| GPSレポート USB-GPSの巻 地図の上 子供の頃、地図を広げるとどこへでも行けるような気がした。世界地図の上ではイースター島でさえも手を広げるよりも近い場所にあり、中国もソ連もヨーロッパも同じに見えた。ただ日本という小さな国がほんとにちっぽけで、子供の僕が住むにもえらく小さすぎる気がした。 地図というのは非常に不思議なものだ。なんだか子供に戻ったような気がする。以前にもこのことについては書いてきた。カーナビで現在地が表示されるのを見ると子供の心でそれに見入ってしまう自分がいる。しかもそれがいつも楽しいのだ。GPSの魅力はまさにそこにある。街中を車で走っていても、地図に表示される自分を見るとまるでバルト海のバイキングのごとき気分になる。これはまったくの誇大妄想だが、それくらいワクワクすることは確かなのである。 USB-GPSユニット付きNavin'youのアップグレード申し込みにはえらく骨が折れた。しかし、これについて書き出すと単なるお涙頂戴の感動ドラマになりかねないのでここでは省略する。とにかく思ったよりも時間がかかったがUSB-GPSユニット付きNavin'youを手に入れることができた。はたしてGPS用アンテナというといったいいくつ持っているのか・・・これ以上必要ないことはまず間違いないが、今回どうしても欲しかったのだ。物欲に勝るモノなしとはまさに現代女性の偉大な言葉に他ならない。 USB-GPSユニットのみという販売もしているようだが、どうせ使うためにはNavin'youが必要なので結局SONY商法にすっかりハマってNavin'youVer4とのセット販売に手を染めることになる。Navin'youVer4はナイトビューや衛星モニター表示など、今までとはちょっと違った、ただVer3.5からはやっぱり何がかわったのかよくわからないバージョンアップされた製品でパソコンナビの定番だ。地図ソフトも数あれど、ただの現在地表示にとどまらないNavin'youはカーナビメーカーとしても確固たる地位を築くSONYならではの製品といっていい。今回マップファンもバージョンアップの案内がきていたが、残念ながら僕はNavin'youに軍配をあげた。どっちも手にいれるにはUSB-GPSユニットは安くなかったことを付け加えておく。どちらにしても地図ソフトも数がありすぎてよくわからない。なにより地図ばっかり入ったLibrettoというのも楽しいかもしれないが、僕自身は地図の上に魅力は感じていても地図と心中する趣味はまったくないのである。地図なんてものはそれらしく表示してくれれば僕の気持ちは満足だ。精細表示よりもNavin'youに付属するナビ研の地図があれば十分なのである。 1時間弱ウロウロしてみるがまったく衛星は姿を現さない。も、もしかしてUSB-GPSユニットがおかしいのか・・・と一抹の不安がよぎる。これはまずい・・・そう思い、広くひらけた場所を探す。ちょうど鴨川のほとりに出たのでそこでしばし立ち止まる。地球の温暖化とエルニーニョ現象、フランスの核実験に東海村の原発事故、確かに暖冬になる条件は揃っているが、それでもやっぱり冬である。12月の風が肌荒れを助長する。吹きすさむ風、街行く人が通り過ぎる橋の上で僕はLibrettoを空にかざしてただただ神の言葉を待った。されど神はほほえむことなく、肌荒れは進行するばかりだった。ああ、ニベアがほしい。 おかしい・・・何かがおかしい・・・そうだ、133MHzに戻してみよう。ひらたくいえば再起動してみよう。そう思って再起動する。ついでにクロックは133MHzに戻して再起動。300MHzだから衛星を捕られないのか?いや・・・そういうわけではないだろう。しかしどちらにしてもバッテリーの消耗が思ったよりも激しい。やはりUSB-GPSユニットと300MHzという二重苦はLibrettoにいつも以上の重荷だったらしい。たった一時間ちょっとだったがバッテリーがすでに50%に近づいていた。普段であればまた30%弱しか消耗していないはずだ。なのに今日に限ってバッテリーの減りが激しい。300MHzでないと衛星を捕らえられないのならともかく、やはりモバイルするにはノーマルのほうがいい。300MHz全開でマシンを動かしている理由はどこにもないのである。とくに衛星からの信号をただ軌跡として表示させるだけのことに300MHzというのは全く必要がない。こういう時にやはりジャンパピンがついていてよかったと心から思った。