GPSレポート Navin'you2000の巻

前略、みなさま、お元気ですか?
 夏である。いや、正確には夏は目前である。いやいや、さらに言うなら、夏はもう少し先で今は梅雨なんだけどとっても蒸し暑くて夏はもっと暑いんだろうなぁ、と感じさせてくれる、そんな時期である。こんな時には食いたくなるものがある。それはアイスクリームでも、冷や奴でも、トコロテンでもなく、日本の夏を彩る”らーめん”という食い物である。

 夏バテという言葉を聞いたことがある。しかし、らーめんを食べ続けていると夏バテよりも先に胃がバテてしまうという自体がよくある。だが、それでもまだ食い続けるといつのまにかそれがあたり前となってしまい、らーめんを食わずにはいられない体になる。しかもこれが人生の早い時期にらーめんに遭遇すると、夏バテをおぼえるよりも先に夏バテに負けない胃が完成される。だかららーめんはなるべく早いうちに覚えないといけない。タバコだ、酒だというのはたいしていいものではないが、らーめんは夏バテをしないという意味でも非常にいい食い物であると言える。

 夏と言えばらーめんだ。さて、相変わらず長い前置きになってしまったが、そんなこんなで今回は日本一と言われる話題の和歌山らーめんを食べに行ったのでその報告をしたい。もとい、和歌山らーめんを食べに行く時にお世話になったNavin'youの最新バージョン、Navin'you2000についてのレポートをお送りしたい。

井出商店
 目指すは井出商店。しかし井出商店のデータはNavin'youには入っていない。観光地の詳細や、宿泊施設や交通関連情報は多く入っているが、いざメシという時にはファミレスの位置情報はあってもローカルな食い物屋に関しては自分で入れ込まないといけないことになっている。これはなんとも辛い。

 で、それでわ、とJ-TRIPのほうで検索をかけるとあっさり発見。さすが旅行ナビのソフトである。カーナビソフトであるNavin'youと連携できればさらに便利になると思うのだが、残念ながらこの二つのソフトは別々に起動しないといけない。さらにはGPS機能についてはどちらか排他になっているので、片方でしか動かすことができない。Navin'youにはぜひJ-TRIPと連携を実現してもらいたい気がする。

 結局、J-TRIPで調べた位置情報をそのままNavin'youに登録。これで自宅から井出商店までのドライブルート検索をかける。さすがNavin'you、ルート検索はお手の物といった感じですぐにルートが表示される。京都からだと2時間程度。まあまあの距離である。日帰り旅行というにはドライブも兼ねてそうそう遠いというわけでもない。

 しかしじつはさらに余裕があればそこから南紀白浜アドベンチャーワールドまで足を伸ばそうという密かな計画もあったので、南紀白浜までのルートを追加してさらに検索をかける。そしてNavin'youの算出した所要時間は・・・

4時間40分」

な、なぜなんだ・・・和歌山県内を移動するほうが、京都から県境を二つも越えて行っても2時間なのに、そこから倍以上かかるなんていったい・・・。さすが和歌山、近畿圏のパラレルワールドと言われるだけのことはある。アドベンチャーワールドははるかに遠いが、和歌山自身がすでにパラレルワールドだということがわかったので、今回は和歌山市内だけで諦めることにした。それにしても遠い・・・なぜにそんなに遠いのかは今もって謎である。

 もっともらーめん食いに行くだけに片道2時間走るというのも十分どうかしているような気がしないでもない。しかしそれはいつものことで”考えない”ことにした。考えるとなぜかむなしさが心の底からこみあげてくる一瞬がある。それがなんとも辛いのだ。いったいなぜこんなことをしているのか・・・自問自答した時、そのむなしさは最速自作機が一瞬にて鈍足の烙印を押されたあの感覚に似ている。ああ、むなしい。

トラベルルート検索
 と、ここでむなしさを忘れ、旅情にひたるにはどうすればいいかと考えた。”旅情”と言えば汽車旅である。汽車というと笑われることがある。確かに今はもう電車ばかりだが、少なくとも山口にはホンモノの汽車が走っているし、うちの近所にある梅小路車庫にはズラリと汽車が勢揃いしており、これらは昔からの馴染みなので、今更電車というのもなんだか味気ない。電車というといかにも速そうだが、汽車というとなんだか旅情を感じさせるものだ。それもまた風情があっていいと思う。

