PC-DOS J7.0/V -Webboy導入編-

なぜWebboyなのか?
 DOS用のブラウザというとWebboyとVZエディタのテキストブラウザくらいしかない。テキストブラウザもDOSらしくて味があってヨイかもしれないが、どうせ色気のないDOS生活だけにインターネットでよろしからざる裸体の写真などあるページを見る際くらいはグラフィカルな画像をゴリゴリ表示をしたいものだ。となるとWebboyしか選択肢はなくなる。せめてNetscape社がDOS版のネスケを配布していてくれればよかったのだが、残念なことにそんなものは存在しないし、これからも出てくることはない。諦めて今すぐWebboyを手に入れよう。そうすりゃ世界はバラ色。明日も明後日も未来永劫DOSマシンは安泰。

 えらく長い間ほったらかしにしていたWebboyだが、導入に関してはダダをこねることなくスパっと入ってくれた。僕がいろいろ触っている中でこれだけスパっとうまくいったのはモバイルギアとWebboyくらいのものだ。他についてはいっつも必要以上に悩んではどんどん時間を消費するという悪循環をうむばかり。前進するにも日本がアメリカ相手に戦争するくらい大変だった。日本の例えを出すまでもなく、どうしようなくてお手上げになったものは少なくないわけだが、ま、それはあまりに悲しく涙なしには語れないので誰かの通夜の際にでも話したいと思う。今は夏っ、そんな湿っぽい話はなしにして、とにもかくにもWebboyの導入である。

セッティング
 DISKは2枚、順番にセッティングをしていきながら進めていくだけで特別なことは全く必要がない。ただし、ややこしい言葉だとか専門用語だとかがあって、それなりに面倒があるので、それについてちょっと書いておく。

 インストールの仕方だが、特別難しいものではない。

   C:\>a:\install c:\webboy

 といった具合にあまり深く考えずにインストールを実行すればいい。後ろの”c:\webboy”の部分については任意のフォルダなので、別に”c:\ibm”としても”c:\www”としても全く問題はない。ただ一点、どこのフォルダにWebboyが入っているのかさえ忘れなければそれでいい。

 インストールの第一の難関は”ビデオの設定”である。僕はマニュアルも読まずに”VGA”を選択したがこれがじつは大きな間違いだった。Libretto20であってもここで選択するべきは”SVGA”なのだ。僕の中ではVGA=640*480という方程式だったのだが、じつのところこれはちょっと違っていて、640*480で256色以上表示できるものについてもSVGAと表記する場合があり、このインストーラのいう”SVGA”がまさにこれにあたった。

 次に問題になってくるのはLAN接続なのか、ダイヤルアップ接続なのかということである。ダイヤルアップ接続の場合は特別な設定は必要なく、強いて言えば、ドメインネームの部分の入力を忘れないようにする点だけである。ドメインネームとは普通、メールアドレスの@***.***.or.jpの@マークより後ろの部分のメールサーバを示す部分を除いた部分にあたる。僕の場合はK-COMを利用しているので、”kcom.ne.jp”だった。ただこれも必須ではないようなので、指定しないでもいいのかもしれない。ま、念のために入れておいて損はないだろう。

 LANの場合がしごくややこしい。まず第一にサーバのIPアドレスが必要だ。ただ95窓をHOSTして考えた場合、いったいどうやってIPアドレスを調べるのか、僕にはさっぱりわからない。うちにはNTT-TE東京のMN128SOHOというしごく便利なダイヤルアップルータがあり、これにあるリモートアクセスサーバ機能の実験をついでにしようと思い、リモートアクセスサーバを起動し、これのIPアドレスを指定してサーバとしたので95窓をサーバとするやり方についてはさっぱりわかっていない。

 MN128SOHOの設定で言うと、リモートアクセスサーバの設定を”0.0.2.1”としたなら、WebboyのほうでもIPアドレスの部分に”0.0.2.1”と入力してやらないといけない。これでWebboyを起動した際には、URLさえ指定すればゴリゴリっとそのURLにMN128SOHOを介して簡単に繋がってくれる。こりゃDOSとはいえごっつぅ便利だ。

LAN接続の場合の難しい設定
 LAN接続の場合に限り、手作業で変更しないといけない部分がいくつかある。まず必要なのはCONFIG.SYSへのLANカードのドライバの組み込みである。セットアップ時にLAN接続を選択すると、以下のような行がCONFIG.SYSの最後に加えられる。

 REM ---以下の行はWebboy for DOS用に加えられました---
 [common]
 DEVICE=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\PROTMAN.DOS /I:D:\WEBBOY\NTSDOS\
 REM ご使用のLANドライバーを以下のディレクトリーにコピーし,
 REM 名前を指定してください。
 DEVICE=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\<DRIVER> ←ここを書き換える
 DEVICE=C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\NTSTS.DOS
 REM ---以上の行はWebboy for DOS用に加えられました---

 この加えられた部分の<DRIVER>の部分をLANカードのドライバのファイルネームに書き換える。当然書き換えるだけでなく、C:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\の中にドライバを放り込むことを忘れずに。書き換えただけではドライバがC:\WEBBOY\NTSDOS\BIN\の中にないので動かない。

 次にPROTOCOL.INIというファイルの編集が必要になる。PROTOCOL.INIの中に以下のような行があるので、その部分を書き換える。

 [DRIVER_NIF]
 ; IOADDRESS = 0x300
 ; INTERRUPT = 0x5
 ; DriverName = EXP16$
  DriverName = IBMTOK$ ←ここを書き換える