ああ、TOKUさんよ、永遠に。草場の影できっと僕を見守ってくれているはずだ・・・ああ、あの星はTOKUさんの生まれ変わった姿に違いない。 再起動し、Navin'youを起動する。メモリが32Mしかないせいか、えらく起動が遅い。それでもなんとか起動してGPSモードをスタートさせる。 帰り道、タクシーにて帰宅の途につく。後部座席の窓際に座り、衛星を捕捉するのを待つ。待つこと3分、衛星を捕捉する。これならGPSR5200と大差ない。なかなかいい感じだ。だが、その後がまずかった。衛星を一旦見逃すとなかなか捕捉しない。天空図を見ていると衛星自身は見えているようだが、測位に必要な数を確保できない様子。GPSR5200はこの点強かった気がする。横に並べてチェックしたわけではないので詳しいことはまだわからない。どちらも2衛星測位に対応しているのでこれに関してはアンテナ自身の大きさによろる感度の違いか、それとも実際感度が違うのかはよくわからない。使い勝手については大きさの問題もあるのでどちらがいいとは優越つけがたいが、仕様表からするとIPS5200は8チャンネル2衛星測位対応、USB-GPSユニットは16チャンネル2衛星測位対応ということでUSB-GPSユニットのほうが勝っていることになる。これについてはまた改めてレポートを書きたいと思っているので詳しくはそちらのほうに期待してほしい。 細かい点だが、このUSB-GPSユニット、作りが素晴らしい。まずクリップ状のステイが標準で装備されている点。ドコモの611SのようなCFベースのPHSはともかく、モバイル用の端末として売り出す製品についてはこのクリップ状のステイをぜひ採用してほしい。そうすれば611SのようなCFベースのPHSでなくても僕はきっと満足するに違いない。SONYよ、ぜひ、DDIのPHS端末を作ってくれ!それが一番の近道だということは誰の目にも明らかである。ついでに言えば色はイタリアンレッドかパールホワイトかのどちらかを希望。やはり携帯電話とはいえ、おしゃれでないといけない。 話を元に戻そう。このUSB-GPSユニットだが単体でも使える点も素晴らしい。ただ小さくてもいいので液晶窓つけて座標表示できるようにしてほしかった。もっとも液晶窓つけると本体大きくなるのでそのへんで妥協があったのかも・・・しかしいくら単体で使えても乾電池入れても使えるのが3〜7時間、しかも液晶窓なしという仕様はどうだろう。そのうち液晶窓付きのアップグレード版が出てくるような気がする。座標表示だけでもできるようになれば、さらに使えるアイテムになるはずなのでぜひ出してほしいところだ。
▼LibrettoM3GPSの誕生である。 PSG-C2GPSがなんだというんだ!やっぱり技術とエレクトロニクスのTOSHIBAだ!アメリカでパッシングされても、日本でクレーマーにぼやかれていたって、やっぱり東芝!やっぱりLibretto!である(厳密にはM3は東芝の製品ではありません。念のため)。 なにやらアメリカではSONYはアメリカ企業だと思っているアメリカ人が多いらしい。確かにそれっぽい名前だし、今までプレステが発売禁止になるなんて話は聞いたこともない。SEGAやTOSHIBAは濁音が入っているからか、それとも日本企業を連想させる何かがあるのか(それにしちゃSONICといえばアメリカナイズされたキャラなんだけど)、アメリカじゃえらくパッシングされたあげくに法外な賠償金を支払わされるというとんでもないことになっている。その横でSONYはせっせとニッチ商品ではなかろうかというような製品を作り出し、秋葉原の露天商のごとくVAIOシリーズを売りさばいている。 実際ミニノートというジャンルを開拓したのはLibrettoそのものだし、パソコンGPSだってLibrettoあればこそだったのに、なぜか今やミニノートはC1シリーズ一色。そのうえPSG-C2GPSなんて出てきた日にはLibrettoの出番がまるきり少なくなってしまう。だが、ここに思わぬ伏兵がいた・・・ そうそれこそLibrettoM3である!(ff1100でないのは僕がユーザーでないからです。ffユーザーならM3の部分をff1100と、SSユーザーならSS1000とそれぞれ読み替えてください)Librettoの異端児、世紀末覇者、灰色LibrettoはUSBを内蔵することが可能orUSBカードが使用可能で、しかも値段はリーズナブル。