「四つ数えろ」
監督:
出演:スティーブ・マーティン、ハンフリー・ボガード

 主演はスティーブ・マーティン、この人のことを本気で書き出すと、きっと卒論書くくらいかかってしまうかもしれない。面白い。

 ハンフリー・ボガード主演の映画で「三つ数えろ」というのがあった。この映画は当然、それのパロディである。実際には「三つ数えろ」だけではなく、いろんな古い映画のパロディになっている。古い映画の映像を拝借し、それにあわせて脚本を書き、さらにS・マーティンがおかしなハードボイルドを演じるというのは、映画界はじまって以来かもしれない。最後のステッフクレジットには”ハンフリー・ボガード”の名前も登場。よくもまあそこまで徹底しているな、と感心させられる。

 実際、映画の中でハンフリー・ボガードは重要な笑点をしめている。「四つ数えろ」の中では、あろうことかハンフリー・ボガードはS・マーティンに変態よばわりさえされるのである。墓の下で、ボギーもさぞお怒りことだろう。

 この映画の特筆すべきは、その映像の組み合わせ方である。即興的な笑いも少なからずあるが、基本的には古い映像を非常にうまく組み合わせ、それに対してS・マーティンが変な演技をするので、計算された笑いに思わずハマってしまう。ボギーもS・マーティンにかかると下っぱになってしまうあたり、S・マーティンの偉大さを感じることができる。

 よくもまあこんな映像を探してきたなと思える映像まで登場し、その映像の数々をまたことごとく無理矢理笑いに結びつけている。映画を知っていれば、より面白い映画だろう。「四つ数えろ」を観る前に、「三つ数えろ」くらいは観ておいたほうがいいかもしれない。ボギーの作品だし、観て損はない。どちらもぜひ!

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