M3ノススメ まずは95窓を

これまでの歩み
 M3を使い初めて2ヶ月が経過した。
 ・・・と言いたいところだが、実際使ったのは3日半くらいで、あとはいろんな実験機になっていることは周知の事実である。HDDも2.1GB→4.3GBに換装し、RAMも64Mになっていて、やってやろーじゃねぇかぁっという状態。ほとんど爆発寸前のはずなのに、僕のメインマシンはいまだLibretto50Kaiなのだ。

 デジカメの絵の加工はデスクトップで行い、普段のレスとページの更新、及びメールの送受信程度ならLibretto50Kaiはまったく過不足なく働いてくれる。M3も十分に素晴らしいマシンだが、Libretto50Kaiというスペックでも十分に通用することがM3購入で一番感じたことだった。

時の流れに身をまかせて
 しかし、そのLibretto50Kaiも今まさにその役目を終えようとしている。とある人から譲ってほしいとのことで長く長く手元にあったLibretto50Kaiが僕に別れを告げようとしているのだった。となれば当然M3へと強制的に僕の現在の環境が移行されることは言うまでもない。

 だがはたして本当に僕はLibretto50Kaiを手放すことができるのだろうか。いあ、長年連れ添った妻のごとく、このLibretto50Kaiを手放すなんてことは僕にはできるはずはない。そうだカモフラージュだ。ということで現在Libretto50Kaiはパールホワイトへの塗り替え計画が進行中。そしてとある人には影武者を・・・

 うまい具合にうちにはLibretto関連のパーツはいろいろある。しかもそのとある人はLibrettoのなんたるかといったものはさっぱりわかっていない。となれば・・・作るしかない。そんなわけでLibrettoのパーツを寄せ集め、一台のLibretto30ができあがった。HDDは270Mなのでとりあえず換装しないといけないことになるだろう。しかしそれでもLibrettoはLibrettoである。立派なものだ。影武者はそうして夜の闇へと姿を消した。

 しかし、これについては本題とは全く関係がない。実際ここまでの話は全く本題と関係なかったと言っていい。

影は影でなければならない
 「シャドーコマンダー」なんて映画の予告編が、この前観たビデオのはじめに入っていた。はっきりいってむちゃくちゃつまらなそうな映画だ。なにより「シャドーコマンダー」なんてタイトルがごっつぅいただけない。やはりここはソニー千葉主演で「影の軍団inロス」とかそこまではじけたタイトルで攻めてほしいところだ。

 しかし本家「影の軍団」もそうだが、影のわりにけっこ〜目立った行動が多い。「シャドーコマンダー」の予告編を見る限り、チャック・ノリス主演の映画よりも派手なアクションもある。はたしてどこが影なんだ?そんな疑問を感じずにはいられない。

 さて映画の話はともかく、Libretto30を里子に出すことでLibretto50Kaiは残った。この機体は今後、M3の影として活躍してもらうこととなる。しかしながら、M3に環境を移し替えていない以上、どうしてもLibretto50Kaiが必要となり、結局影にならずにLibretto50Kaiをそのまま使っているのが現状だ。

 これには二つの理由がある。一つはもちろん”愛”である。若く美しい愛人は僕を魅了するに足るが、今まで人生を共に生きてきた本妻も思い出深くて捨てられない。このへんは男の悲しい性と言えよう。やはりどちらも両立させていきたいのが本音なのだ。ああ、まったく男ってやつわぁ〜♪

 そして二つ目の理由、これが結構重要な問題で98窓環境であるということだ。98窓ではいろいろと不具合があるかもしれない。もちろん使い慣れていないので勝手もよくわからない。なによりも”コントロールパネルを開いた時にアイコンが出てくるのが遅い”。

アルケミーに花束を
 ということで早速気分は95窓。もう思い立ったが吉日とばかりに95窓環境にしようと心に決めた。

 そしてなぜか時を同じくして、うまい具合にLibrettoSS1000が手元にあった。となると中身は同じと言われた機体だけにそのリカバリCDを使えば、そのまま95窓環境ができあがりじゃないかと短絡的に考えてしまうもの。実際それをやってしまうあたり単純すぎる思考回路と衝動的な行動。ああ、まったく落ち着きというものがない。でもやってしまう。
 
