GPSレポート J-TRIPで旅に出よう!の巻

J-TRIP
 「J-TRIP」?なんだか聞き慣れない名前である。僕自身、MobilePRESS(2000年春号)を読むまでは存在すら知らなかった。しかしMobilePRESSの記事を読むとこれがなかなか興味深いソフトであることがわかってきた。そしていてもたってもいられず、夜中に京都寺町の電気街に車を走らせ、J&Pのシャッターを酔っぱらいのごとくバンバンと叩きまくったのだが、これはそのまま徒労に終わった。次の日の朝一番でJ&Pの前に行き、オープンと同時「J-TRIP」を持ってレジに走った。セールでもないのに朝イチに並ぶ僕を見て、きっとJ&Pの店員さんも驚いたことに違いない。今は亡き名店員やまびこ森さんがいたならきっと夜中に電話をしてでも「J-TRIP」を確保してもらっていたに違いない。

 余談になるがやまびこ森さんは現在J&P町田店におられるようだ。もし近くの方がいれば、一度はぜひ見学に行っていただきたい。その声の大きさはJ&P町田店をフロアの上下関係なく通り抜け、その存在価値をアピールしてくれているはずである。大きな声の関西弁トークが目印なのですぐにおわかりいただけるだろう。昨今パソコンショップにおいてはモノを知らないだけでなく失礼な物言いをする店員さんも少なくないが、やまびこ森さんに関しては近年希に見る親切な店員さんで、打てば打つほど安くしてくれる、そんな素晴らしい、高いと評判のJ&Pを心のオアシスにしてくれる。わからないことがあればJ&P町田店を訪れ、やまびこ森さんに聞けばたいていのことは”調べて”くれるはずだ。そしてたまにはJ&Pで買い物をしてあげてほしい。きっと多くは聞くだけで、素通りした上に秋葉原の安い店でパソコン関連の買い物をされるだろう。しかしたまには、年に一度くらいは、せめてスーパーファイン紙くらいは購入してあげてほしい。それが義理というものだ。

 さらに余談になるが、現在J&P京都寺町店では3階におられる塩崎さんというプリティな女性が非常に親切に対応してくれる。もし何かあれば塩崎さんにお願いするときっとなんとかしてくれるはずである。値段も当然J&P塩崎特価にしてくれるはずである。安くないと評判のJ&Pだが、それは決して店側だけの責任ではない。多くの消費者がもっと心のうちを涙ながらに語ったとすれば、きっと店も悪くはしないはずである。時に金払いが悪いとヤクザを雇う悪名高きジョーシンではあるが、これも元々は払いが消費者の責任である。店側を責める前に一番安いマウスの一つも購入してから文句を言うようにしよう。ただのクレーマーであってはいけない。クレーマーであったとしても同時にお得意様であることが文句を言うことができる権利を獲得する道なのである。

 話が思いっきり横道にそれてしまったが、「J-TRIP」は旅行のプランニングソフトであり、J&P町田店、J&P京都寺町店、どちらに行くにも必要であるということを強調しておきたい。

プランニング
 旅行に行く時、はたして何が必要か?僕はいつも小さな旅行カバン、そしてLibrettoと小物一式が入った大きなパソコンカバンを持参していく。そして小さな旅行カバンにはセクシーな下着をはじめとする夜のグッズと旅行先での観光プラン用の情報誌を詰めて行く。当然旅行先、もしくは事前に家で旅行のプランを立てる。しかし実際旅行に行く前に立てた予定と旅先での予定がうまくいくことは希である。となると旅行先でプランを練り直すことになる。そんな時には「J-TRIP」である。

▼Librettoの640x480で表示した時の画面。
これだとお世辞にも使い勝手がいいとは言えない。
最低でもSVGAが必要になるだろう。

 「J-TRIP」にはプランを立てる際に必要な材料のほとんどが揃っている。まず観光情報、そしてグルメ情報、さらには宿泊施設の詳細な情報まで入っている。当然これと連動する地図のデータまで入っている。ここまでいたれりつくせりで定価5800円、実売で5000円前後というのは非常に良心的な価格であると言える。しかもプランニングに関しては妥協はない。妥協はないのに非常に簡単なインターフェースでプランも立てやすい。単純に自分の好き場所を検索し、順番にクリックしていくだけでプランができあがってしまう。観光ツアーもグルメツアーもまさに思いのままにプランニングが可能である。もし仮に観光情報にない場所であっても、先にその場所にアイコンで印をつけておけば、他の観光情報と同じようにプランに組み込むことが可能である。既存の観光情報だけに頼ることなく、新しい観光スポットが出きればそれを自分で登録することによって情報を更新することが可能になるのである。さらにはインターネット経由で最新観光情報が表示できるなどの機能も持っている。さらにさらにすごいのはJTBによるコンテンツ提供が行われているようで(MobilePRESS誌の記事より)、時節にあったツアーガイドを取り入れ、なおかつ自分のプランと組み合わせができるという非常に能率的なプランニングが可能な点である。インターネットの情報をそのまま取り込め、なおかつユーザー自身がそれをカスタマイズできるという非常に進化した、かつ進化するプランニングソフト、それがJ-TRIPであると言える。

