M3レポート

 ・・・ということで予告通り・・・BUYしてしまいましたM3(^^
 以下けっこ〜がんばって書きましたレポートのほうをお楽しみください。

動機
 なぜ、今さらVGA、しかもLibrettoなのか。僕は以前から公言してきた。「次はSVGAだァアアアアッ!」と。

 しかしふたをあけてみると、またもVGA、しかもLibrettoなのだ。はたして僕は呪われているのか?それとも狂人なのか?

 答えは他にある。なんのことはないその答えとは”守銭奴”であるということだ。そしてまた常に飢えている、アフリカ飢餓難民状態の僕だからである。常に飢えているのでモノを見る目はギラギラと異様な光を発し、安いモノ、安いモノと常にWEBをうろつく。かといって金がないのですべてをBUYするわけにはいかない。いつも少しでも安く、少しでもいいものを、そればかりを考えて生きている。そんな時、目の前にM3が現れた。

 M3・・・そう聞いて一番はじめに思い浮かんだのはBMW、世にいう”べんべぇ”の”えむすりー”である。

 意外かもしれないが、僕は車も好きである。単車も好きだ。映画も好きだがこれはさすがに本筋とはまったく関係がない。金がないくせにいろんな車をほしがって楽しむ、いわゆる夢想家なのである。実際車も持っているが人には見せられないようなとてもチープ、チーパーな国産車である。それもいい、関係がない。とにかく”M3”というのは非常に高価なBMW社のスポーツグレード、スポーツカーなのである。Libretto110がその型番からパトカーなら、M3はまさしくスポーツカーなのだった。これほどの魅力、これほどの格好良さが今までのマシンにあっただろうか。

 PowerBookG3などはかわいそうなことに”じーさん”である。生まれたばかりでも”じーさん”、これは悲しすぎる。きっとジョブズは「そんなつもりじゃなかったんだァァアアッ」と言いたいに違いないが、あいにく彼は日本語がわからないからこの読み違えると恥ずかしい型番のマシンを一生わからずじまいになるだろう。このままいくとG10くらいの時には、某製薬会社の”がすたーてん”の略と間違いかねない。やはりそういった意味でもネーミングというのは非常に重要だ。

 LibrettoM3・・・このネーミングがなんと素晴らしいことか。そしてなによりM3は安かった。これもまた素晴らしい。とっても安くてカッコイイ名前だったので僕は思わず手が出たのだった。ああ、それほど僕は貧しいのです。かしこ

箱から出してみて
 いくら名前が格好良くても見た目は今までのLibrettoとなんにも変わらない。変わらないどころか、LibrettoSS1000からすると先祖返りしているというあたりよくわからない。ただ僕自身はSS1000のデザインも嫌いではないが、今までのLibrettoのデザインも決して悪いとは思わない。先日東芝でカラーリングサービスがはじまったが、まさに色を塗り替えるだけでも楽しむことができるのは、小さいあのかわいい筐体のおかげだと思う。そういった意味ではSS1000もカラーリングを増やせばどっと売れるような気がするが、なぜか新品に関してはやるつもりはない様子(^^;

 で、M3はロゴが印刷になっている。以前のモバイルパックはもともと既製品のLibretto30/60を使っていたのでDoCoMoロゴがシールだったが今回のM3はさすが新設計(?)、ロゴもちゃんと筐体に印刷。僕自身は”M3”の斜体のロゴがもうちょっと太かったらぁと思わないでもないが、これは好みの問題かもしれない。

