| GPSレポート でるナビの巻 ナビがそこにあるからさ ナビが必要な時ってどんな時だろう。僕はあっちこっちに行く時はたいてい車なので、実際パソコンGPSよりもカーナビのほうがいいのかもしれない。ただしいつも同じ車でお出かけするわけではないので、案外カーナビでは小回りがきかないという難点もある。結局のところ、パソコンGPSはやめられない。 とはいえ、先日カーショップに行って店頭のカーナビを見ていると、以前に較べて随分安くカーナビが売っていることに気がついた。従来は20万前後していたシステムが10万円前後までになっている。しかもこれでテレビが見られたりする。そうした最近の安価(とはいえまだまだ高い)なカーナビの状況は、はっきり言ってLibrettoである必要は感じられない。 僕が目をつけているのはPanasonicの「でるナビ」シリーズである。
▼写真はフルキットのKX-GT30KTZ 175,000円 テレビ付きモデル(KX-GT30X)でも115,000円と通常モデルよりも1万円高でテレビチューナーがついてくる。VICS付きモデルになると135,000円。もっともベーシックモデルでも後々テレビチューナーとVICS/D-GPSユニットはセットで追加できる。ただしはじめからついてくるモデルは2万円高だが、後で追加できるオプションセットは35,000円もするので後々を考えると高いモデルを購入しておくほうがいい。また定価は10万円を越えるが実売で10万円前後、うまくすると10万円以下でテレビチューナーにVICS/D-GPS付きというゴージャスな仕様が手に入るので割安感は高い。パソコンGPSではテレビとGPSの両立が難しいこと、またVICSは使用できないなど問題も多いので、この値段でシステム一式が手に入るのであれば、特別高いものだとは思えない。ただこれの欠点は「でるナビ」としながらも電池駆動ではないので実際”出ることはできない”点だろう。一応”カーナビ”ということでシガーソケットから電源をとるためのユニットはあるようだが、当然電車ナビはできない。最近電車ナビがお気に入りの僕にとっては大きなマイナスである。 しかしさらに進化した形の「でるナビ」がある。それがKX-GA33である。
▼KX-GA33は体重1kgでリブポイント付き これは充電池駆動でき、持って歩ける。さらに持って歩いて操作できるようにリブポイントのようなポインティングデバイスがついている。やはり外で使うならリブポイントというのがメーカーの答えなのかもしれない。そのうえテレビチューナー内蔵なので、電車の中でも5.8インチワイドモニターでテレビも見ることができる。もっとも携帯電話で話すこともままならずという最近の電車事情の中で、大きなモニターでテレビを見るなんてことが現実的かどうか、また必要かどうかはまったく不明である。なによりこのでるナビKX-GA33は充電池での駆動時間は90分と実駆動は1時間を切ることを予想させるカタログスペックである。ゆっくりテレビドラマを見ることすら現実的ではない。 さらにKX-GA33は値段が安くない。本体価格が15万円でバッテリー付き。しかしVICSユニットは別売りで3万円以上する。元値が15万円+4万円という計算すると19万円。これだとSONYのDVDカーナビが16万円程度で買えるので、今更CDカーナビにこの値段というのはどうだろうか。10万円前後だから現実的なのであって、それ以上になると割安感は薄い。もっともVICSチューナー部分については簡単に持って歩けるほど小型のユニットではないので、実際外に出る時には必要なし、というのがメーカーの見解なのかもしれない。 しかし前述のようにKX-GT30シリーズは元値が思った以上に安い。定価が20万弱のものが59,800円なら安くも感じるが、実売10万円前後のものが59,800円というのはそこまで安くは思えない。なによりKX-GT/GAシリーズ共にCDカーナビであって、DVDカーナビではない。このあたりが非常に微妙な線だろう。