかせてぜひ観てほしい。もしかすると自分の中
に眠る美食のセンスを呼び覚ますかもしれない。

シェフの一人に「ニュー・シネマ・パラダイス」で映写技師アルフレードを演じたフィリップ
・ノワレが出ている。古い記憶なので確かだとは言えないが、きっとそうだ。映画自身は
アメリカ映画のはずなんだけど・・・なぜ、出てるでしょう。よくわかりません。

この映画の楽しみ方は、まず料理、そして味、そして最後にサスペンス。主人公が誰
なのか、それさえよくわからない。マックスはあくまで脇役だ。人が死んでも平気な顔で
美食を求めるあたり、ある意味ブラックでシュールでしごくいいキャラクタだ。映画の中
ではあくまでテーブルの上の料理が主役なのではないか。観る人間も俳優の演技より
も料理に目がいって仕方がないはず。

あー、思い出しただけでも腹がへる。

そんなわけで、見かけたらぜひ観てください。

 

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