 

m3logo.JPG (3406 バイト) ←なんとなく地味なロゴ

 あと通常”TOSHIBA”のロゴがある液晶の裏面に”NTTDoCoMo”のロゴがあり、”TOSHIBA”らしさは微塵もなく・・・と思ったら、起動時に赤い大きな字で”TOSHIBA”と出るあたり、やはり商魂たくましい家電メーカーらしさを感じる。”Libretto”のロゴが今までなら薄い青色だったのに今回は”NTTDoCoMo”のロゴと同じ濃い灰色なのはちょっと地味な印象を受ける。

m3toshiba.JPG (6625 バイト) ←商魂たくましいTOSHIBA

 この他に、I/Oポートと称して従来のポートリプリケータサイズのアダプタが付属する。これによってUSB、シリアル、パラレル、PS2の機器類を接続することができる。従来のLibrettoとはちょうど反対側(右側)にコネクタがあるので当然のことながら従来のポートリプリケータなどは使用できない。となるとSS1000のポートリプリケータだぁ、という考えに及ぶのは自然の理。しかし残念なことに尊い人柱によってこのSS1000用のポートリプリケータも利用できないことがすでに判明している。Libretto70の皮をかぶったSS1000と言われていたM3だけにこの報告にはM3LIBRERすべてが愕然とした。中には復讐を誓って闇に消えるLIBRERもいたという。LIBRER恐るべしとはよく言ったものだ。

 従来のモバイルパックならPCカード接続の起動可能なFDDが付属していたが、今回からはUSB接続可能な本体同色のFDDが付属している。ケーブルが白なのがちょっと浮いて見えるが、特別悪い印象もない。どちらかというとケーブルの細さのほうが気にかかる。接続部分はカチっとはまってはいるが力強さに欠ける。フルピッチのSCSIケーブルとは言わないが、もうちょっと太い男らしいケーブルのほうが安心感がある。それこそマッチ棒のようなケーブルだったとしたら自分でビニールテープを巻いてしまうかもしれない。マッチョな男と太いケーブルはやはりどちらも安心感があっていい。女性は特にそう思うに違いない。そのかわりなのかなぜかFDD自身が太っちょでびみょ〜に不細工だ。USB接続になるとケーブルが細いぶん、FDD本体に何か特別な機械が詰め込んであるんだろうか、そのへんはバラしてみないとさっぱりわからない。とはいえ従来のFDDもバラしていないので比較ができない。結局一生比較されることなく終わるのだった。

 この他、携帯カードが同梱されているが僕は携帯を持っていないのでこれは未開封のまま、すでに売りに出し買い手がついた。はたしてこれも一生何が入っていたのかわからないままだ。

触れてみてわかる何か
 Windows98モデルということで今までにない恐怖を覚えた。はたしてLibretto50の第1回起動時にはすっかりセットアップが終了する前にコケた。その後、ちゃんとネットワークの設定ができず、しかも蝉入りのHDDだったため初期不良ということで購入1ヶ月もたってから交換してもらった。Windows98はLibretto50に入っているWindows95の兄貴みたいなOSである。はたしてコケない理由はない。

 液晶パネルを起こし、真新しいキーボードと液晶画面、それにMMXPentiumのエンブレムを見て感動を覚える。なんとなくMMXPentiumのエンブレムが曲がっているような気がしないでもないが気にしないことにした。新しいキーボードに触れてみる。今までのキーボードと違い、ちょっと横長だ。横長なのは慣れると思うが、問題はEnterキーが小さいことだ。これは使いにくい。ま、これは去年の今頃Libretto70が発売された際にさんざん言われていたことなので今さら繰り返すまでもない。

 今まで後ろにあったヘッドフォン端子が左側のPCカードスロット横になった。従来ヘッドフォン端子のあったところにはなんとマイク端子がつきマイクがつけられるようになっている。これもSS1000がベースと言われるM3だけに当然と言えば当然かもしれない。しかしこれであとはカメラがあればVAIO-C1状態でテレビ電話も可能だ。オプションの項目にCanonのPowerShot30TあたりのOEM製品を東芝製のものをつけておけばシャレもきいてて面白かったと思うが、残念なことにNTTDoCoMoも東芝もそんなシャレをするような会社ではない。ちょっと残念な気もする。

