M3ノススメ 使い込んでみて

クロックアップは必要か?
 M3はクロックアップのしやすいマシンとして本来NTTDoCoMoがターゲットとしている一般階層よりもマニア受けしているような気がする。MMX133MHzのマシンを購入して、これがMMX266MHzという倍のクロックで動作するとすればはたしてこれほど買い得感の高いものはない。そしてM3は実際MMX233MHz、MMX266MHzといった高いクロックで動かすことが可能であることは周知の事実である。もともとLibrettoがブレイクした理由の一つに改造しやすいということがある。M3の動作クロックについてはこれがまさに改造しやすいわけで(以前のLibrettoよりもバラさないといけない部分ははるかに多くなったが)、これを放っておくマニアなユーザーは少ないのではないだろうか。

 僕はマニアなユーザーではない。一般的な使い方をするごくごく一般的なユーザーである。もちろんのことながらハンダごて片手にハード的な改造をするというのは全くもって不可能である。僕はいろんな機械好きだがそのくせ文学部であり、実際ハードをイジるよりもイジる行程を本やHPで読むほうが専門である。さらに言うと読んでわかってもいないのにわかったふりをして、ほぉ、とか、ははぁ、とか適当な言葉を言ってみるのが専門である。

 しかし、そんな僕も”使う”ということについてはどん欲にいろいろと調べて、いろいろ使いやすい環境を整えようという努力は惜しまない。もちろんクロックアップが有効であればそれをしないはずはない。当然僕にはできないので人に頼むか業者に頼んでということになるが、これについては日本経済を活性化させるうえでも僕は一役かっていると言っていい。よっぽど高い額でないかぎり、衝動買いとそういったことへの投資は惜しまないのが僕の良いところであり、また非常に悪い癖である。

 だが、前回書いたようにM3はバッテリーのもちが非常にいい。僕は使っているうちにこのバッテリーのもちにならされてしまった。こうなってしまってはもう元には戻れない。あのLibretto50改のバッテリーのもちの悪さにはもう戻れないのである。ところがクロックアップとは諸刃の剣でクロックをあげればあげるほどバッテリーのもちはそれに反比例して短くなるというのが道理である。ということは僕にはもうクロックアップの道はないに等しいのである。

ではどうする?
 M3にははじめWindows98が導入されている。Libretto100だったか110だったかのようにWindows95/98のセレクタブルならよかったのだが、残念なことに基本的にはM3にWindows98以外の選択肢はない。はじめ僕もWindows98で使っていて、余りの重さに耐えかね、モバイルパックスペシャルなる激重アプリをまず削除し、他の常駐アプリを次々と削除することによって少しは速くしようといろいろと試みたのである。しかし、MMX133MHz、RAM32Mという環境ではWindows98はいかんせん重すぎた。僕自身は結局SS1000のイメージをもってしてWindows95環境をM3の中に実現し使っている。しかしSS1000のイメージがなくともWindows95を導入することは難しくないように思う。USB-FDDについては「M3に95窓を」のページを読んでいただきたい。PCカード接続のFDDに関しても従来の方法で認識させることが可能なはずである。ということは問題はほとんどないはずだ。ビデオチップにしてもNeoMagicのものだし、Windows95のOSR2.1以降であればUSB関係とあわせて特別不具合が出てくるとも思えない。となればやはりM3にはWindows95を入れるほうがいいように思う。もちろんこれは超主観的見解であり、USBが使いたいのに今更Windows95を入れたりするのは間違っているように思うのでそういった場合には当然デフォルトでの使用をお勧めする。

 少なくとも僕はWindows95環境のM3を使用しているがUSB以外の不具合はほとんどないというのが実状である。Windows98自身はいいOSなのかもしれないが、個人的にはどうも使い慣れたWindows95のほうが青画面が出ることもなく安定しているように思えてならない。これはメモリの容量によるものかもしれないが、デスクトップマシンに入れたWindows98とM3のWindows98とでは全く別物のようにしか思われない。もちろんデスクトップのほうがCPUパワーもメモリの容量もはるかにパワフルだが、それにしてもマシンパワーをそのまま反映してしまうOSということではマシンパワーがないぶんM3が不利なことは誰の目にも明らかである。逆にモバイル用にはWindows95、パワフルなデスクトップにはWindows98というように使い分ければ目的にあった使い方が可能なのではないかと思う。モバイル用にもWindows98の優秀と言われる省電力設定は魅力的だが、それ以前に重いということであればそれのほうがさらに問題が大きいように思う。