 それはさておき本題に戻ろう。

 僕はふとトラベルルート検索というのをかけてみたくなったのである。通常ドライブルート検索しか使うことはないが、Navin'youにはトラベルルート検索という機能もついている。なんのことはない、これこそ僕が求めていた電車ナビ機能なのだが、名前が”トラベルルート検索”とえらくまわりくどいがためについ最近までよくわかっていなかった。当然その機能自身よくわかっていない。

 さて、このトラベルルート検索だが、検索したルートに沿ってマップマッチさせるという機能はついていない。あくまでルートを表示させ、さらにそこに自分の位置を表示させるだけの簡易GPS機能である。これではJ-TRIPのおまけ機能であるGPS機能とあまり変わらない。

 トラベルルート検索をしたルートで、せめて電車ナビのシュミレーションをしようと思い、”シュミレーション”の項目をクリックする。しかしシュミレーションははじまらない。じつはドライブルートでしかシュミレーションは使えないのである。マップマッチもできず、なおかつシュミレーションもできないというのはまったく悲しいかぎりだが、基本的には”カーナビ”のNavin'youなので、トラベルルート検索機能がついているだけでも満足しないといけない。

 トラベルルート検索についてはNavin'youに付属しているハイパーダイヤをインストールした状態でないと使えないので注意が必要である。このハイパーダイヤを入れた状態で検索をかけると目的地までのだいたいの時間と金額までわかるあたりは、とても親切でいい。実際僕が検索をかけて乗ったと言えば、うちから店までのたった12分のローカルな私鉄くらいのものなので、この機能を未だ使いこなせずにいる。いつかまた帝都オフを開催し、その際にはぜひ意味もなく秋葉原までの道のりをルート検索し、新幹線ナビを再現したいと思っているが、それがいったいいつになるかはまったく予想もつかない。

当日
 準備は整った。しかし準備するのにえらく時間がかかったために、前日は寝る時間がほとんどなく、結局睡眠不足のまま次の日の朝を迎えることとなった。そして当日、もしもの時のために大容量バッテリーをもう一本手に車に乗り込んだ。目指すは和歌山、未開の土地である。

 未開の土地とはいえ、和歌山までの道のりの半分以上は日本橋への道と同じ道を通るので、じつのところナビいらずの道のりである。和歌山市内に入るまではM3の電源を入れることすらない。おーっ、なんか山ばっかりだなぁ、とかなんとか言いながらのほほんと高速を走り続けた。

 今思うと高速を走っている間にSA解除後はじめてのマップマッチなしでどれくらいピッタリなのかテストをしておけばよかったような気がする。高速ならずっとまっすぐ走って行くだけで、単純にマップマッチ有・無というテストをするだけなら十分だったからだ。なによりただまっすぐ走っている時間を有効に使えたような気がする。もっともバッテリーを2本しか持たず、まだこの先らーめん屋を探して和歌山市内をウロウロするという長丁場のことを考えれば、テストをしてバッテリーを消費しなかったことは、結果的にはよかった気がする。なんにせよ結果オーライだ。

▼後日マップマッチのテストのために近所を走行した時の様子。
確かに精度は上がっているが完璧というわけではない。
SA解除といってもマップマッチ機能がいらなくなったわけではない。

 和歌山市内に入り、Navin'youを起動する。ほんの数分で衛星を補足する。なかなか順調だ。しかもSA解除のおかげか、ぴったりと道の上を走っている。もっともこれはマップマッチをオンにした状態だからだが。試しにマップマッチをオフにしてみる。するとSA解除したとはいえ、誤差がなくなったわけでないことがよくわかる。隣の車線を走る、ファミレスに突っ込む、線路の上でもおかまいなし。これが正確な位置を示したものであるとすれば、僕が生きているのはまさに奇跡としか言いようがない。チキチキマシーン猛レースだって、ここまですごい運転はしない。やはりマップマッチははずせないことを確信した。