 Libretto70と基本的には同じ筐体だが、裏蓋は完全に新設計(PCカードスロットが左にあり、裏面のコネクタ位置も右に移動していることからも従来のものは利用できない)。右の電源位置を見ると従来のものではなくLibretto100やSS1000に採用された細いAC電源に変更されていることがわかる。さらにその上をよく見るとAC電源のマークが変更されていることがわかる。ということはじつは上も今までとは違う型を使っているということだ。基盤のネジ位置が微妙に違うような気がするので、きっと液晶パネル部分のLibretto上部のみが共通で下部分についてはすべて新設計になっている様子。つまらないところに凝っているあたりがマニア心をくすぐる。

 リブポイントも従来のものとは違い若干低いものが採用されている。交換用のリブポイントにはピンク、ブルー、グリーンとカラフルなものが3色あり、お肌のTPOによって使い分けが可能である。もっとも材質的にすぐに汚れて黒ずんでしまうような気がするので僕はアキュポイントに交換して使用している。なによりはたしてこのリブポイントは汚れてしまって全部使い切った場合、純正を交換用として購入することはできるのだろうか。謎である。従来のものは最近はちょっと大きなパソコンショップでは常備品のごとく置いてあるので問題ないが、パソコンショップで「M3用のリブポイントください」と言った時に「はぁ??」という店員の対応が目に見えるようで怖い気がする。こと京都寺町などローカルな電気街のパソコンショップの店員さんはLibrettoの派生型なんてものにはまったく興味はない。M3というLibrettoを知っているかどうかさえ怪しいところだ。かといってNTTのDoCoMoショップに駆け込んだとしてもさらにけげんな顔をされたうえに「そういった商品は扱っていません」と言い切られそうな気がしないでもない。そうした冷たい対応を避けるためにもあらかじめ用意した従来のリブポイント、もしくはアキュポイントあたりを使っていたほうが無難のような気がするのは僕だけだろうか。汚れないということであればLibretto20用のケバケバなしのリブポイントが売っているのでこれが一番似合うような気がする。実際僕はこれを好んで使っている。ただし慣れるまで非常に使いづらい。そんなわけでリブポイントはずっと使い続けるであろうポインティングデバイスだけに自分にあったものを自分で探し出す努力をしたほうが無難なようだ。

さてようやく起動
 ほんとは前の項で起動まで行き着く予定だったが、つまらないことをウダウダ書いているうちにすっかり長くなってしまった。ということでようやく起動である。

 第1回目起動は非常に慎重を要する。Libretto50の時は初期不良でコケたということは先に書いた通りである。この機体が初期不良でないことを祈りつつ、電源ボタンに手を伸ばす。いつもと同じ感覚、いや微妙にM3の電源ボタンのほうが浅い気がするがそこを押せば電源がオンになることにはなんら変わりはない。恐る恐る、しかし期待に胸をふくらませながら指に満身の力を込めて押してみる。

 ・・・・しかし、動かない!! おおおっ!!ガッ!!

 だが原因はすぐに判明した。前の項で電源まわりをじっくり観察していたので、ACアダプタをはずしてあったのだ。当然、充電されていないバッテリーなので機体の電源が入るはずはない。南無阿弥陀仏・・・改心を言葉にし、心を落ち着けてAC電源を差し込む。

 今度こそ・・・満身の力を使い果たした僕はゆっくりと自然体で電源ボタンを押した。そうか、神はこれを僕に諭そうとしたに違いない、そう思った。柔道にせよ、なんにせよ自然体というのがスポーツの基本である。M3というスポーツカーと同じ名前を冠するLibrettoである。これにもやはり自然体が必要だと神は言っているのだった。

 TOSHIBA!の赤い文字が画面いっぱいに映し出され、次にWindowsのセットアップがはじまる。一番はじめに登録する名前とプロダクトキーを入れる。名前はいいがプロダクトキーは長くてわかりづらい。2度ほどBと8の区別がつかずに間違えた。なんだか急に老いが近づきボケたような気がした。とにかくなんとかプロダクトキーを入れることができ、Windows98のセットアップがはじまった。
 と思ったら結構、すぐにセットアップが終了した。Windows95の時は延々待たされた気がするが、なんのことはないWindows98はすでにセットアップが終了しており、名前とプロダクトキーをいれるようにだけなっているようだ。

