林檎補完計画 -Fusion導入編-

夜のはじまり
Librettoを使って今時の一体型Macintoshを作ろうなどと考えてはや10ヶ月がたった。一体型Macintoshはいまだ完成しておらず(単にLibretto50と取りに行っていないのが原因)、そんな間にも世間様はどんどんと先に進んでしまい、そうこういっているうちにiMacが発売になり、今や一体型MacintoshといえばiMacということになってしまった。
・・・ま、それはいい。
どうしよう、どうしようと思いつつ、そして焦りつつしているうちに今度はなんとDOS/V上でMacintoshをエミュレートできるという”Fusion”なるソフトが登場した。vMacというエミュレータソフトがその前から騒がれていたが、はっきりいってこれはかなり重くて使いものにならないということだったので手を出さなかった。といってFusionにすぐさま飛びついたのかといえばそうではない。製品版でなければ、RAM8M、HDD100Mというとんでもない制約付きだったもので結局手を出さずにいた。
しかしその制約も当然製品版ではすっかり姿を消し、しこたま積んだRAMもとんでもなく広大なHDDもちゃんと認識してくれるのだった。こ、これは手にいれないと・・・ムラムラとした夜の欲情にも似た感覚が沸き起こり、次の瞬間見境を失った。
林檎の木の下で
そしてある日の午後、僕はFusionを手にいれた。それはまさに禁断のソフト、エデンの園にある林檎の木そのものだった。そしてそれは遠く険しい道のはじまりでもあった。
神から生を受け、この地に降りて長い時間がたった。そして一年に一度の記念の日、僕はFusionという林檎を手にいれ、それを食べるに至った。ヘビの姿はなかったが、その声は僕の耳にとどいていた。
「さぁ、早く林檎を食べてみるがいい」と。
ROMはすでにColorClassicII改(中身がPaforma575)から吸い出してあり、あとは導入するだけだった。参考にFusionを紹介しているページを読んでみたが、どれもそれなりに簡単だというようなことが書かれてあり、難しい様子はなかった。
DOSに関していえば僕自身はPC-DOS J7.0/Vに手を染めたこともあり、それなりにいけるだろうという自負があった。僕はWebboyも動かしたんだ!(←簡単)DOS上でPCMCIA接続機器の使い方もわかったんだ!(←カードマネージャーさえあれば誰でも可能)MSLanManagerは未だに使えないでいるけれど・・・DOSモバだっていつか作ってやるんだ!(←すでに2ヶ月近く言っている)ということでなんでもできるはずだと勘違いしていた。
導入
さて導入である。とりあえず、まずはPC-DOSを入れる。ほんとのところPC-DOSを入れる必要はない。95窓で作った起動DISKかなにかでFDISKを実行、その後再起動して、
A>FORMAT C:/s
としてDOSのシステム入りのHDDを作ればいい。ただ一点、それだと起動時、95窓の起動画面がででーんと登場するのでどうも気にいらない。それにPCカード接続のCD-ROMドライブでのテストもしてみたかったので、どちらにしてもDOSのカードマネージャーのインストールが必要になる。ということもあってPC-DOSを導入した。
次にFusionのインストールをする。これは簡単で、英語モードでFDにはいったFusionのIntallプログラムを実行するだけだ。サクサクっとCドライブのFUSIONというディレクトリ(95窓で言うところのフォルダ)の中にFusionがインストールされる。*注
カードマネージャーを導入してしまうと基本的にFDDは認識しなくなりますのでインストールの際にはカードマネージャーを無効にする、もしくは導入しないでおく必要があります。
とりあえずsetupと打ち込み起動してみる。Fusionの文字が画面いっぱいに映し出され、SETUP画面が起動する。しかし英語ばかりだ。大和魂をもってしても勉強していない英語が読めるはずもない。しかしどこかのHPではじめに「Y」を押せということが書かれてあったような気がしたので「Y」を押してみた。すると画面は特別変わる様子はなかったが、各種設定ができる状態になった。
しかし、ROMFILEをまだ入れていないので動くはずもない。とりあえず一度Fusionを終了し、あらかじめ用意したROMイメージをFDからHDDへコピーする。
A>COPY MAC_ROM C:\FUSION
だがこのままで使えない。MAC_ROMというファイルネームを拡張子「.ROM」にしないとFusionでは認識しない。
C\FUSION\>REN MAC_ROM 575.ROM
これでファイルネームが「575.ROM」に変更され使えるようになったはずだ。早速、もう一度Fusionを起動してみる。
ROMFILEを開き、575.ROMを選択(SELECT)する。他にMEMORYを最大まで設定する。次にDEVICESの中でOPTIONSを選択、MacのROM上で認識するMac用のHDDをCREATEする。最大限までと思ったが、もしおかしくなった時に何かいれる領域を残しておかないといけないような気がして30Mほど少なくCREATEする。そしてCREATEしたものを選択し、LAUNCH
EMULATORからMacintoshを起動する。しかし、次の瞬間・・・
No video driver selected.