片や20万をはるかに越えて、Pentium2-266MHz(う、うらやましい・・・)、低反射型液晶(むっちゃいいなぁ・・・)、キーボードは広く(これもいいなぁ・・・)、トラックポイント(やっぱりパッドはダメだよなぁ・・・)ということで文句なしにいい商品!・・・だがやっぱり安くはない。うらやましいな、とよだれを垂らして、指をくわえていても一向にPSG-C2GPSは僕の手元にやってくる気配はない。宝くじでも当たったらBUYするんだけどなぁ、と得意の妄想も現実とははるかなひらきが。 しかしここにLibrettoM3がある。USBを内蔵し、クロックだけならPSG-C2GPSを上回ることも可能で、VGAながらも小型でバッテリーが持つ。そう、僕はLIBRERなのだ!ということでLibrettoM3GPSという独自なマシンが出来上がってゆくこととなる。USB-GPSユニットを取り付けた姿はバックパックを背負った往年のロボットアニメを彷彿とさせる。カッコイイ・・・確かに色はあっていないような気もする。しかしそこはそれ気分でカバー。想像力はこういう時にこそ力を発揮する。
▼バックパックがカッコイイ・・・結構似合っているぞM3! そのうえ、このバックパックをつけると”LibrettoM3”の文字の上にちょうど”SONY”の文字がくる。まるで計算されたかのようだ・・・東芝製のはずなのに、色さえVAIOカラーならすっかりVAIOシリーズに見えなくもない。ああ、東芝よ、なんとかもう少しがんばってくれ。これじゃ意識的にもSONYに洗脳されてしまう。 しかしとにかくこんなLibrettoM3GPSなんてふざけたことを言っていられるのも、USB内蔵のおかげである。ここでまた再びあちらの世界のTOKUさんに深く感謝すると共に哀悼の意を捧げたく思う。しばし黙祷を。・・・ああ、てっちりよ、永遠にっ GPS専用機とするならSSシリーズがいいかもしれない。VAIO-C1シリーズよりも小さく薄く、かつUSBが内蔵可能。ただSSシリーズはHDDの換装が事実上不可能(裏切りなどの場合を除く)なのでやはり選択肢は限定される。M3に関してはHDDも換装可能ということで今後も続くであろう地図データの肥大化にも十分に対応できる。8.45mm厚のHDDが入るSSがあればさらに面白いことになっていたような気がする。 付属するケーブルが2種類というのもSONYらしい。片方は短くノートパソコン本体に取り付けるためのもの、もう片方は2.5mという長モノで車の後部座席からでも前にとどくほどの長さだ。確かに2種類あるのは素晴らしいが実際使うのは後者だろう。SONY自身それはわかっているはずだが、あえて2種類用意するのがこれまたSONYらしい。 このUSB-GPSユニットはまさにSONYでないと作れない製品だ。そのデザインも仕様もSONYらしく、VAIO本体よりもよくできているように思う。たった3万円のGPSユニットがVAIOシリーズよりもよくできていると言われてSONYもいい気はしないだろう。さらに今までのSONYならきっとSONYの独自規格端子という血迷った仕様で発売していたはずだ。なのに今回、汎用のUSBを使っている。さすがにSONYも以前の失敗から学んでいるということか。。そういう意味でも僕はこのUSB-GPSユニットを評価したい。 USB-GPSユニットだけでなくじつはNavin'youもよくできている。何がよくできているといってナビの音声が今までになくよく聞こえるようになっている。これについてはNavin'youのVer1からバージョンアップごとに改善されてきているように思うが、このへん実はLibrettoを想定して作ってきているような気がしてならない。なぜならSONY自身の製品はもともと悪くない音が出る、なのにLibrettoで聞いていて改善された、と感じるのはまさにそのためだろう。SONYもまた研究熱心なメーカーだという証拠に他ならない。 このままではLibrettoは負けてしまう。確かにffはいいマシンだが、見た目に走ってしまっている感があり、Librettoとしての本質が薄れている。今一度Librettoを見直し、検討し、GPSができるミニノートとしての地位を奪還してほしい。そうでないと僕自身、C2GPSに走ってしまいそうで怖い。もしチチブ電気でSONYのパーツが買えたなら・・・そう考えると夜も眠れない。 とりあえずM3にUSBを内蔵するなら・・・ |