「αDATA32」
αDATA32とはDDIポケットが独自に行っているサービスである。αDATA32の最大の
特徴は、PIAFSのような専用の基地局にアクセスすることによって32kbpsのDATA通信
を行うのではなく、DDIポケットの基地局が独自に通常回線のプロトコルを変換し、32kbps
のDATA通信を可能するというシステムである。
αDATA32では32kbpsのデジタル接続が可能であり、アナログ回線ではαDATAで
14400bpsのアナログDATA通信が可能である。ちなみにαDATA32の表記のあるものは
現在αDATA32/αDATA/PIAFSのすべてに対応している。
とまあ、αDATA32の説明はこれくらいにして、いろいろと実験してきたのでその報告を。
八月の終わりに九州まで旅行に行った。そんなことはさておき、これを機会にPHSによる
DATA通信と前述のGPSの実験を行ってきた。
PHSではたしてどれくらいDATA通信が可能なのか?
当初の予想では、都市部以外ではほとんど使えないのではないか、と考えていた。しかし、
実際には予想よりもはるかに広範囲でのDATA通信が可能であるということがわかった。
都市部では当然のことながら、少なくとも観光地ではたいていのところでDATA通信が可能
だった。問題はそれよりも・・・プロバイダの問題が大きかった。
ここBIGLOBEについていえば、全国展開であるにもかかわらず・・・ブチブチ切れる。こう書くと
PHSが悪いのではないか、と思うかもしれないが、PHSに原因はない。ASAHI-NETでも実験
してみたが、こちらのほうは比較的安定してつながった。なのに同じ場所からBIGLOBEだと、
高い確率でログインできず、一度つながっても切れることが多かった。無線ISDN接続と呼ばれる
αDATA32モードでISDN回線につなごうと努力したが、これは一度もつながらなかった。
地方の回線が細いのかもしれない。九州から試しに京都のISDN回線にアクセスしたが、
こちらはちゃんとアクセスできた。少なくとも大分と山口のISDN回線には一度もつながらなかった。
もしかすると呪われているだけなのか。
設定は間違っていないはずだ。京都市内で通常アクセスしているものを電話番号だけ変更して
アクセスしていたので、設定が原因だとは考えにくい。やはり日頃から不安定なBIGLOBEだけに
PHSでのDATA通信はそれ以上に当然不安定なだけなのかもしれない。プロバイダ選びは、
慎重にしないと思わぬところで転ぶことがある。
使用したのは、東芝Libretto20Kai+東芝DATA通信カードIPC0004A+Panasonic・KX-PH15
という組み合わせ。もしかすると本体東芝、カードも東芝ときて松下でスネただけなのか。
本当ならPHSも東芝キャロッセといきたいところだが、キャロッセには大きな欠点があった。
それはイヤホンのピンジャックがついていないのだ。Librettoでの通信にはαDATA32の接続
ケーブルさえ差されば問題ないかもしれないが、僕にはPalmPilotもあり・・・ゆくゆくはPilotモデム
を購入してE-mailをPalmPilotで読む、という考えからイヤホンのピンジャックがあるPanasonic製で
落ち着いた。じつは他にもピンジャックのあるαDATA32対応のPHSは存在する。ビクターしかり、
サンヨーしかりである。が、どちらもデザインがよろしくない。PanasonicのPHSは先代のル・モテ
からしごく気にいっているデザインなので、これを購入した。個人的には先代のほうが好きだったが
スマートなKX-PH15も見慣れれば悪くないデザインである。
そんなわけで、もしこれからPHSをBUYしようという人がいれば、そういった細かいことをいろいろ
考えておかないと後々使えない、ということも少なくない。安いから買い換えればいい、というのも
一つの考えだが、そのたびに電話番号が変わるというのはあまり賢いとは思われない。何をBUY
するにしても長くつかえるいいものをBUYしないともったいない。←じいさん的な考えか
最後になったが、DATA通信カードの設定について。
東芝のIPC0004Aはけっこ〜どこの電話屋でも在庫を持っているので、購入する際の候補としては
他のものよりも有力だと思う。しかし、このPCカード、説明書を読んでもさっぱり理解できない。仕方
なくREADMEを読むのだが、恐ろしくわかりずらい。しかも動作対応はPC/AT互換機のみ。明らかに
Librettoだけね!仕様だったりする。普通の人は、きっとわかりやすい説明書付きであろう松下の
KX-PH402というDATA通信カードを選択するほうが無難かもしれない。
ちなみに設定だが、[マイコンピュータ] → [コントロールパネル] → [モデム] と進んでいき、
[プロパティ]を押す。”IPC0004Aのプロパティ”という窓がひらいたら、その中の[接続] → [詳細]
と開いていく。するとやっとそこにATコマンドによる設定があるので、追加設定の欄にS72=4と入力
すれば無線ISDN接続が可能に。S72=8と入力するとPIAFSの設定になる。電話番号はそれぞれ、
同期64kbpsのアクセスポイントのもの、PIAFS専用のものということになるので注意すること。当然、
通常のアナログ回線の電話番号にアクセスしてもログインできるはずはない。
このIPC0004Aには、こんなややこしいATコマンドの設定を手作業で行わなくてもちゃんと簡単に設定
を変更できるように「信乃助95 for PHS」というソフトがFDでついてくる。これを使えばややこしいことを
しなくても、αDATA/αDATA32/PIAFSの変更が可能である。
しかし、設定変更のためだけにソフトを増やすのは、僕の主義にあわない。
男はゴリゴリ手作業でATコマンドの変更を行ってほしい。せめてそれくらい・・・
とまあそんなこんなのPHSでのDATA通信である。
通常僕は京都市内で無線ISDN接続しているが、これは全く問題なくログインすることが可能である。
じつは家の回線がアナログなので、車の中からのインターネット接続のほうが高速だったりするのは
ご愛敬といったところか。