といって怒られる。もう一度SETUP画面に戻りVIDEOの中にあるVESA_REF.FVDというのを選択する。VESA_DIR.FVDというのも選択しに存在するがLibretto20ではこちらのドライバーでは起動しなかった。
そしてまたLAUNCH EMULATORを選択。今度こそMacintoshとして立ち上がるはずだ。
・・・ちょっとした沈黙の後、真っ白の画面に変わり、画面中央にMacintoshマークがでる。やった!MacintoshのROMが起動していることを確認した。しかし、起動できるデバイスがないのですぐにFDのマークへとかわる。
とりあえずここまででMacOSは入っていないものの、Macintoshとして起動することは確認した。Fusionのインストールと起動は成功したのだった。
MacOS
さて次にいよいよMacOSをインストールする作業に入る。林檎使いの方々が書かれたページには林檎のほうでOSのイメージを作り、それをLAN経由でHDDに送るといったようなことが書かれていた。しかし僕自身それの意味がよくわからなかったのとなんだかいろんなソフトをレジストして使用しないといけないような雰囲気だったので素直にPCカード接続のCD-ROMからMacOSをインストールしようと考えた。
となると必要なのはカードマネージャーである。PC-DOSを組み込んだのはカードマネージャーの導入が簡単ということもあってのことだ。早速カードマネージャーを組み込み立ち上げる。この時、先にあらかじめ用意しておいたDOS用のSCSIカードのドライバとCD-ROMドライブのドライバをCドライブの中にコピーしておくことを忘れてはいけない。Librettoの場合、カードマネージャー導入後はPCカード接続のFDDを認識しなくなるため、FDDを使ってドライバを組み込むことが面倒になるからである。
ここまではいつもの作業なのでそう難しくはなかった。次に日本語モードではFusionが動かないのでconfig.sysとautoexec.batを編集して日本語モードが立ち上がらないようにする。ただjkey.sysの項目については残しておく。そうしないとキーボードがUSモードで起動してしまうからだ。config.sysの中にあるEMM386.EXEについては文字列の前にREM文を追加する。
REM EMM386.EXE
それからSCSIカード、CD-ROMドライブを繋げた状態で再起動する。再起動後、FusionのSETUP画面を起動し、CD-ROMドライブとSCSIカードをアクティブな状態に設定し、状態をセーブする。状態をセーブするにはCONFIGの項目を使う。設定が終わったら、LAUNCH
EMULATORを選択しFUSIONを起動する。うまくいけばSCSI機器を認識し、その中に入ったMacOSのCD-ROMを認識するはずだ。
早速、Fusionを起動する。CD-ROMドライブの中にはMacOS8のCD-ROMが入っているのでうまくいけばそのままセットアップがはじまるはずだ。
・・・しかしCD-ROMドライブを認識し、”MacOS”と画面いっぱいに表示されたあと動かなくなってしまった。どうもメモリが少ない(Libretto20ではMAXの20MでもFusionで使えるのは15M程度)のとCPUの遅さからインストーラさえ起動しない様子だった。あと少しというところまできて、この挫折感は大きなものだった。その後何度も何度も再起動し、いろんな設定を試してみたが結局一度もインストーラが起動することなく、僕はまるまる一晩をFusionに費やしてしまった。
夜明けの光
その日の夜明けはいつも以上にまぶしく、眼をあけていられないほどだった。もっともこれは心の目の話で、実際には雨だったので太陽がさんさんと輝く夜明けは訪れなかった。いったいいつになれば夜明けを迎えることができるのだろう。止めどのない不安が僕を襲った。そしてそれは少しずつではあったが現実という壁と一緒に僕に迫ってきたのだった。
SCSI接続のCD-ROMドライブではダメだ。PCカードを使用するためのカードマネージャーもメモリを食っているのかもしれない。となるとあれしかない・・・そうパラレルCD-ROMドライブの出番だ。2倍速だがPCカードスロットを使わずCD-ROMドライブとして機能する。PCカードスロットがあくということはそこにFDDを挿しておけるので、これもある意味便利である。
早速導入にとりかかる。FDをつっこみドライバをインストールする。この際、Libretto20ではDynabookのドライバをインストールしないと動かない。タコなREADME.DOCにはDOS/Vのドライバをそのまま入れれば動くようなことが書かれてあったが結局動くことはなく、じつのところこれに気がつくのに何時間も無駄な時間を費やした。
導入後、前の時と同じ要領でCD-ROMドライブをSETUP画面で設定する。MacOS8のCD-ROMを入れて、ぶっつけ本番でFusionを起動する。
ギィー ガーガーガーッ ギギギーッ
なんとも騒がしいCD-ROMドライブだが動いている様子。と、そのうち問題のインストーラが起動しだす。SCSI接続ではここでコケてしまって先に進まなかったが、パラレルCD-ROMドライブを使った今回はそのままインストーラを正常に起動した!