Windows95の利点
 Windows95にすることで、まずサスペンドが速くなる。これは使える。デフォルトのWindows98の場合、なぜかサスペンドは二段落ちで、一旦画面が消えてからもう一度HDDに書き込む作業がはじまる。当然のことながらどうしてもロスが多い。しかしWindows95の場合は、これが一度でしかも高速なので出先で使用の際に気軽にサスペンドでM3をオン・オフできるのが非常に便利である。

 またWindows95にすることでOSのメモリの占有率が下がる。ということは少ないメモリで快適動作させることが可能である。いつもの僕なら何はなくともMAXの96Mまで増設しているところだが、安く譲ってもらった32Mのメモリを増設して64Mでも十分使用に耐えているのはWindows95のおかげだからに他ならない。

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▲そうとう確認しづらいかもしれないが赤丸の部分に
Windows95 4.00.950 Bと表示されている。

M3でWindows95は正常に動作している(少なくとも僕のマシンは)。

 メモリの話とも重なってくるがWindows95が求めるCPUパワーはそれほどシビアでないためにOSをWindows98→Windows95にするだけでクロックアップしたかのようにM3がサクサクと動きだす。これはなかなか気分がいい。少なくとも一度使うと病みつきになる速さである。

 Windows98の場合、なぜかコントロールパネルの中のアイコンの表示さえ遅い。たったこれだけのことかもしれないがWindows98は非常にストレスを感じる。もちろんこれもある程度以上のマシンスペックがあれば解決される問題かもしれないが、少なくともM3には荷が重いと言わざるをえない。ところがWindows95のM3はデフォルトの32Mの状態でさえも十分使用に耐える速さになる。これは僕自身がLibretto50改との使用感の差を感じているだけで実際そこまで速くないのかもしれないが、超主観的な見解からすれば僕はこれでも必要十分である。

まとめ
 Windows95にすると利点ばかりかといえばそうでもない。最大の欠点はUSB機器がFDDと一部マウスを除いてほとんど使えないという点だろう。しかし実際、僕はUSB接続したい機器というものを持っていないのでこれが大きなマイナスにはなりえない。ただ今後のことを考えるとやはりWindows98でUSB機器を使えるほうがより便利であるようにも思う。しかしM3の場合、USBを使おうとするとポトリ並にデカイI/Oポートを使わないといけないのでこれはこれで問題のような気がする。USBの使用に関してはPCカードタイプのUSBカードをBUYするほうが現実的なように思う。

 しかし、M3はモバイル用の端末であり、USB機器を多く繋いで周辺機器ごと持ち歩くような使い方には適していない。家に帰ってきてメインで使うにしてもSCSIカードを挿して周辺機器を使ったとしてもなんら問題はない。逆にデスクトップとLAN経由でのデータ交換のほうがメインになることは確かである。

 Windows95の導入によってサスペンドが速くなり、サクサクと軽快にOSが動作するほうが逆に持ち歩く際には非常に便利がいいように思う。結局は使い方ということになるのかもしれないが、端末として持ち歩くのであればM3にWindows95の導入というのは決して悪い選択ではない。一度もし機会と根性があればぜひ試してほしい方法の一つである。

 最後にもしWindows95を導入するのであれば、OSR2以降のWindows95を用意しないといけないということを忘れないでいただきたい。これはOSR2以降にはじめてUSBがサポートされたからである。もしUSB-FDDを使わない、ということであればそれ以前のWindows95でもいいのかもしれないが、なるべくならOSR2以降を用意するほうが無難である。

 そしてまたもしWindows95をM3に入れたことで不具合があったとしても僕は一切の責任を負いかねるのでこれについても個人の責任において実行してほしい。

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