 書き換え方はLANカードのドライバがLANNET.DOSというファイルなら、拡張子をはぶいた形の”LANNET”という文字列に+”$”をしたものに書き換える。具体的には以下のようになる。

  DriverName = LANNET$

 という形で書き換えが終了。再起動後、設定が有効になりLAN環境からのインターネット接続が可能となる。ややこしいがこれをしないことにははじまらないので、少々の面倒は諦めてほしい。

なぜつながらない?
 ダイヤルアップ接続の場合、次にCOMポートを指定してやらないといけない。外付けモデムの場合は”COM1”、PCカードモデムの場合は”COM3”を選択する。PCカードモデムの場合”COM4”ではないのかな、と僕自身は疑問に思ったのだが、”COM4”ではまったく認識しないので”COM3”としたら、いちおーチカチカと発光ダイオードが光って見えた。そんなわけでPCカードモデムについては”COM3”だ。しかしながらうちにあるモデムカード、TDKとAIWAのものは結局一度も初期化に成功することなく、PCカードモデムによるWebboyでのインターネット接続は実現していない。AIWAのものについては、それ以前のモデルが動作チェック済みとなっていたので、動かないことはないと思うが努力が足らないのか、根性が足らないのか、はたまた精進が足らないのかいろんな初期化コマンドを試してみたが動くことはなかったのである。

 外付けモデムに関してはなんの設定も変えることなく、スパっと繋がった。いったいPCカードモデムでの苦労はなんだったんだと疑問さえ感じた。と同時にやり場のない怒りがふつふつと胸にこみ上げ、思わず・・・

 IBMのバグやろおおぉっ かむばっくさぁもぉ〜んっ

 などと叫んでみたが、はっきりいってすっきりもしなかったし逆に自分の愚かさが身にしみて辛かった。やはり一刻も早くサトリを開かないとそのうち精神病院送りになることは間違いない。悟って教祖にでもなれば一攫千金も夢じゃないし、そうなれば自分のパソコンショップも持てるってものだ。名前はやっぱり「アハポーシャ」くらいがいいかもしれない。

 戯言はこれくらいにして、Webboyだがこいつがまた憎らしいくらいによく働く。DOSでこんなに色気のあるソフトが動いていいもんだろうか、と思うくらいよく動く。マウスのドライバを組み込んでおけば、ちゃんとリブポイントでカーソルを動かすことができ、メールもサクっと書くことができる。もちろんネスケなどよりははるかに少ない機能だし制限も多いが、DOSで動いていることを考えると拍手さえ贈りたくなってくるほどよくできている。

戯言は続く
 DOSモバ(DOS化したモバイルギア)もたいがいよくできていて、テキストブラウザなんかまで動いてインターネット接続も可能だが・・・色はないにせよ、やはりインターネットの醍醐味は画像が出てくることであるがテキストブラウザにはそれがない。Webboyが動くということがどれだけ恵まれているかが、よくわかっていただけると思う。DOS環境でグラフィカルなWEBを覗くことができ、しかもメールの送受信までできるとなれば、これはやはりDOSLibには必須のソフトじゃないかと思うわけです。

 DOSモバもせめてVGAをサポートしていれば、モノクロとはいえ動いたかもしれないのに・・・ちなみにFujitsuさんのインタートップではWebboyが動くようです。じつはあれもDOSマシンという話もあり・・・ただインタートップの場合、値段が高いのと電池のもちが悪いので僕の物欲LISTの中にはエントリーされていません。当然、Webboyのテストが行われることはないということで、そのへんを知りたい方はインタートップ好きな方のサイトを探してみてください。

ホントの目的
 WebboyはTCP/IP接続が可能であり、じつはここにMSLanManagerが使われている。そう、うまく使えばDOSのLAN接続も可能になるかもしれない!という思惑があってWebboyを導入しようと考えたのだ。これができればブラウザ経由だが各PCの中のデータを拾うくらいのことは可能になる。こりゃ便利じゃないか、いいじゃないか、えじゃないかということでいつものごとく実験してみた。

 HOSTとなるマシンには、MicrosoftのパーソナルWebサーバを起動させる。次にFTPサーバを起動させ、待機させる。DOSLibからFTPサーバの位置のURLを指定してやり、HOSTマシンにアクセスを試みる。しかし・・・

 ・・・サポートされていないプロトコルです・・・

 みたいなことを言っていうことをきいてくれない。

 そう、WebboyはFTPはサポートしていないのだった・・・がーんっ

 ということで、LanManagerまで動いているのに通常のLANのクライアントとしての接続には失敗。結局、素直にLanManagerを導入しないといけないことが発覚。また次回あたりからDOSでLAN接続だとわめきだすことは想像に難くない。

ま、いいや
 そんなわけでDOS環境におけるインターネット接続についてはPCカードモデムを認識しないという点を除いては完璧だった。残念なことに秘かな目的だったLANのクライアントとしての接続には失敗したが、このへんは今後の精進によって少しずつ前進してゆくことだろう。今回のWebboyの導入で少なからずLAN接続へのとっかかりらしきものは得ることができたような気がしないでもないので、次回はぜひLANの導入成功の話題をおおくりしたい。

 ま、いいや・・・のんびりいこうっ(^^

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