 Windows98のカッコイイのかカッコ悪いのかよくわからない起動音の後、おきまりの画面が続く。とりあえず”Windowsを起動するたびに表示する”の項のチェックをはずし、2度と目の前に現れないようにする。

DOCOMO.GIF (13302 バイト)
▼自己主張以外のなにものでもない壁紙

 しかし、この壁紙はスゴイ。はっきりいって圧倒される。Libretto70あたりのさわやかな壁紙とは違い、明らかに力、Powerを感じる壁紙だ。雷光が画面の隅々まで走り、その真ん中に”LibrettoM3”と自己主張以外のなにものでもない文字が大きくデザインされている。あまりに圧倒的なのですぐに他の壁紙に変更してしまったことは言うまでもない。

 次にデスクトップ上に散乱した”msnへのオンラインサインアップ”やら”オンラインサービス”やら”モバイルパック”関連のフォルダ、アイコンをすべて削除する。ついでにいらんようなプログラムは「アプリケーションの追加と削除」から削除する。しかし重い・・・なぜだろう・・・と思っていたらなんのことはない、タスクバーにちょこんとモバイルパックと称してモバイルパック関連のメニュー画面が起動している。これはいけない!と早速スタートアップからもすべてを削除し、再起動する。

 再起動後、そーとー軽快な感じのするWindows98になった。今までの重さはいったいなんだったのか。32MのRAMではOSであるWindows98だけでも重いのに、それにプラスして”モバイルパック”メニューだとか、”ショートカットキー”だとか、MSOfficeなんか入っていないのに”Officeキー”だとかがスタートアップに登録されており、薪を背負ってる二宮金次郎さんに北山杉でも乗っけるようなとてもひどい状態だったのだ。そういった重さを解放するためにもスタートアップからの起動アプリ削除は一番はじめに行わないといけない作業の一つだろう。

 HDD容量確保のため、次に表面上だけ消えている”モバイルパック”関連のアプリを逐一見つけだしフォルダごと闇に葬り去る。”オンラインサービス”も同様にして削除する。他にもいらなさそうなフォルダをガンガン削除することによって少しでもHDDを整理し、容量を確保する。
 それが終わったところで、ようやく次の作業へと移行する。

レジストリを修復するべきか否か?
 さてようやく整理も終わったので何か新しいアプリケーションでも入れようと考える。しかし、M3にはCD-ROMドライブもついていない。とりあえずLAN経由でLibretto50Kaiの中にあるフリーソフトを入れようと思い、LANカードを挿し込む。Libretto50Kaiにはダミーカードのかわりに今は亡きUSRoboticsの336モデム+10BASE-TLANカードのXJEM3336Jが差し込んであり、いつでもLANの準備はオッケー。クロスコネクタを間に介し、Windows95とWindows98のLAN接続ということに・・・あとはM3のほうに挿し込んだRATOCのREX-R280が認識されれば設定が完了する。REX-280は別途ドライバを入れなるまでもなくそのまま認識した。さすがだ、ちょっとWindows98を見直した。そしてドライバの組み込みが終わると”再起動しますか?”のダイアログが出る。早速、再起動する。

m31.JPG (11418 バイト)

