GPSレポート −伊勢に詣でるの巻−

勢いに乗って
 SONYのNavin'youがバージョンアップされた。もっともこれは去年の話だが、僕は財布の都合もあってここ最近まで手に入れることができなかった。しかし、とーとーこの最新版を手にし、僕は驚愕した。Navin'youは40万円のDVDカーナビにも匹敵するスゴイ奴になって帰ってきた。まさにパソコンナビのターミネーターだ!

エビ食べに行こう
 渚にまつわるエトセトラである。伊勢にエビを食いに行こうと思った。とはいえ金がないのはいつものことなので、せいぜいがんばってエビフライくらいである。伊勢神宮の近所には村おこしのために作られた伊勢神宮への参拝道みたいなのがある。ここにある”海老丸”というお店の漁師汁とえびふりゃあはごっつうぅウマイ。抜群にうまい、そのうえ量もたっぷりあるので今は亡きジャイアント馬場でさえもきっと満足してくれたに違いない。以前に一度そこを訪れたことのあった僕は寒い冬の午後に、モーレツにえびふりゃあを思いだし、そして伊勢に行こうと思ったのであった。伊勢といえば三重県である。僕が棲んでいるのは京都なので、その遠さといえばすっかり古典の伊勢物語さながらである。当然近くないし、僕が三重県なんて前人未踏の地を知る由もない。となればやはりカーナビの出番である。

タコイカハマグリオオアサリ
 さてオープニングはこれくらいにして、Navin'youVer3についての話を進めたい。今までのNavin'youはところどころがタコだった。どれくらいタコだったかというと、場所を検索しようとしたらわけのわからないSIIウィンドウとかいうのをひらいて、キーボードがあるのにソフトウェアキーボードで文字入力して検索をかけるという、本末転倒な部分があったりした。そのうえ意味もなくよくコケた。しかし今度のNavin'youは確実に進化し、ナビがなければ近所のコンビニにもたどり着けない僕を驚愕させた。

 まず、ヘディングアップ機能の搭載。これは通常北を上向きとして表示する地図を進行方向を上として表示する機能である。これの反対語としてノースアップ機能がある(というかこれが普通)。これがけっこ〜便利である。こと普通のカーナビに慣れた人はパソコンナビで一番慣れない点としてノースアップの固定画面をあげる人が多い。それくらいやはりヘディングアップ機能というのは重要なのだ。これによって実際ナビ画面が見やすくなった。

 次に音声案内がじじっとノイズを発生しなくなった。ついでに声も若い女性になってさらに魅力的になった。おかげで案内される交差点や進行方向の様子が今まで以上につかめるようになった。これもまた素晴らしいバージョンアップである。

 さらにバードビュー(3Dの画面で進行方向をわかりやすく表示する)機能や、詳細地図の表示が右であったものが左に移動したり、操作アイコンを左一列に並べたりと細かい点でもバージョンアップされ使い勝手がさらに向上している。これもまた素晴らしい。

 そしてなによりも僕が感心したのが、Navin'youの”ナビ”という部分をさらに大きく進化させたといってもいい観光地案内画面(というわけではないが仮に命名)である。場所を探す際にNavin'youで検索をかけるわけだが、従来は前述のよくわからないSIIウィンドウとかいうので検索し、そこを押すと地図の上にカーソルが移動するといういわゆる地図の瞬間場所移動機能的なものだったが、今回のNavin'youVer3では観光名所一覧がズラズラっと並びその横に電話番号までもがズラズラっと並んでくれるっ。なんだ、ただの電話帳やんっと思う方もおられるかもしれないが、これがけっこ〜便利である。パソコンナビはアンテナの加減もあってか何かと衛星を見失ってくれる。見失ってしまってはナビもへったくれもないのである。しかしそんな時に観光名所の電話番号があれば、直接電話して道案内をお願いするという超裏技が可能である。ナビが衛星を見失う確率よりも電話が通じなくなる確率のほうが確実に低い。となれば、ナビの中に奥の手が書いてあるというのはこれはこれで”有効”なのである。それに人と人とのふれあいもあり、そこから愛が生まれるかもしれないっ。となればそのへんのテラクラなんかよりもよっぽどいいに決まっているっ!!

