M3ノススメ キーボード交換の巻

なぜにスケルトン?
 渋さでいえばスカンジナビア語キーボードだろう。これほど渋いキーボードはない。なによりスカンジナビア語キーボードというのがどういった文字が並んでいてどういった配列なのか、まったく想像できないあたりがとてつもなくすごい。

 しかし僕はスケルトンキーボードを選択した。これはなぜかというと僕は”つける派”だからである。そうでなければきっとドイツ語キーボードあたりを手にいれて、打ちにくいことそっちのけで喜んでいたに違いない。しかも黒スケルトンの予定がいつのまにか白スケルトンになっていた。これはイノシシの着ぐるみをきたおっさんが夢に出てきて、”目立たないことが忍の掟だ”と言ったからで、それ以上の深い意味はない。ひらたくいえばついつい気まぐれで根性なしの僕は無難路線に走っただけのことである。

いかにしてスケルトン?
 まったくここに至るまでの道は遠く険しいものだった。まず、キーボード交換サービスがはじまってすぐ東京の東芝PC工房にお邪魔して、受付のおねえちゃんを困らせるくらいに問いつめてキーボードを換装してくれとお願いしたがダメだった。その時はまだ東芝が鎖国時代でM3は東芝のサポートをほとんどまったく受けられないというような状態だった。当然そのM3を持ち込んでキーボードを交換してくれとゴネたわけで、できるできない以前に門前払いだったのは言うまでもない。それでも受付のおねえちゃんは僕に住所と電話番号を書いた紙を渡してくれた・・・というのは正確ではない。受付のおねえちゃんは東芝への質問を受け付ける用紙を僕に渡してくれて、ここに書けばなんらかの回答をしてくれると丁寧な対応してくれた。しかし、その後連絡はない。メールアドレスのみならず住所まで書いたような気がするが、まったく連絡はない。

 最近、東芝のサポートを非難するページが話題を呼んでいるが、さすが東芝、非難されるだけのことはある。東芝は僕にも回答をしてくれなかった。かといって僕はそれを非難するつもりはない。もともとゴネたのは僕のほうで、用紙に書いた字はミミズがはったような僕の字なので解読できなかったというのが本当のところだろう。少なくとも先日から書いていた「M3に花束を」運動のほうでは、ちゃんとした回答が返ってきた。結局、無茶を書いたにもかかわらず東芝はユーザーの声を反映し、M3ユーザーが東芝PCメンバーズクラブにも入会できるようになったのは記憶に新しい。某事件は大騒ぎになってしまっているが、実際なんらかの不幸な行き違いがあったに過ぎない。それはまさに運、不運という問題であってそれ以上のものではないように思う。

 さて、話を元に戻そう。結局、LibrettoM3は現在も東芝PC工房については持ち込み禁止が続いている。となればどうやってキーボードを手に入れるかだ。幸いM3はLibretto70、Libretto100/110と同じキーボードがついている。となればアップグレードメニュー対応機種であるLibretto70もしくはLibretto100/110を手に入れてキーボードを交換すればそれがそのままM3に使えるということになる。当然これはよろしからざる方法である。しかしそれしか方法がないとすれば僕はそれをあえて悪いとは思わない。結局リスクは自分持ちである。キーボード交換を自分で行って基盤を壊したとしても誰も責めることはできないし、責める気もない。となればやっぱりやるしかない。

それでもってスケルトン
 いろいろ考えた結果、やっぱりそれしかないということになってLibretto70を探した。なぜ百式でないかと言えば最近百式は高いのである。なぜかは知らないが、去年の今頃の値段よりも百式は高い値段で取り引きされている。絶版になると値上がりするというのは名機の鉄則なので、百式はそれだけじつは名機だったということに違いない。かといってLibretto70がタマ数あるかといえばそうでもない。そのうえどうも微妙に高い。Libretto50が4〜5万、Libretto60が5〜6万、Libretto70になると7〜8万と若干高い。なによりこの値段なら素直にM3のほうが割安感がある。しかしである、キーボード交換のために購入しようというのだからLibretto70なのであって、結局M3では意味がない。高い値段を出してもLibretto70しかないのかと悩みつつ、いろいろと探していた。そして結局、個人売買のオプションいろいろ付きを若干安いかな、と思われる値段で手を入れた。

 モノが手に入れば話は早い。早速、東芝PC工房に・・・普通ならここで送りつけるところだが、今回はとある方にお願いして直接東京の東芝PC工房のほうにLibretto70を持ち込んでもらい、スケルトンキーボードに交換してもらった。

 そして今日、とーとーそのスケルトンキーボードが届いたのである。

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▲これが問題のスケルトンキーボードのアップ

 しかし、このスケルトン、少々インパクトに欠ける。当初の予定通り黒スケルトンのほうが目立ってよかったかもしれない、などと考えなくもないが僕自身は満足している。なにより”つける派”の僕にはキーボードカバーがこれほどまでに違和感なくマッチすることがなによりもうれしくて仕方がない。きっと黒スケルトンではこれまた違和感を感じるに違いないので結局白スケルトンという選択は間違っていなかった。

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▲装着例。パっと見、違いがわからない。
しかしよく見るとスペースキーの真ん中に

キーのパンタグラフが透けて見えている。

 ただインパクトを望むのであればやはり黒スケルトンでいくことをお奨めする。実際それはそれで締まって見えてカッコイイだろう。僕は無難路線を歩むことで満足を感じることができたが、はたして派手好きの人にこの白スケルトンは絶対に満足できないと思う。白スケルトンはそれくらい”あたりまえ”に見えてしまうのだ。

まとめてスケルトン
 僕はなんとかしてM3のキーボードを交換したかったのでLibretto70を手に入れてまで換装した。しかしこれがはたしてベストかといえばそうでないように思う。前述のM3サポート問題の件と重なってくるが、東芝PC工房のほうでもM3をサポートしてくれればこんな手間をかけずにキーボード交換が可能になる。東芝がサポートしない理由としてM3自身サポート外なのでキーボードを交換しておかしくなっても面倒をみられない、ということをあげている。しかしM3でもまったく問題なく動くことは今回の換装からも明らかである。実際、キーボードに関してはLibretto70およびLibretto100/110と共通なので、色が変わっただけのスケルトンキーボードで動かない理由がない。確かに換装している最中に基盤を破損してしまったら面倒なことになるというのはよくわかるが、よっぽどのことがないかぎりキーボードの交換で本体がつぶれるようなことはないと思う。M3ユーザーの数自体特別多いとは思えない。しかもそのうちキーボード交換をする人が何人いて、その中で本体を壊す可能性というのはいったいどれくらいだろう。それこそ宝くじとは言わないまでもそーとー確率は低いのではないだろうか。

 東芝のほうでサポートしたくないというのはよくわかる。ただ東芝PCメンバーズクラブにも入れるようになったことだし、ここらで一つ東芝PC工房の門戸もできる範囲で開いてくれるというわけにはいかないものだろうか。

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