▼LANで仲良く繋がるLibretto50KaiとLibrettoM3

 Windows95の時もそうだったがこの再起動というのはえらく面倒な作業だ。DOS時代にはDOSの起動が速いこともあって、再起動しても特別苦にならなかったが、Windowsの時代になって何かと再起動を要求してくる。そのうえ毎回起動に1〜2分、さらにドライバの組み込みや各種設定の時間をあわせると下手をすると1回の再起動で5分近くかかることもある。しかもこれが何度も重なると10分、20分と平気で時間が過ぎていく。はっきりいって時間の無駄だ。マシンに向かって有効な作業をしている時間に対して再起動している時間の割合がどんどん、どんどん増えていく。これについてはもう少しなんとかしてほしい。Windows98になっても少しも改善されていないような気がするのは僕だけだろうか。もちろんある程度は仕方がないように思うが、以前と変わらないというのはバージョンアップの意味がない。少しでも再起動を減らしました、と宣伝できるようゲイツ君にはがんばってもらいたい。

 それはさておき、再起動が終わり、デスクトップの画面が出てくる。しかしここで「レジストリが壊れています、修復します」のダイアログが表示される。起動3回目にしてすでにレジストリを破壊するとはいったい。特別おかしな使い方をしているわけでもないのに、ほとんど脅迫文にも似た文章が表示されるのは精神衛生上あまりよろしくない。実際どこが壊れているのかもさっぱりユーザーはわからない(少なくとも僕はわからない)。勝手にWindows98がレジストリを破壊し、その一部に不具合があるからといってはたしてユーザーにわかる理由もない。親切で言ってくれるのかもしれないが、はたしてそんなものはいらぬお世話というやつだ。勝手に壊したのなら勝手に何も言わずに修復してくれたほうがどれだけ楽かわからない。そして、ゲイツ君もあいかわらずだな、などと懐かしい友人を回想するかのように心の中でつぶやいた。

 Windows98が優秀なのか、それとも単に気まぐれなのか、レジストリの不具合を報告したわりにはなんの問題もなく動いている様子。試しにネットワークコンピュータのアイコンをクリックし、Libretto50Kaiと繋がっているかを確認する。しかし、そこにはLibretto50Kaiの姿はなく、やっぱり一度でうまくいくなんてことはありえないんだ、といういつものあきらめを感じた。コントロールパネルの中にある、ネットワークの項でネットワークの設定を確認する。”Windowsファミリログオン”とかいうのが選択されている。とりあえずいつもの”Windowsネットワーククライアント”に設定を変更する。するとまた再起動が始まる。無限地獄にも似た感覚を覚えずにはいられない。

 だが再起動後もあいかわらずLibretto50Kaiが見える様子はない。仕方なくまたネットワークの項を開いてみる。NetBeuiのプロトコルがないからかもしれない、とNetBeuiを追加する。と、ここでまた再起動・・・

 

 もうそろそろ限界が近い。これでダメだったらもうWindows98とは縁を切るしかない・・・完全じゃないにせよWindows95のほうがどれだけ使いやすいかわからない。故郷へ帰ろう・・・あのWindows95の待つ、あの故郷に・・・

 しかしさすがに今回はうまくいった。ネットワークコンピュータのアイコンを開くとちゃんとそこにLibretto50Kaiが見えていた。Libretto50KaiのほうからもM3が見えている。ようやく先に進むことができた。早速、必要なソフトやデータをM3に移動させる。終わりないセットアップが今、はじまろうとしているのだった。まさにこれが第一歩。歩き出すにはまだまだ多くの時間を必要としていた。

本題
 そんなわけで前置きが終わりましたので、引き続き本題のM3のレポートに移りたいと思います。
 今回のM3はMMX133MHzということで、僕が今まで使っていたLibretto50Kai(中身は60)という機体よりはクロックがあがっているぶん当然速いと予想していました。しかしながら実際にはデフォルトのタコな設定と32Mというメモリの少なさ、さらにWindows98のメモリ使用量が多いため、決して快適とは言えないスピードでした。設定の変更によってある程度は速くなるものの劇的なスピード向上には至らず、結局体感的にはOSの最適化もあって若干速いかな、と思われる程度のスピードしかありません。