 そんなわけで、Navin'youVer3は確実に進化し、使いやすくなり、また楽しくなっている。これであとはリモコン対応にしてくれればさらに言うことはない。というか、それで一つの完成形になるような気がする。あと少し、今少しがんばってほしいところである。

最強のようで最強でなし
 ところがおかしなことにSONYの発売するNavin'youのモバイルパックには何を思ったのか、アンテナカードは自慢のIPSシリーズを使わず独自仕様のものとのこと。なぜだ、なぜなんだっとじたんだふんでみてもはじまらない。ということでないものはどうにかして手に入れるっ、それが男というものだっ!

 ではいったいどのカードを手に入れればいいのか?と言えば、やはりここは一つ現在考えられるパソコンカーナビ用最強のアンテナカードIPS-5200しか選択肢はない。しかしこれまたSONYからは単体で売り出している様子がない。いったい何を考えているんだ!SONY!がんばれ!SONY!立ち上がれ!SONY!燃え上がれ!SONY!It's a SONY!

 そんなわけで、SONYからは出ている様子はないが、じつは他からはIPS-5200を使ったアンテナカードが発売されているのである。具体的には日本電素のGPSR-5200とマイクロネットワークのアンテナカード(詳細不明)がそれである。ただ前者のGPSR-5200はよく見かけるが、マイクロネットワークのアンテナカードはあまり見かけないうえに、GPSR-5200よりも実売が1万円ほど高い。ということで選択肢は一つしかない。日本電素のGPSR-5200(実売で3万円弱)を手に入れ、SONYのNavin'youVer3ホームパックと組み合わせて使用することである。

 ちなみにIPS-5200が従来機とどのように違うかと言えば、従来のIPS-5000シリーズよりも衛星をとらえる数が一つ少ない2つでおっけーという点である(初期測位時は3つ必要)。なんだ一つの差か、と思われるかもしれないが、これがけっこ〜違うようである(僕は持っていないのであくまで推測)。数字だけを見ても3から2である。2といえば3の一つまえの数字だけあって、順番的にも3よりは確実に早く測位できるということが想像できる(あくまで想像)。

今後の課題
 現在の考えられるシステムとしては非常に素晴らしいデキだが、まだまだ至らない点は多い。まず一番大切な衛星がないと何もできない、というナビの最大の欠点をなんとか克服してほしい。もちろんはじめの一歩、いわゆるはじめに測位するのに時間がかかるのは仕方がないにせよ、衛星を見失ったからナビがストップしてしまうのではなく、見失った時にはナビが適当にシュミレーションと組み合わせてナビを続ける”もしもこのままいけば”機能をぜひ追加してほしい。そしてある一定間隔以上衛星を受信しなくなったらその時はじめて”サジを投げた”モードに突入し、次の衛星を受信するまでがんばってほしい。

 加えて一番の課題はリモコン対応である。これは非常に重要だ。MapfanGPSKITと従来のNavin'youの一番の差がまさにここだった。操作系を見直した今回のNavin'youVer3では微妙なところでMapfanGPSKITよりも使い勝手がよく便利になった。しかしやはりまだまだリモコンの便利さにはほど遠い。SONYのことなので半年くらいたてば、またすぐにバージョンアップするはずなのでその時にはぜひリモコンキットも同梱してほしい。そうすればIPS-5200と組み合わせでさらに最強のパソコンナビになることは間違いない。これに対抗してインクリメイトPもMapfanGPSKITをさらに進化させてNavin'youに負けない素晴らしい製品を送りだしてくれるとユーザーとしては選択肢が増えて非常にうれしい悩みを抱えることになるだのだが・・・。なかなか現実は難しい。さらなるパソコンナビの発展を心から願う一ユーザーとしてこれからの製品に期待したい。

 そして最後に今回の伊勢詣でがじつは伊勢神宮にはお参りせず、海老丸でえびふりゃあと漁師汁だけを堪能して帰ってきたことを付け加えておく。

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