| GPSレポート −新幹線ナビの巻− GPSR-5200 GPSR-5200とはレシーバー部分にSONYのIPS-5200を使った日本電素のアンテナカードで現在考えられるパソコンナビ用のアンテナとしては最強のアンテナである。どのへんが最強かというと初期測位時には衛星を3つ補足しないといけないものの、補足後は一度衛星を見失っても衛星を2つ補足すれば測位が可能という衛星たった一つの違いだが最強というアンテナカードである。 何を思ったのかSONYのNavin'youモバイルパックに付属のアンテナはミツミ製のアンテナで自社の製品であるIPS-5200は使われていない。どういうわけかIPS-5200を手に入れるには社外品である日本電素のGPSR-5200をBUYしないといけないという具合である。ちなみにIPS-5200単品でも購入可能らしいが、ケーブルの形状の違いからか、それとも仕様の違いからか、普通にIPS-5200だけをBUYしてきても使えないらしいのであまり期待しないほうがいい。なによりIPS-5200単体では実売で3万円前後するが、アンテナカードとしてパッケージ品であるGPSR-52000は同じく実売で3万円前後という価格なので、はたして普通に使うぶんにはIPS-5200を単体でBUYするメリットはゼロに等しい。 単に”時速220キロ”という表示を見たいがためにやっているだけで、一度見てしまえばそれでいい。別にそれ以上の意味もそれ以下の意味もない。新幹線で成功すれば数年に一度の飛行機ナビにステップアップするだけだ。 もちろんだが新幹線ナビをするにも新幹線に乗らないことにははじまらない。そして窓際の席を確保しないとこれまた話にならない。これだけは絶対必須の条件なのだ。 もっとも実現の日も行きはGPSR-5200がないので新幹線ナビもかなわない。他にもアンテナがあるのでそれでできないこともないが、やはりGPSR-5200とNavin'youVer3という現在の最強の組み合わせで実現したということを無理にでもアピールしたい。 とはいえ、それでもやはり秋葉原に向けて発つに際し、僕はEtakのアンテナだけを密かにカバンの奥に潜ませ新幹線に飛び乗った。しかも前述のように前日遅くまで起きていたため、新幹線にはギリギリで間にあう格好になってしまい、文字通り飛び乗ることになってしまった。飛び乗った後は指定席なので指定の窓際の席に座り、悠々とLibrettoを取り出し、アンテナをセットしてLibrettoを起動した。 が、しかし重大な問題があった。アンテナを持ってきたのはよかったが、ドライバを入れていなかった。当然のことながらドライバがないことにはOS上でアンテナを認識することはできず、OS上で動いているNavin'youがはたしてこのアンテナを認識することは絶対にありえないのだった。そんなわけで結局、朝のGPS計画はもろくも崩れ去り、帰りの新幹線ナビに望みを託すこととなった。 帰りの新幹線は諸々の事情があり、新横浜駅から乗り込んだ。新横浜駅ではシューマイと弁当をBUYし、けっこ〜ほくほく気分で新幹線に乗った。行きの新幹線は朝早いこともあり空席が少なくなかったが、帰りの新幹線(下り)はすでにほぼ満席だった。もっとも帰りも念のために窓際を指定しておいたので新幹線ナビの実現はまさにもう目前だった。 ガサゴソと人を分け入って席に座り、Librettoを準備する。そして秘密兵器のGPSR-5200を取り出し、アンテナ部を窓際に置く。Librettoを起動し、次いでNavin'youを起動する。アンテナの設定を変更し、アイドリングが終わるのを待つ。しかし、なかなかどうして急いでいる時ほどうまくいかないものでいくつかのトンネルをすぎるたびにアイドリングがストップしてしまう。一度アイドリングが完了すればそれで万事準備完了なのだが、なかなかアイドリングが終わらない。これではいつもの二の舞だ、と一瞬不安になるが、さすがGPSR-5200である。そんな気持ちを知ってか知らずか、その後すぐに衛星を補足してくれた。アイドリング後は途中衛星を見失ってもIPS-5000の時よりも短い時間で補足、ナビを続行してくれるのでこれはこれでなかなか便利である。 試しにマップマッチングをオンにしてみる。しかし、さすがに線路の上を走っているのでそのうえにマップマッチングをさせることはない。近所の道にホイホイっと忍者のごとくカーソルが移動し、ナビを続ける。適当なところで次を右に曲がれなんて言うあたり、マップマッチングも考えものである。鉄道ファンというのは数少なからずいるはずなので、そういったマニア層を対象に鉄道マップマッチングなどというのもなかなか楽しいのではないだろうか。なにより子供が車を運転するわけにはいかないので、子供用に鉄道ナビのおもちゃみたいなのを作れば、けっこ〜数売れるんじゃないかと思う。僕が子供を持つ父親だったとしたら当然一つは子供に買い与えているに違いない。その昔、電車の先頭車両に乗り、運転席に見えるスピードメーターがどんどんあがるのをみて興奮したあの気持ちを、自分の手のひらで感じられるなんていうのは、子供にとっても新鮮なんじゃないかと思う。自分が旅しているということを実感するためにもそういったおもちゃは大人だけのものではなく、子供用にもぜひ作ってほしいと思うのははたして僕だけだろうか。それがたとえ2,3万したとしてもきっと多くの親が子供にそれを買い与えるに違いない。かわいい子供には旅をさせろというが、そのための道具がたとえ数万円したとしても買い与えない理由はどこにもない。むしろそんな冒険の道具を与えてくれる親に僕が子供だったら感謝するに違いない。子供も大人も同じように感動することで旅がもっと身近になるんじゃないだろうか。シュミレショーンの世界よりも、やはり自分が世界のどこかに位置し歩いているんだという実感のほうがより自分の冒険心をかき立てるに違いない。 残念なことに興奮のあまりそのスクリーンショットを録るのを忘れていた。というか、隣に座っていた名古屋のカップル相手に「ふっふっふっ」とばかりにGPSの自慢話をしていたらその瞬間を逃してしまったのだ。まったく間抜けな話だが、事実なので仕方がない。
まとめ そう遠くない未来、40万もしたカーナビが数万円になり、渋滞情報が手にとるようにわかり、知らない道をスイスイと走れる世の中がくるとすれば、それはまさにアトムの世界に一歩近づいた世界である。SFの世界にはまだまだおいつけず、2001年宇宙の旅も実現されなければ、アトムもいない21世紀はじめになりそうだが、Librettoがしゃべりだし、人を目的地に案内してくれるくらいはそう長くはかからないだろう。 |