GPSナビソフトとしての実力
 J-TRIPは何もプランニングだけのソフトではない。プランニングだけでなくGPS機能も備えている。ただしGPSとはいえ、できるのはJ-TRIP自身のルート検索と現在地の表示くらいで、マッチマッピング機能もなければヘディングアップ機能もない。バードビューもナイトビューもない。Navin'youとは違ってあくまでプランニングがメインのソフトなのである。ただしNavin'youよりも多くのGPSアンテナユニットをサポートしており、パソコンGPSとしての親和性は高い。ことにPCGPSとの連携ではD-GPSにも対応しており、D-GPSを利用することで非常に精度の高いGPS機能を持つことが可能である。しかし僕自身はD-GPSを利用したことはないのではたしてどこまでその真価を発揮できるのかはさっぱりわからない。

 僕自身が気に入っている機能の一つに車モードと電車モードを選択できる、という機能がある。これは今までにない画期的な機能である。通常ナビソフトというと車での移動をメインにマップマッチングやルート検索が可能だが、旅行に行くのは何も車ばかりではない。以前から何度も書いてきたように新幹線ナビを実現させる素晴らしいナビソフトの登場を僕は心から待ち望んできた。そしてこのJ-TRIPはまさにその機能を備えているのである。当然電車ナビも可能である。

▼J-TRIPで電車ナビ中の画面。
川の上をガンガン進んでいるのはご愛敬。
線路へのマップマッチング機能がほしいところ。

 しかし電車ナビが可能だとはいえ、次の交差点を案内するように次の停車駅を案内したり、乗り換え案内はしてくれない。あくまでルート検索とGPS機能による現在地表示のみなので過度の期待は禁物である。まあ、これならNavin'youでもほとんど同じことは可能なので特別すごい機能というわけではないように思うが・・・

簡易Navin'you + 簡易駅すぱーと = J-TRIP

 というイメージのほうが少しはわかりやすいもしれない。

まとめ
 J-TRIPはまさに僕の欲しい機能を満載している。ただし動作は快適と言うにはほど遠く遅い。さらに言えばSVGA以上の画面でなければ肝心のプランニングさえ、うまくすることができない。仕方なく僕はプランニングモードの時にはLibrettoの仮想SVGA機能を使ってプランニングをした。

 しかし実際にはプランニングをデスクトップ機の大きな画面で行い、そのデータだけをLibrettoにコピーして旅行の際に持って歩くほうが現実的かもしれない。決してLibretto標準のVGA画面では快適なプランニングは行えない。さらに前述のようにソフトが求めるスペックが非常に高いのか、それとも単にLibrettoが遅いのかわからないが、動作が非常に緩慢なのである程度のスペックのデスクトップマシンでプランニングを行うほうがより快適であると言える。

 J-TRIPは基本的にはとてもよくできているし、かつ便利である。今後は電車ナビとしての機能をさらに充実させ、乗り換え情報、運賃情報など各種情報を取り入れられるようになればより使いやすく便利になるだろう。

 僕はこれまでなぜビジネスマン向けのパソコンGPSナビソフトとその環境がないのか不思議でならなかった。「駅すぱーと」が重宝され、ほとんどのノートパソコンの標準になりつつある中で、なぜこれと連携できるパソコンGPSナビソフトがないのか?少しでも前向きに電車ナビを検討したとすれば、もっと実用性の高いパソコンGPSナビソフトが出てくるはずである。車で家族と出かけることは少なくても、毎日会社で働くことはこれぞまさに日常である。日常にナビは必要なしと思われるかもしれないが、電車やバスの路線情報、さらには営業という足で稼ぐ職業においてはこうした細かい情報との連携が、契約を取るためには必須なのである。営業は足で稼ぐ、だからこそ足をどれだけ有効に使うかということをもっと真剣に考えていくべきなのである。もっとも僕が電車ナビを切望しているのは、単に憧れの新幹線ナビの充実を考えてのことなのだが・・・

 なんにせよ、電車ナビソフトは大歓迎である。ローカル線に乗って近県を旅する時にもまるで異国に行くようなワクワク感を感じられるとすれば、これはとてもお得な旅である。しかもそれが5800円というリーズナブルなナビソフトによって実現されるのであれば、買わないほうがおかしいというものだ。そして、ゆくゆくはさらに進化したJ-TRIP Pro版が登場し、さらに旅を、プランニングを盛り上げていってくれることを期待したい。

 ああ、今すぐ旅に出たい。そんな気分である。

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