M3ノススメ RS-232Cカード

不便
 M3のI/Oポートは非常に不便だ。なぜなら、無意味にデカイ。きっとこれはUSBポートをつけるためだと推測できるが、それにしたってやっぱりデカイ。

 一度、なんとかこれを小さくできないだろうかとI/Oポートをバラバラにして考えてみたが、やはりUSB部分の出っ張りが下のほうまで張り出しており、もし短く切断できたとしても、後ろの部分だけ背が高くなり不細工でなおかつ使いにくいということになりそうだった。

 かといっていつも大きなI/Oポートを持ち歩くというのは、これまた無駄以外のなにものでもない。

便利
 どうすれば便利になるのか?そう考えた。一番簡単な解決策はじつはPCMCIAのUSBカードを購入し、それを経由していろいろなものをつけることだった。しかしそれには大きな問題があった。僕のM3はWindows98ではなくWindows95が入っている。そう、Windows98対応のUSB機器は多いが、Windows95用のUSB機器はほとんどない。もちろんこれはドライバの問題だけで、メーカー側が対応してくれればWindows95でも十分にUSB機器を使うことは可能だろう。だが、わざわざ古い、しかも完全対応でないOSのためにドライバを供給するメーカーはほとんどない。ということでUSBカードは使えない。

 USB機器は便利だという話をよくきく。しかし、うちにはUSBの機械といえばM3についてきた付属のUSB-FDDだけで他にUSB機器はない。USBカードをBUYしたとしても使うものがそれだけでは意味がない。そんなわけで僕はRS-232Cカードのほうが有効なんじゃないかと考えた。これは手元にHandyGPS2というGARMIN社のGPSがあったことから出てきたアイデアだった。それにRS-232Cカードならモデムも繋がるし、いざというときにはクロスケーブルでデータ交換も可能だという打算的な考えもあった。

選択肢
 最終的に僕が選んだのはRATOCのREX-5056VというRS-232Cカードだった。

232c.JPG (7459 バイト) RS-232Cカードの箱
 なぜだかパッケージはナンパなイメージのピンク色だが中身は硬派なRS-232Cカード。

 値段と性能だけでいえば、じつは嶋崎保任さんに薦めていただいたサンワサプライのPCMCIA超高速シリアルカード(RS-PCM230)\14,800が一番優れているように思う。もっともこれはサンワサプライが販売しているだけで作っているのはアメリカの会社らしい。ただこれには問題があった。まず第一に出っ張りが大きいということ。これはもしPCMCIAが2枚いけるとしても2段重ねの下のスロットには挿せないということ。じつはモバイルギアMK-32にも使えないだろうかというこれまた打算的な考えもあって、出っ張りがあると実際都合が悪かった。Librettoだけで使うのであればこれでもたいして問題はない。加えて対応しているOSがWindows95のみというのも気にかかった。実際にはDOSでも使えるような気がするが、前述のごとくモバイルギアMK-32で使えないものかと考えていたので、Windows95のみという対応は選択しにくかった。逆にRATOCのREX-5056VはNECの9821ノートでも使えるということがうちにPC-9821Ne2を持っている僕にとっては追い風ともなった。きっと一生9821ノートで使うことはないだろうが、なんにせよ対応は多いほうが後々つぶしがきく。どこまでいっても打算的な考えがそこにあった。

 従来はこの二つ以外にも選択肢があったらしい。しかし現在は普通に手に入るのはこの二つかT-ZONEなどでとんでもない値段で売っている外国製のシリアルカードのみである。そんなわけで値段を優先させるのであればサンワサプライのものを、対応の広さを求めるのであればRATOCのものをお奨めする。

使い方
 もともと僕はHandyGPS2に繋ぐためにRS-232Cカードを購入した。しかしこの他にも使い方はある。

 ・素直に外付けマウスを使う
 ・外付けモデムを使う
 ・PDAのクレドルなどと繋ぐ
 ・工業機械ロボットに繋ぐ
 ・タッチおじさんロボットを繋ぐ
 ・なんとなくケーブル接続してみたい
 ・HandyGPSをGPSアンテナとして使用する

 といったところだろうか。有効なものはマウスとPDAのクレドル接続くらいかもしれない。しかもM3のようにI/Oポートがでかすぎて持ち歩けず、仕方なくRS-232Cカードなどという例は少ないはずなので、ほとんど有効な使い道がないというのが本当だろう。

 ドライバは特別なモノは必要はなくWindows標準の通信ポートのドライバをそのまま割り当てることができる。これはこれで非常に便利だ。まあ、ちょっと前までは本体に当たり前にくっついていた通信用シリアルポートなので、これくらい簡単にセットアップできてくれないことには使えない。当たり前のことだがこれはこれで重要なポイントだと言える。

まとめ
 僕自身はほとんどHandyGPS2を繋ぐため”だけ”の購入だったので悔いはない。しかしたいていの場合、手に入れたところで持て余してしまうのではないだろうか。特別必要性を感じない場合はBUYする必要はないように思う。

 ただM3ユーザーに限っては大きなI/Oポートを持ち歩くよりは便利な気がするので少しはお奨めできる。きっとVAIO505ユーザーにも同じように薦めることができる。VAIO505ユーザーはUSBはあってもシリアルはない、という状態なので、どうしてもシリアル接続したい場合には非常に有効であることは間違いない。

 しかしやはり今やUSBは標準になりつつあり、またノートPCの場合は赤外線ポート、PCMCIAを介してのフラッシュメモリカードによるデータ交換という方法も有効なので、RS-232Cカードがどうしても必要になる場合といえば、僕のようにHandyGPSをGPSアンテナとして使用したいといったごくごく限られた用途になることは言うまでもない。

 はたしてそれを納得できるかどうかは各個人の選択であり、責任になる。当然、僕が薦めたことについてメールなどによる抗議は受け付けないのでご了承いただきたい。

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