 CPU自体はMMX166MHzのものをクロックダウンして使っていると予想されますので(これを書いているうちにまさにその通りだというレポートが某掲示板に報告されていました)、さらなるスピードアップの余裕はあると思います。ただやはりバッテリーのもちを考えるとMMX133MHzで困るといったことも少ないように感じますので、無理をする必要はないと思います。それよりはなんとかメモリを増やしてWindows98が快適に動く環境を手に入れるほうがより先決だというのはきっと誰の目にも明らかです。32MではOSさえもお世辞にもサクサク動くとは言えないのでなるべく早くに96Mまで増設したいと思います。

 PCカードスロットが左に移動したことでSCSIカードなどを使用した際にコネクタ類に触れる心配はなくなりましたが、AC電源位置がそのままなのでできればこれも左、もしくはSS1000のように後ろに配置してもらえればそのほうがさらに使いやすかったと思います。またこのAC電源がちょっとさわっただけでも簡単にとれてしまうので、AC電源位置については失敗のような気がします。

 ソフト的には東芝ユーティリティで非常に細かい設定が可能です。ただし細かすぎてよくわからないところが多いので、僕はパネルを閉じた時にハイバネするのをオフのと画面の電源断を10分にするくらいしかしていません。面白いのは省電力の設定でバッテリ使用時のモードがノーマルの時にはバッテリ動作予想時間が4時間54分にもなるのに、フルパワーにした時には2時間40分にしかなりません。ちょうど半分くらいになってしまうんですが、この差はいったいなんなんでしょう。ただこれはあくまでマシンが勝手に予想した動作時間であって実際の数字ではありませんのではたして本当にそれだけ違いが出るのかはわかりませんが。

 時間の話が出たついでに起動時間を数え歌で計測してみました。当然ストップウォッチを使った数値とは誤差があると思います。下の表をご覧ください。 

起動 スタンバイ
(サスペンド)
復帰 再起動
LibrettoM3 57 18 15 72
Libretto50Kai 75 22 20 100
テスト環境
LibrettoM3 MMX133MHz RAM32M HDD2.1GB(東芝製) Windows98
Libretto50Kai Pentium100MHz RAM32M HDD3.2GB(IBM製) Windows95OSR2.5

起動時間、再起動時間共にHDDの読み込みが止まる時間までを計測しています。

 Libretto50Kaiの起動が遅いのはMagnaRAMを読み込んでいるせいもあると思います。今回のテストではじめてOSR2.5でサスペンドを使ってみましたがノーマルLibretto50の時よりも断然速くなっています。もちろんこれは僕のLibretto50Kaiは50の皮をかぶったLibretto60なので一概には言えませんが、それにしても速いです。使えない遅さではありません。

 アプリケーションの起動に関してはモノによってはM3のほうが非常に遅いです。これはWindows98のメモリ使用量とも関係があると思いますが、それにしてもネスケの起動の遅さはちょっとひどい。マイクロソフトの嫌がらせなんじゃないかと思えるほど遅いです。

 あとM3に入っている”ロボワードVer.3”なるソフト、これがすごい便利です。僕は断然パッケージ版をBUYしようと思いました。むちゃくちゃ便利。なんのことはない辞書ソフトなんですが、わからない単語のうえにカーソルを持っていくとスイスイ単語の意味を調べてくれます。おかげで英語のページもスイスイ読めます。こりゃいい!M3の中でじつは一番気に入ってしまいました。パッケージ版が12800円とちょっと高いですがBUYしてしまいそうです。ちなみにVAIO505EX/Xあたりにもはじめから入っているそうですが、VAIOユーザーの報告の中にそんな話は聞いたことはありません。でもこれはほんと便利でいいです。素晴らしい。

 次に液晶画面ですがLibretto20/30→Libretto50というモデルチェンジの際には同じ液晶なのにビデオチップの性能差なのか「Libretto50の液晶は黄ばんでいる」と言われていましたが、M3の液晶はこの”黄ばみ”がなくなっています。Libretto50とM3を並べて同じ画面を見ると明らかにM3のほうが発色がはっきりとしていてきれいです。相変わらずディザリングで4096色しか表示できない液晶画面に無理矢理フルカラー表示といううそんこ仕様ではありますが、この黄ばみがない液晶画面というのは非常にきれいに見えます。