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ウオオオオッ
オウオウオウッ
ウホウホウホッ!! |
雄叫びをあげつつ部屋中を走り回り喜んだ。こ、これでやっと悪夢から解放されるっ!!
そのうちHDDを初期化しろと言ってくるのでそれに従ってHDDをFORMATする。これがまた長くかかる。いつまでたっても終わらない。仕方がないのでそのまましばらくほったらかしにする。もう良い頃だろうと戻ってきてもまだ終わっている様子がない。一抹の不安が心をよぎる。
・・・も、もしかして・・・そ、そんなはずは・・・
その不安を消し去るがごとく、もう一度初期化のところをクリックする。マウスは動いている。コケていない・・・ほっと胸をなでおろす。ここでまたコケていたとしたらもう僕は立ち直れなかっただろう。Fusionのためにすでにまる2日間徹夜し意識は朦朧としていた。あまりに朦朧としているので泉ピン子と松たか子の区別さえつかない有様だった。
とりあえずメシを食い、風呂に入り、雑誌など読み、戻ってくるとさすがにFORMATが終了していて、次の画面が表示されていた。いよいよMacOS8のセットアップである。
MacOS8のセットアップはそれほど難しくなかった。とりあえず適当な項目をクリアし、ポンポンと先に進むだけである。そのうちインストールがはじまるのであとはそれが終わるのを待つばかりだった。
しかし、これがまた長い。待てど暮らせど終わるどころか半分も進まない。だがちょっとずつ進行してはいる様子。待つしかないのだ。片づけないといけない用事を済ませ、車を洗い、歯磨きをして帰ってきてもまだ終わる様子はない。同じことを2度ほど繰り返してもまだまだ先は長い様子。すでに2時間は経過していた。
セットアップ開始からじつに3時間が経過した頃、ようやく画面が変わりセットアップが終了した。これでやっと・・・これでやっとMacOS8の起動画面を見ることができる!期待に胸をふくらませ、再起動しろという指示に従い、まずはFusionを終了しマシンを再起動する。
がしかし、再起動中、
DISK I/O ERROR
と静かに表示されてHDDが読み込めずに止まってしまう。なぜだかわからないがHDDが破損している・・・モーターは回っているようなのでHDDのFORMATがおかしくなっていると考えるのが妥当だろう。きっとMacOSのFORMATになってしまっているのだ・・・なぜだ・・・
まる2日以上を要したFusionの導入はここでまた振り出しに戻ってしまった。はたして夜明けはいったいいつ訪れるのか。出口のない迷宮のさらに奥深くへ入り込んでいってしまったかのようなそんな錯覚にとらわれつつも、悪魔の誘いのまま、さらに奥へと進んでしまう僕がそこにいた。
遠い夜明け
Librettoの起動DISKを使いHDDをFOMRATする。前の時はカードマネージャーの関係もあってPC-DOSを導入していたが、パラレルCD-ROMドライブを使おうという今、PC-DOSの導入は不必要だった。実際にはマウスドライバーやその他の関係で必要なのだが、じつのところPC-DOSの導入は後からでも可能なので急ぐことはない。とりあえずFusionの環境を作り上げ、MacOSを起動することが先決だ。
ということで、Librettoの起動DISKからFDISK、FORMATを行った。FDISKの際、基本的にFAT16(大容量のHDDをサポートしますか?の項目で「N」を選択)しておいたほうが無難だろう。FAT32でも問題ないような気がしないでもないが、もしHDDを認識しないという事態が起こった後ではあとの祭りである。無難な選択をすることでリスクを少しでも抑えていく。また振り出しに戻ってしまったら、もうさすがに立ち直ることができそうにない。僕にはまさにこれが最後の挑戦だった。
FORMAT後、パラレルCD-ROMドライブとFDDを繋いで再起動する。FDDからパラレルCD-ROMドライブのドライバをインストールし再起動する。パラレルCD-ROMドライブが認識されていることを確認したら、次はFusionをインストールをする。FusionのFDを入れインストールする。インストールが完了したら、今度はSETUP画面を起動し各種設定をする。
