M3ノススメ モバイルの時間

モバイルに必要な時間とわ?
 モバイルという環境でパソコンを使うという人はじつはそれほど多くないように思う。僕自身、Librettoを複数所有しバッテリーのもちがいい悪いと悪態をついているが、実際にはLibrettoはモバイルするための道具というよりは、枕元でカチカチ打つための道具というほうが正解である。現実、外でカチカチとキーを打つ時間よりも家の中でカチカチとキーを叩いている時間のほうがはるかに長い。でははたしてモバイルは必要ではないのか?

 少なくともこの疑問に関して、僕の答えは否である。僕自身は省スペースパソコンとしてのLibrettoも必要だが、モバイルマシンとしてのLibrettoも同様に必要である。これへちょっとした時間を有効に使うために出先からのメールチェック、また掲示板のチェックというのは僕の生活にとって必要不可欠だからに他ならない。メールのチェックも必要なく、WEBにも関心がなければはたしてモバイルの必要はないだろう。家の机の上にデスクトップを置き、大容量メディアだけを持ち歩き、仕事場とのデータ共有を実現することでその間たる”通勤時間”にわざわざマシンを起動する時間というのはまったく無駄というに等しい。

 誤解のないように断っておくが”趣味で通勤時間にパソコンを起動する”ことが悪いと言っているわけではない。趣味である場合は個人の自由だが、それを客観的にみて”必要”であるかといえば必要でないというのが本当だというそれだけの話であり、事実である。もちろん通勤時間にメールチェックしないと俺は死んでしまうううううっと言うのであればそれは”必要”なことであって、これは”不必要”には該当しない。

 結局のところ、モバイルなどというのは自分で強い意志を持ってやる修行か受験勉強みたいなものであると言える。なる気がなければすぐにやめてしまうし、続けようと思わなければ続かないのがモバイルコンピューティングのそれである。

そんなわけでM3
 M3のバッテリーのもちは素晴らしい。とんでもなく長い。もちろんこれは歴代Librettoの中でも電池食いで有名なLibretto50改と比べてのことなので実際たいしたことはないかもしれない。しかし、それでもLibretto50改の時よりも倍ほどもつということにとにかく驚いた。大容量バッテリーで2時間強しかもたなかったLibretto50改に比べ、M3は大容量バッテリーでは東京→京都間の新幹線の中でさえ半分しか消耗しなかった。単純に4時間以上はもつということは確かだろう。とりあえず4時間ももてば僕が動き回る範囲でいえば全く問題はない。京都市内をウロウロしたところで片道30分、往復で1時間、これにあと3時間あるわけで、ナビをしたうえで作業していたとしてもまだまだ時間はある。日本橋にしても片道100分、往復すると200分で、3時間と20分、これでもまだなんとかもつので大丈夫である。

 Libretto70を持っていないのでわからないが、Libretto70も結構バッテリーがもつらしい。いつかLibretto70を手に入れてどちらがもつかをテストしてみたい。やはりバッテリーのもちというのはモバイラー生活にとっては重要なことにかわりはない。

PowerBatteryの場合
 Libretto50改はバッテリーがもたなかったので、エナックスのPowerBatteryを購入した。これだとさすがにバッテリー食いのLibretto50改でも一度もバッテリーが切れるということはなかった。さすがPowerBatteryだと感心したが、はたしてM3に環境を移行してからというもの、PowerBatteryの出番はなかった。というのはACのコンセントの形状が違うのでPowerBatteryを使えなかったからというのも一因だが、前述のようにM3のバッテリーが思った以上にもつからである。

