移動体通信入門 ホームアンテナの誘い
DDIPocketにないもの
DDIPocketにないもの、それはホームアンテナである。NTTDoCoMoにもASTELにもあるのにDDIPocketにはホームアンテナがない。なぜなんだーっ
ということで僕はNTTDoCoMoのホームアンテナを分解してみた。

▼なんだかスカスカのホームアンテナ内部
当然タダ分解したわけではない。もしかすると周波数帯を変更できるようなそんなものはないかなぁとご都合主義の希望的観測を持っての分解であった。ただしこれには大きな問題があってバラしてはみたものの、僕にはその中身がさっぱりよくわからなかったのである。
分解してみてそれらしい部分があることにはあった。

▼赤い矢印の先にあるのがネジまわしでまわせるのだが・・・
ただこれがその部分であるかどうかさえも僕には判断がつかない。もしわかる方、またなんとかしてやろーって方がいたらぜひご一報ください。ホームアンテナとDDIPocket登録した611Sをお送りしてお願いしたいと思います。ぜひっ
ホームアンテナの実力
なぜNTTDoCoMoとASTELにはホームアンテナがあるのか?その理由は簡単である。そのままじゃあまりに微弱な電波でお話にならないからである。DDIPocketはその点、積極的でホームページ上のフォーマットから「ここの電波が弱いから増強してね!」と記入して送れば、すぐにアンテナを増強してくれるという念の入りようで、いつのまにかぜんぜん繋がらなかった僕の部屋までガンガン繋がるようになってしまっている。DDIPocket恐るべしである。
そんなわけでNTTDoCoMoやASTELのPHSを使用する場合には、PHS本体だけでなくホームアンテナとACアダプタも持って歩くことでばっちり繋がるようになるらしい。もっとも僕はNTTDoCoMoのホームアンテナしか使用したことがないのでASTELについてはさっぱりわからないが、同じようなものであると推測できる。。
とにかくホームアンテナがあるとないとでぜんぜん違うことは確かである。今まで繋がらなかったところが突然繋がるようになる。これはほんとに便利である。ただこのホームアンテナとACアダプタを持ち歩けというのはまったく本末転倒だ。なんとかして持って歩くものを減らしてこそモバイラーなのに、また新たに持ち物が増えるとは・・・やはりNTTDoCoMoにもアンテナ増強を促したい。

▼ホームアンテナと611Sの2ショット。
ホームアンテナの表側には今は亡きNTTPersonalの刻印がある。
合掌(-人-)
NTTDoCoMoは64k地域を拡大したというニュースがつい2,3日前流れていたように思う。しかしほんとにNTTDoCoMoはPHSをやる気があるんだろうか?前回も書いたがえらく長いこと端末のモデルチェンジはなく、製造メーカーもぐっと数が減ったしまったように思う。これは非常に残念なことである。なんとかホームアンテナ以前にアンテナ増強できる余裕をNTTDoCoMoには持って欲しいように思う。少なくとも僕が動いている範囲はほんとにNTTDoCoMoのアンテナがないのか、まともに64kで通信できないのである。それとも僕が呪われているだけなのだろうか?
ホームアンテナの問題点
まず一番大きな問題点は64kのデータ通信に対応しない点だろう。DDI方式(ベストエフォート方式)であれば、ホームアンテナが二つあればもしかすると64kできるかもしれないが、NTT方式(ギャランティ方式)ではこれは難しいかもしれない。ベストエフォート方式は基地局からの電波を束ねて合計64kといった具合に、足し算で通信速度が変わる仕組みになっているのでこちらのほうが可能性はある。ただし可能性があるというだけでできるかどうかはまったく謎であるが。
現状64kに対応したホームアンテナはP-link Stationしか存在しない。しかしこれもモニターに応募し、2700円のプランで3ヶ月のしばりという押し売りに近い状態で手に入れるしか方法がない。さらに64kのホームアンテナがあったとしても、前述のごとく僕が使う場所はNTTDoCoMoのPHSではたいてい使えないところばかりなので、どこにでもこれを持って歩かないといけなくなる。加えてP-link Stationは基地局の切り替えに対応していないらしい。これはホームアンテナ全部がそういう仕様のようだが、結局これだと車の中にホームアンテナを置いておいて感度をよくするという裏技も使えない。
じつはホームアンテナの意図するところはPHSを外で使うということではなく、PHSは家の中で自分専用の電話という意味で使って欲しいということなのではないだろうか。折角の携帯電話機であるPHSが、コードレスホンの親戚としてしか使えないというのはどうだろう?どうもNTTDoCoMoのこの考えには賛成できない。なぜPHSの使い方を家の中での使用に限定してしまうのか。実際これはPHSや携帯電話を使用する時間帯が家に帰ってからという調査報告があったからかもしれないが、持って歩けるものをわざわざ屋内にしばってしまうことで携帯電話との住み分けが可能になるわけではないと思うのだが。
ホームアンテナがそうした家での使用を目的としたものであり、またこれを推奨するためのものであるとすれば、ホームアンテナというシステム自身に疑問を感じずにはいられない。ホームアンテナは基本的にキャリアがカバーしきれない部分を無理矢理カバーさせる、もしくは安定させるためのキットでなければならない。そうでなければ通常回線よりも高いコードレスホンでしかなくなってしまうのである。
まとめ
ホームアンテナがあると通信環境が安定することは確かである。もちろん通話も安定する。しかしこれが家庭内という限られた環境の中でのコードレスホン的な使用を目的としたものであるとすれば、はたして本当にホームアンテナが必要なのか?という大きな問題に直面することとなる。
通信できないところで通信できるようになるというのは素晴らしい。だがホームアンテナの目指すところは、あと一歩足りない通信環境を補うものであると僕は思っている。なのに家庭用電話機に毛がはえたような使い方はまったくもったいない。そしてもし通信環境を補うものであるなら、DDIPocketにもぜひホームアンテナを提供してほしい。
しかしなぜかDDIPocketにはホームアンテナが存在しない。もっとも存在したとしてもDDIPocketの端末にはホームアンテナへの登録機能がないので意味がない。ホームアンテナは使用に際し、端末のホームアンテナへの登録が必須なのであるがDDIPocketの端末にはこの機能がない。しかしいつかきっとDDIPocketもこれに対応した端末とホームアンテナをぜひ作ってほしい。そうすればきっとさらに通信環境が充実することとなるのだから。
ホームアンテナがないなら改造でなんとかできないか?という考えはまったく末期的である。キャリアがもっと通信環境を整えるという意味でもホームアンテナを提供するべきであると思う。実際そうすることで利用者がさらに増え、家庭内で、そして外出先でとさらに使い勝手が向上し、その結果DDIPocketの優良顧客に名を連ねることになるのである。実際キャリア側にとっても決して悪くないと思うのだが、DDIPocketでは一向にそうした動きは見られない。有料でもいいからそうした対応はできないものだろうか?そうでないといつかきっとお縄になるのを覚悟で、ホームアンテナの改造を依頼しないといけないことになってしまうような気がする。犯罪防止の観点からもぜひDDIPocketにはがんばってもらいたいものである。 |