ADVANCED:
Macintoshのタイプを選ぶ。不具合がない限りはデフォルトで問題なし。
ちなみに僕は名機Quadra700に設定して起動しているがあくまでこれは趣味である。
VIDEO:
RefreshedとDirectの2タイプあり。
Refreshedでは最大1024*768の18/256/32000/フルカラー
Directでは最大1600*1200の256色までサポートしているらしい。
僕のLibretto20では前者Refreshedでしか起動できなかった。
FLOPPY:
フロッピーのON/OFF設定。通常はデフォルトのまま。
下の数字はフロッピーの自動認識の間隔を秒単位で表している。
DEVICES:
Fusionを使用するうえでMacintosh用に用意されたHDD領域の設定を行う。
OPTIONボタンで領域をCREATE/DELETEすることが可能。
PORTS:
モデム/プリンタポートの割り当て用。よくわからないので設定しなかった。
ROM FILE:
読んで字のごとくROMイメージを設定するための項。
吸い出したROMイメージを選択することでそのROMイメージを使って
Macintoshとして起動する。ROMイメージには512kと1Mの2タイプあり。
SOUND:
サウンドに関する項目。エミュレータの実効速度をあげるにはOFFが適当。
しかしそれ以前にLibretto20では音源カードがついていないので使えない。
CD-ROM:
CD-ROMドライブのON/OFF、CD-ROMドライブからのブートのON/OFFを設定する。
インストール時はもちろんONに設定。
ADB:
マウスとキーボードの設定を行える。
しかしMacでのキーがどう違うのかさえよくわからないのでデフォルトで使用。
SCSI:
ASPIマネージャで認識されているSCSI機器の設定を行う。
パラレルCD-ROMドライブ+FDDという組み合わせでは無視。
NETWORK:
HDDのDOS/V部分をMacintoshにマウントさせるための項目。基本的にはOFF。
MEMORY:
Fusionに割り当てるメモリ容量の設定。
Libretto20の場合MAXの20Mまで積んでいても利用可能なのは15M程度。
CONFIG:
設定した環境の記録、読み出しを行う。
SYS INFO:
現在のシステム状態確認。
LAUNCH EMULATOR:
設定した環境でFusionを起動する。
設定後はDOSのコマンドプロンプトよりFusionと直接打ち込めば
そのままMacintoshが起動する。
各種設定が終わったら、LAUNCH EMULATORを押してFusionを起動。ここまではさっきと同じなので迷うことはない。何も考えずにゴリゴリ進む。
FORMATするHDDを選択し、しばし待つ。すると前回よりも早くFORMATが終了する。あれ・・・なぜだろう。前回はいつまでたっても終了しなかったのに。そしてまたFOMRATしろと再度要求される。よく見るとHDDの容量が754MとHDDの領域指定した部分だけではなく、HDD全体の容量を表示している。
前回はよく見ずにFORMATしたのだ。じつはHDDのFORMATは2回行われ、2回目のFORMATでHDD内を無理矢理MacintoshのFORMATが行われたため、再起動時にHDDを見失い2度と再起動できなかったのだ。FORMATしろという要求をほっておいて、そのまま次の段階へと進む。前と同じにMacOSのインストールがはじまった。しかしこちらは前回と変わらずいつまでたっても終わる様子はない。結局また3時間ほど待つことになった。
MacOSのインストールは終了した。しかし、これで終わりではない。再起動後、はたしてHDDの中身をもう一度見ることができるのか。抑えがたい感情の高ぶりを感じながら、CTRL+ALT+DELを押した。
ピコッ・・・カラカラカラ・・・
StartingWindows95.....