少なくとも僕は現在の「でるナビ」シリーズがDVD対応になり、なおかつDVDプレーヤーとしても使えるのであれば、15万円という価格は決して高くないと思う。TFT液晶モニターとDVDプレーヤー、それに5.1CHサラウンドアンプ、加えてテレビ機能にGPS機能にインターネット機能。はたしてこれ以上に何が必要なのか?ある意味、究極のモバイルツールと言えるのではないだろうか。 安いカーナビの多くはCD-ROMベースであるということが現在一番大きな問題ではないだろうか。実際CD-ROMドライブとDVD-ROMドライブでは、実売で1万円も差があるわけではない。ということは+1万円でDVD-ROMドライブにできないことはないのではないだろうか?確かに5.1CHのアンプにスピーカーという構成になると、さすがに安くはないかもしれないが、それでも2〜3万円もあれば十分に実現可能なように思う。 僕はパソコンヲタクである以前に純然たる映画ファンであることをここに宣言する。そして映画ファンということはDVDで映画が観たいのである。となれば後からビデオデッキだけを買い足すよりもはじめからDVD-ROM内蔵のほうが手っ取り早い。なによりモバイル環境でVHSのデッキを持ち歩くことが現実的と言えるのか?KX-GA33の筐体にDVDを詰め込めばそれでほぼ完璧なモバイルマシンとなる。そしてそれが一番トータルバランスもいい、非常に効率的なシステムであることは誰の目にも明らかである。 じつはパソコンやPDAといったパソコン関連商品ではなく、カーナビというジャンルの中に思わぬ伏兵がいたのである。それこそKX-GA33にキーボードが付き、CFスロットかSDカードスロットあたりがつけば、さらに完璧なマシンになる。日本語変換システムがATOKだったりすると、もう10万円なんて金額が安く見えてくるから不思議である。実際完璧なモバイルマシンとはいえ、1kgもある、ある程度の大きさのカーナビをわざわざ持ち歩く意味があるとは思えないので、結局そんなものは一部のマニア層向けの製品であることは否めないが、そんな製品が出てきたとしたら僕は絶対にBUYするに違いない。僕はマニアではないが、そうしたおかしな製品にお金をつぎ込むことにある種の悦びすら感じている、特殊なユーザーであることもまた確かである。まあ、平たく言うとアホである。 だから今回は予定を思いっきり変更して、最近疑問に思っているパソコンGPSの必要性とその必要性を脅かしている安価なカーナビについて書いてみた。もっともここまで書いてきたように、安価なカーナビとはいえ、なんやかんやとオプション類を追加すると安くなくなる。既存のパソコンとそれなりの値段のGPSアンテナユニットを購入すれば、それなりの値段でGPSが楽しめるパソコンGPSなので、現在ノートパソコンを持っているようであれば、まだパソコンGPSも選択肢には入ってくるように思う。 しかしいつの日か(しかもそう遠くない未来)、安価なDVDカーナビが登場してきた時にはパソコンGPSの必要性は本当に少なくなるかもしれない。文中、多くは触れていないがインターネット接続が可能なカーナビが登場してきている昨今、新しい追加情報に関してはインターネット上で公開、ということになるかもしれない。そうなると多少古いカーナビであっても十分にリアルタイムに活用できるようになってくる。当然動作の速い遅いは多少問題になるかもしれないが、”情報”ということに関してはインターネットというある種無尽蔵なエリアに繋げることによって可能性(拡張性?)は無限大になると言える。 逆にブラウザ機能だけをつけたカーナビで、地図が必要な時にはインターネット接続でマップルを呼び出すというのも一案だろう。地図のぶん安くなるし、初期導入費用は極端に抑えられる。それこそNTTDoCoMoと組んで開発すれば、カーナビユニットがそのまま”NTTDoCoMo”ブランドの”iMode”機ということで、ほとんどタダで配ってくれるかもしれない。現状では難しいかもしれないが、iModeがIMT2000という規格で登場した時にはそうした夢物語も現実になるかもしれないのである。 |