 ところが先日、エナックスのページにいくと百式用のACコードが大々的に売られており、また発注フォーマットのCGIで簡単に発注できるようになっていた。思わず必要事項を記入してしまい、次の日には宅急便でACコードが送られてきた。送料を含め結局4000円強したがはたしてコードはどうみてもコードであり、それ以上でもそれ以下でもなかった。コードがコードでがっかりしたというのも変な話だが、まったくその通りでがっかりした。どうみても4000円のコードに見えないことが僕の心を暗くした。もちろんこのコードの中に世界のハイテクノロジーの粋を集めた超高性能電導体が入っているのかもしれないが、それは外観からははかりしれない。僕のような無知な人間にはどうしてもこれが4000円のコードには見えないのだった。実際はこれが4000円だなんてむちゃくちゃ安いィイイイイのかもしれないが、何度見直したところでやっぱり4000円には見えない。

plug.JPG (5002 バイト) ←問題の4000円のコード。
 800円で売っているS端子のコードと
 一見見分けがつかない。

 なんにせよ、コードが手に入ったことでM3のバッテリー環境はさらに向上した。試しにPowerBatteryを使ってM3の駆動時間を調べようとがんばってみた。しかしである・・・もともとほっておいても4時間以上もバッテリーのもつM3である。PowerBatteryを使っているといつまでたってもバッテリー切れする様子がない。夜の22時過ぎにテスト用にバーチャロンのデモを起動させ、ほおっておいたのだが夜中の3時になってもなんの変化もない。もともと4時間以上もつのでたった5時間程度では変化しようもない。あきらめてその夜はM3をそのままにして寝てしまったが、次の日の朝8時に起きた時もM3は平気な顔をしており、バーチャロンのデモがバキュンバキュンと音をたてていた。

 結局、こちらの根負けで朝の9時にはM3を持って仕事に出てしまった。そんなわけでPowerBatteryがM3でどれだけもつのかは未知数のままである。確実に8時間はもつことは確認している。しかもこれだけもてば普通十分ではないだろうか。前述のように僕自身は4時間ももてばじつは十分ということが判明しているのではたしてM3+PowerBatteryという組み合わせで外出することがあるかどうかは微妙である。それよりも大容量バッテリー、もしくは標準バッテリーをもう一本持ち歩いたほうが軽くていいような気がする。クロックアップしたM3ならいざしらず、ノーマルのM3では大容量バッテリーのみでも十分な働きをしてくれることは間違いがない。

まとめ
 M3のバッテリー駆動時間を掲示板などで問われることが多い昨今なので、正確な数字をデータとして残しておきたかったが、なにぶん時間との戦いなのでこれは辛い。とにかく実用十分という結果だけでもお知らせしておきたい。

 もともとM3のCPUはMMX133MHzのものではなくMMX166MHzのものである。モバイルパックという性格上MMX166MHzのものをMMX133MHzで動作させバッテリーの駆動時間を稼いでいるのである。はたして今までそんなマシンがあっただろうか。どうせやるならMMX266MHzをMMX200MHzにしてバーチャロンを快適動作させてほしいところだが、実際のところMMX133MHzだからこそバッテリーがもつのである。細かいことかもしれないがこういう部分がM3のいいところである。もちろん速いにこしたことはないが”モバイルパック”という点を考慮するとM3のMMX133MHzという選択が決して間違っていないことがわかる。もっとも逆にMMX200MHzだったら今回もちゃんとした数字を出すことができたような気がするが、それでは本末転倒であることも否めない。

 
battery.JPG (8459 バイト)
なんにせよ、MMX133MHzというクロックのおかげでM3はモバイルパソコンとしての真価を発揮していると言える。そしてそのうえ東芝の省電力ユーティリティもあってこの結果であるように思う。というのは僕のM3はWindows98ではなくWindows95が入っており、しかもこれはSS1000用のイメージなので当然省電力ユーティリティもWindows95のものである。Windows98になり省電力の設定がよくなったという話をちらほらと耳にするが、Windows95仕様のM3でさえ必要十分な省電力設定とバッテリー性能を引き出している。これが逆にWindows98のM3であればなお長い時間使用することができるのかもしれない。

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