やった!!成功だ。今度こそHDDが生きている。これほどまでに素晴らしいWindowsの再起動がかつてあっただろうか、いや再起動といえば今までは苦痛の連続だった。それが今これほどまでに心を揺り動かし、目頭を熱くさせている。ああ、神よ、再起動に感謝します。そしてこの時を一生僕は忘れません。記念日から3日目の朝、ようやく僕はやり遂げたのだった。
初日の出
Fusionを起動するとMacOSのにこやかなロゴと共にMacOS8が起動する。しかしこれがまたいつまでたっても起動しない。途中で止まっているわけではないのだが、とにかくさっぱり先に進まない。2分たち3分たっても特別な変化はない。少なくともまだデスクトップ上にアイコンは表示されなかった。だが僕は待った。ここまできたんだ。待たないことには、見届けないわけにはいかなかった。そして5分を過ぎた頃、ようやくすべてが完了し、まさにそこに必要なものすべてが揃っていた。
通常、こうした場合、仮想メモリをONにしてその場をしのぐのだが、残念なことにFusionは仮想メモリをサポートしていない。はじめに認識させたメモリがそのまま総メモリ容量となる。Libretto20の場合ならMAX20Mまで増設していてもFusionで使えるのはたったの15Mしかない。MacOS8は約9Mそのメモリを消費する。残りは6Mだが、MacOS8付属のネスケ3は7Mのメモリを要求する。結果ネスケ3が動かないのだった。
ブラウザでさえこの調子、ということは他に動くソフト、また動かすソフトがないということになる。もともとLibretto20上でFusionを動かすこと自体が無茶なので、MacOS8ははっきりいってしごく重い。フォルダ一つひらくのに数秒かかるのは当たり前といった状況である。
ま、しかし動いたのは事実である。えらく長い時間かかったような気がするが、それでもLibretto20が世界一小さなPowerBookとして動いているのは紛れもない事実である。これは素晴らしいことだ。どれくらい素晴らしいかといえばとんでもなく素晴らしいことだ。僕はこれを数人の友人に見せたがみんながみんな驚いていた。それくらい素晴らしいのである。そしてまた僕は人が驚くのを見て喜んでいるという、まことに意地の悪い人間なのだ。人が驚いてぎょっとしてくれればさらに面白いがさすがにMacOSでぎょっとするようなことは何もない。それこそジョブズの顔がオープニングに現れでもしたらぎょっとするかもしれない。そして頭がパカっと割れてビル・ゲイツがそこから現れるくらいグロテスクだったらさらに笑えたことだろう。しかし、残念なことにそういった仕掛けは一切なく、全くまともな滅びゆく世界のMacintoshとして動いているのだった。ジョブズと林檎は滅んでも、Librettoの中に林檎の命は受け継がれていくのである。まったく素晴らしい。Fusionはほんとに素晴らしい。そしていろんな人にぜひ一度は試していただきたい。
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↑じつはMacOS8の鈍さに耐えかねてMacOS7.5.3を導入。
これだとけっこ〜快適に動く。写真では確認しずらいかもしれないが
かろうじてメモリ容量が15Mなのが確認できる。 |
ただFusionを動かしたところで、このソフトはあくまで68040系のエミュレーターであるということ。PowerMacのソフトは当然ながら動かない。今から68040系のソフトを集めるのも至難の業だが、それ以上にエミュレーターというのはマシンパワーを要求する。僕はLibretto20を使ってのテストだったが、雑誌などのレビューを読むとPentiumII300MHz程度でQuadraクラスの速さしかでないというのが現実である。速度的にも当然満足がいくとは思われない。シャレで人に見せるためだけに導入した僕はともかく、普通はそれ以上のものでないことをご理解いただきたい。
オレはどこまでも林檎使いだぁああっ でもPowerBookは重すぎるぜぇええええっ という方はLibretto50あたりを購入し、800MのHDDに95窓とFusion用のDOSとをマルチブートできるようにして世界一小さいPowerBookとしてブラウザとメーラーだけを動かすといったような極々限られた用途で使用するのがベストなのかもしれない。Libretto50での使用はそれなりに快適(当然Libretto20と比較して)だったのでけっこ〜いけそうな気がします。これなら95窓部分をMacOS上でマウントして95窓とのデータのやりとりにも使用できそうだし、PCMacLANをBUYするよりは遊べるかも?
なんにせよ、Fusionなんてものはあくまで自分のエゴを通すためだけのもの。それ以上でもそれ以下でもありません。Going
My Way,Going My Way,我が道をゆくべしっ
*注
本文では触れていませんが、Fusionの導入及び起動はUSモードへの切り替えが必要です。
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