 実は今回、大きな謎が残った。それはなぜか音声ガイドが行われなかったことである。通常目的地までナビゲーションをスタートさせると「次の交差点まで400mです」とか「和歌山市駅周辺を右斜め方向です」とかカタコトの言葉で案内してくれるはずだが、それがまったくなかったのである。ウンともスンとも、どこの交差点かさえも言わないので少々困ってしまった。はたしてどういう理由でそうなったのか、マニュアルすらまともに読まない僕にわかるわけもなく今に至っている。

 シュミレーションではちゃんと音声ガイドが行われることを確認しているので、なぜそれが行われなかったのはよくわからない。もしかするとNavin'youのご機嫌を損ねたのか、それとも和歌山市は案内するに及ばずということで音声ガイド用の交差点情報などが入っていないのか、今となっては謎のままである。

 もしかすると”自車位置から目的地まで”という検索をしたせいかもしれないが、そんなことでご機嫌を損ねてしまうものだろうか?多機能なNavin'youを使いこなせない自分がなんとももどかしい。

まとめ
 今回の和歌山らーめんツアーで、結局三軒のらーめん屋をまわった。それぞれのらーめん屋に行き着くためには、Navin'youが少なからず役に立った。Navin'youなしではきっと未だに和歌山市内を抜けることすらできなかったに違いない。それくらいNavin'youは大活躍だった。

 最新のカーナビは確かに便利である。二十数万円もするDVDカーナビなら日本中の地図データと様々な情報、さらにはVICS情報にジャイロ機能とパソコンGPSとは比べモノにならないほど情報と機能が満載である。しかもきれいで大きなワイド液晶、テレビチューナーも装備し、運転中にテレビと切り替えて月9のドラマチャンネルも見逃さない。さらには映画のDVDソフトまで再生できたりして、まさに至れり尽くせりの豪華仕様だったりする。金があればきっと僕はイチバンにBUYしたに違いない。

 しかしながら僕には金がない。Navin'youのバージョンアップに7000円は出せても、持ち歩けないDVDカーナビを二十数万円出して車の中に放置しておくなどという無駄は決して精神的にも経済的にも良いとは言い難い。Navin'youのバージョンアップがあまりに頻繁で経済的な圧迫を余儀なくされることを怒ってみても、気軽にバージョンアップできるパソコンGPSの魅力は僕にとってはカーナビよりも現実的なものである。やはりパソコンGPSはまだまだやめられそうにない。

 Navin'youは4.0から2000(4.5)になって、Windows2000に対応になり、地図が新しくなった。地図自身は前のものも使えるので、実際にはWindows2000に対応したことが一番バージョンアップした点と言える。今回はそのバージョンアップしたNavin'youを使ってウロウロしたわけだが、特別大きな変更は見られない。Windows95/98環境ならバージョンアップする必要すら感じない。若干体感的に速くなっているような気がしないでもないが、バッテリー駆動時には結局省電力モードで動かすことになるので、どちらにしても使っている間はその恩恵にあずかることはできないだろう。もしかするとリソース問題を解決して、そのあたりで速くなっているのかもしれないが、これについては実際どうなのかは憶測の域を越えない。あくまで”かも?”という話に過ぎないので、そのことについての質問はご遠慮いただきたい。実際、僕にはよくわからないのである。

 今後は新幹線ナビ(電車ナビ)という観点からもトラベルルート検索についての考察を進めていきたいと思っている。確かにドライブルート検索も使うのだが、普段から車に乗って遠くへ移動する人がどれだけいるだろう。実数は案外少ないような気がする。逆に電車ナビであり、バスナビのほうがよっぽど日常よく利用する。もっとも日常”ナビ”が必要な場面に遭遇することは希であると思うのだが、旅行にしても何も車でしか行かないわけではない。少なくともSONY自身はそうしたことも考えたうえでNavin'youにトラベルルート検索機能をつけているのである。これを使わない手はない。ということで、次回はトラベルルート検索機能の使い方について考えていきたいと思う。

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