 用意するもの
  ・LibrettoM3
  ・AC電源アダプタ
  ・PanasonicKXL-808ANなどのリカバリ可能なCD-ROMドライブ
  ・LibrettoSS1000のリカバリCD
  ・もしもの時の起動DISKとFDD

 これだけあれば万全である。早速リカバリする。当然この場合のリカバリはSS1000のリカバリCDにて行う。リカバリ方法は簡単だ。電源を入れた後に”C”を押し続ければCD-ROMドライブに入ったリカバリCDを直接読みにいき、フォーマットしますか?など二つほどの質問に”Y”で答えた後は、そのまま勝手にリカバリを開始、さらに勝手に終了してくれる。あとはリセットすれば95窓の環境になっているというまさに極楽リカバリなのだ。

 極楽リカバリが終わった後で、あまりのあっけなさに逆に不安を覚えてしまう僕だった。そしてその不安は見事的中した。そうだ・・・USB-FDDのドライバをコピーしておくのを忘れた。ということで今度は98窓への極楽リカバリがはじまった。

 USB-FDDのドライバをほいほいっと入れればそれで終わりだと思っていた。しかし、世の中、そんなに甘くない。なにより僕はどんなことでも一度でオッケーということはあり得ないのだ。いつも何かが足りず、2度、3度と同じことを繰り返さずにはいられない。それが僕の持って生まれた性なのだ。悲しくなるがどうしようもない。

入り口のない迷路
 やはり、トーゼン、それが当たり前のごとく、USB-FDDは単純に.infファイルを持ってきただけでは動かなかった。間抜けなことにusbfd.sysというファイルをコピーしておかなかったのだ。そしてまたusbfd.sysというファイルをコピーし忘れた僕はリカバリをすることになった。しかもこれが98窓にリカバリした後、95窓にもう一度リカバリするという往復ビンタのようなリカバリなのでうかばれない。

 しかし、往復ビンタを頬にうけつつ、がんばってみたところでusbfd.sysがあってもUSB-FDDは動かなかった。こりゃイカンと思い、他の方法を考えないといけないと思った。そこでまた短絡的に考えついたのが、98窓でUSB-FDDを認識させた後、95窓を上書きすればいいのではないか?ということだった。

 こりゃイケる!絶対イケる!と勝手に部屋中飛び跳ねてまわり、近所迷惑にもベランダで一曲歌を歌った。もちろん歌うは「夜空ノムコウ」byスガシカオである。冬の寒空の下で歌って凍える間に95窓のセットアップは完了した。もちろん途中なんの障害もなかったはずはない。見たこともないようなファイルを上書きしますか?と聞かれ、面倒なので”すべて上書き”を選択し、ベランダでワンマンショーをしていた。

 さて感動の瞬間だ。これですべてが元通り、いや、98窓のアプリケーションが生きていればさらなる飛躍だと一人ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべてCTRL+ALT+DELを押した。HDDの音がカラカラとこだまし、いつものセットアップがはじまるかに見えた。少なくとも僕はセットアップがはじまり、正常に終了することを信じて疑わなかった。

 しかし、神の試練とは常に人の気持ちとは対極にあるものなのだ。神は人に常に試練を与え続け、絶対である神に対しては人は努力で報いるしか道はないのだった。キリストも仏陀も、その他オウムを除くすべての信者がその道を歩んできたのだ。神への道は遠く険しい。そして永遠に到達することのない世界がその先にはあるのだった。歌で大成すれば歌謡界があり、僕も少しは有名人にもなれたかもしれないが、残念なことに僕の歌は大成するにはあまりにアヒルに近い声だった。そして神へ道も僕には永遠のまだ先にあるかのようにいつも同じ場所で、同じことを繰り返すばかりだった。

 95窓のセットアップは正常に終了することはなく、ファイルが足らないとか、これは違うとか、債権者に追われる倒産した会社の社長のごとくいろいろ言われたあげくに、「EXPROERが正常に起動できません。」などと最後通告をされてしまった。もうこうなると動いてくれる様子もない。そしてLibrettoは静かにその営みを停止した。

さらなる飛躍へ
 その後も考えつくいろんな方法を試してはすぐに壁にぶつかった。スタートラインに立ちはだかる壁は核シェルターの壁よりも厚く思われた。もうあれしかない・・・
 そう思って僕は最後の手段を実行に移した。