 最後にPCカードスロットは増設できないのか、ということついてふれておきたいと思います。従来はタスクバーにPCカードのプロパティのところにポートリプリケータをつけていてもいなくても2スロット分のPCカードの状態が表示されていました。しかし今回のM3には1スロットしかPCカードの状態が表示されません。ということは明らかに2スロットを考えて設計されていないということだと思います。PCカードスロットについてはLibretto100シリーズ、もしくはDoCoMo仕様でない正規のLibrettoシリーズに期待するしかないのかもしれません。ただ通常の使用で2スロット必要な機会が思ったより少ないということを、僕は今までLibrettoシリーズを使ってきて感じました。少なくとも僕にはこれが特別な不満材料にはなりません。あくまでLANカードなどを使ったセカンドマシンとしてのLibretto、しかも携帯電話などを使ったモバイルシーンでの活躍を目的としたモバイルパックという性質から考えるとMMX166MHzのCPUなのにMMX133MHzという選択も、PCカードスロットを2スロットにしない設計も納得できます。なにより値段が安くモバイルに特化したマシンだということを考えると決して悪くない選択だと思います。

まとめ
 LibrettoM3はとても素晴らしいマシンだと思います。もちろん最新型のパワフルなノートPCに比べると非常に非力で見劣りする部分も少なくありません。しかしはたしてハイスペックノートPCという選択がモバイルに適しているかどうかといえば疑問です。バッテリー駆動時間の短い、重いノートPCを持って歩くというのはモバイルという考えからすると矛盾したものです。極端な話、ハイスペックでバッテリー駆動時間の短いノートPCよりも、ロースペックでもバッテリー駆動時間の長いノートPCのほうがメールものんびり書けますし、Webだってゆっくり見ることができます。ロースペックでも会社と同じアプリケーションが動き、同じようにメールが書ければ十分に役に立ちます。出先でわざわざマシンスペックを要求するフォトレタッチやビデオの編集をする人はあまりいないと思います。M3は必要最低限のスペックを満たし、なおかつモバイルに適しているという点で評価するべきマシンだと思います。そういった意味では非常によくできたマシンであり、これから長く使っていくことのできるマシンであると僕は考えています。

 僕はこれからメインマシンをLibretto50KaiからM3に徐々に移行していくつもりでいます。HDD換装も一つの課題ですし、メモリも増設しないといけません。これからM3というまた長くつきあえるマシンに出会えたことを僕は今、非常にうれしく感じています。そしてまたボチボチ手を加えていくことで自分のマシンとして完成することが僕にとって、これからM3とつきあっていく楽しみの一つです。2年後にはどんなマシンに成長しているんでしょうか。ノートPCもデスクトップ同様自分で育てていくことができると思います。スペック至上主義は終わりに近づきつつある今、ノートPCも長く使っていけるマシンになったと僕自身は感じています。

 簡単にM3の良い点と悪い点をまとめておきます。

 良い点
 ・名前がいい、とにかくいい
 ・96Mというメモリ容量
 ・PCカードスロットが左にある
 ・液晶がきれいになった気がする
 ・USB付きのI/Oポートが付属
 ・今までのデザインを採用し中身は最新型
 ・無理をすれば9.5mm厚のHDDを使える
 ・売値が安く買いやすい

 悪い点
 ・本体にUSBがついていない
 ・いまだにVGAである、しかもうそんこフルカラー
 ・ACコネクタが抜けやすいうえに電源位置が右にある
 ・MMX166MHzのCPUなのにMMX133MHz駆動
 ・PCカードスロットが一つしかない(増設も不可)
 ・付属のI/Oポートが安っぽい(イジェクトもついていない)
 ・HDDの換装が容易でなくなった

・・・でも、なんやかんやいいつつM3とっても気に入ってます(^^)vイエェイ

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