林檎補完計画 −第二起動実験−

 ここ2日ほど興奮してよく眠れなかった。別にエロサイトを毎晩見て回っていたわけでも、恋をしたからでもない。あぶないクスリをやっているわけでもなく、リゲインJの飲み過ぎでもない。変な宗教団体に入ったわけでも、ツボをBUYして悩んでいるわけでもない。

 その原因とは・・・とうとうネタとなるLibretto50を譲っていただけることになったのだ。

     v(^-^ )v イエェイ v( ^-^)v

 しかも譲っていただけることになったその日に発送していただき、後は到着を待つばかりだったので、あまりに興奮して眠れなかったのだ。ま、それ以前に最近、不眠症気味という話もあるが、それはとりあえず置いておこう。


 その日の朝は雪だった。うっすらと雪化粧したいつもと違う景色が、足早に仕事に向かう人々の姿をいつも以上に寒々しく感じさせた。しかし、僕の胸は春先に出没する狂人のように明るく、空から落ちる雪は屋台で売っている綿菓子にさえ見えるほどだった。

 朝からサンドイッチを食べる。いつもと同じ朝だが雪化粧の外の景色と同じに、同じ時間の中にいつもと違う僕がいた。あとは黒猫が来るのを待つばかり。黒猫が幸せを運んでやってくる。チルチルミチルと城みちるは、それぞれ青い鳥とイルカが幸せの象徴だったかもしれないが、その日の僕には黒猫がそれに等しかった。幸せは歩いてこないだから走ってゆくんだよ、と言ったのは宋兄弟だったか瀬古選手だったか忘れたが、その言葉が名言であることは身にしみてよくわかった。

 11時、雪化粧もすっかり落ち、まるで寝起きのOLのような景色がそこにあった。決して美しくはないその雪解けの景色の中、黒猫はブツを載せてやってきた。ハナ肇の映画で「馬鹿がタンクに乗ってやってきた」なんていうふざけた映画のことを思い出しながら、緑の箱を手にいれた。緑の箱とはLibretto50の箱のことである。ちなみにLibretto20は青、Libretto30は赤といった具合である。

 ブツを箱から取り出し、起動させる。メモリチェック・・・HDDの音、カラカラカラ・・・とそこで止まってしまう。早速、Libretto20の270MのHDDに換装。セットアップをはじめる。

 しかし、FDDを認識しない・・・PCカード部分も壊れている・・・不安がよぎる。

 そうかFDD優先になっていないんだ。きっと。そう思い、設定画面を出し設定をデフォルトに変更する。もう一度再起動・・・

 今度はFDDを認識。早速、長い長いセットアップをはじめる。じつは仕事中なので片手間にFDを入れ替えながらのセットアップ。簡単セットアップをすればいいのだが、どうも信用に欠ける気がするのと準備をするのが面倒で毎回FD40枚を並べてセットアップしている。先輩諸氏にとっては、タダのアホにしか見えないかも。所詮、僕はアナログな人間でしかないのである。古い人間であり、亭主関白であり、格好を気にする大和魂なのである。竹ヤリ持って米軍機を落とそうとはしないが、Librettoな世界でのFDDからのセットアップは竹ヤリに等しい。しかし、その竹ヤリが僕には愛おしくやめられないのである(^^;;

 そんなこんなでセットアップ完了。再起動する・・・270MのHDDのカラカラといううるさい音。「Starting Windows95」の文字が現れる。動いている。完璧だ。

 いつもの画面が表示され、いつもの95窓とMSNへの悪魔の誘いがそこにあった。こうしてLibretto50は蘇生し、「Libretto50Type-270MKai」という長ったらしい名前のマシンとして今後呼ばれることとなる。Libretto50はやはりいい。なにがいいって腐ってもPentiumだし音源ははじめから入っているし、ポートリプリケータがあればキーボードもマウスも繋がる。モニターへの出力も可能になるのだ。林檎補完計画にこれほどうってつけのマシンは他にない。新型が出てくれば中古も安くなるに違いないので、Libretto初心者にもぜひお勧めしたい一品である。Libretto50をベースにいろいろ遊んでほしい。

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