 「Y-Edataにメールで質問してみよう計画」

 販売元はNTT-DoCoMoだが、製造はY-Edataである。DoCoMo-SHOPのおねえちゃんが、はたしてそんな質問に答えてくれるとは思えない。となればやはりLibretto用のPCMCIA接続のFDDについても丁寧な解説がHPに掲載されているほどのY-Edataさんだ、答えてくれないはずはないっ、とタカをくくって質問することにした。

 しかし、Y-EdataのHPには問い合わせ先の電話番号が載っていなかった。端から端まで見てまわって、読めない英語も目をつぶって心の目で読んだ。だが電話番号はどこにもない。となればここはやはりサイバーパンクにE-mailだ!と意気込んでLibrettoのキーを叩いた。

 「前略、Y-Edata様

  この足袋はまことにありがとうございます。
  御社のPCMCIAのFDDを僕はすでに4台は購入させていただきました。
  そのうえ、今度はNTT-DoCoMoのLibrettoM3を購入し、
  USB接続のFDDまで手にいれるに至りました。
  しかし、このLibrettoM3はWindows98を走らせると
  すぐにダダをこねますので、ありあまる愛でWindows95を
  インストールし、愛の誓いとしました。
  ですが、御社のUSB-FDDだけがバツイチの再婚女性の連れ子のごとく
  僕の言うことを全くきいてくれません。
  これをなんとかできる方法は存在しないのでしょうか。
  存在しないとなれば僕は神を信じられなくなりそうです。
  どうか僕をお助けください。

  追伸
   助けていただきましたら次もまたY-Edataさんの売り上げに
   微力ながらご協力させていただきます。」

 僕自身はこれを名文だと思った。これに感動しない人は嘘つきだとさえ思った。人の心をうつには同情だと愛を語り、以前からY-EdataさんのFDDを使用していることをさりげなくはじめにアピールした。そしてY-Edataさんはそんな僕の思いを察して以下のような丁寧な返事をくれたのだった。

 「愛の戦士ぬりかべ様
  
  当社製品をご使用いただき、ありがとうございます。
  さて、お問い合わせの件ですが、

  当社のFlashBuster-U(USB-FDD)は、OEMのため、
  原則的に、各メーカ様にてサポートしていただいております。
  以下、正式サポートではありませんので、動作保証はできませんが、
  参考情報です。

  FlashBuster-UのWin98ドライバファイルは、
   C:\Windows\inf\yedusbfd.inf
   C:\Windows\system32\drivers\usbfdd.sys
   C:\Windows\system\iosubsys\usbfdvsd.vxd
  の3ファイル構成です。

  Windows95(OSR2.1以降)では、以下のディレクトリにコピーし、
  使用可能になります。
   C:\Windows\inf\yedusbfd.inf
   C:\Windows\system\usbfdd.sys
   C:\Windows\system\iosubsys\usbfdvsd.vxd

  以上、回答させていただきます。

  今後とも宜しくお願い申し上げます。

               ロシアより愛をこめて。

  +*********************************+
   愛をあなたに
    株式会社ワイ・イー・データ
   Technical Support
  E-Mail:support@yedata.co.jp
  +*********************************+            」

 僕はここでY-Edataさんに改めて感謝の意を表したい。当然、サポート外なので答えてくれないのが普通である。しかしY-Edataさんのサポートはそれでもなおちゃんとした対応をしてくれた。素晴らしい。「あれはOEMですから」と一言ですましてしまわないあたりにY-Edataさんの愛と市場にかける意気込みを感じた。そしてまた次もY-Edataさんの製品をBUYしようと心に誓う僕がそこにいた。

まとめ
 結局、僕はusbfdvsd.vxdを

 c:\windows\system

 の中に放り込んでいたがためにUSB-FDDが認識されているにもかかわらず、マイコンピュータの中に表示されないというヘマをやらかしていた。あと少しだったかもしれないが、そこで一歩及ばないところが僕の間抜けなところだ。もうちょっとちゃんと調べておけばこんな苦労はせずにすんだのに・・・

 しかし、おかげで人のお世話にはなったものの、人の温かさを感じることができ、それになによりUSB-FDDが95窓で動くようになったことに満足している。結局まるまる3日間くらい睡眠時間を削り、食事をいつもの倍ほど食べてがんばってできなかったことが、Y-Edataさんの愛情のこもったメールによって動くようになったことはやはりサポートの偉大さを感じずにはいられない。

 以来、僕は感謝の意を表し、Y-Edataさんのほうには足をむけて寝ないようにしている。

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