PC-DOS J7.0/V -SCSI編-

 もともとPC-DOSを導入しようとしたきっかけは、DriveImageというソフトを使うために大容量記録メディアを認識させないといけなかったからだった。当然、それにはこれまで繰り返し書いてきたようにPCMCIAのデバイスの認識が第一の試練としてあり、そして第二の試練としてSCSIカードならびにSCSI機器を認識させるという更に大きな試練があった・・・というのはちょっと違う。PCMCIAのデバイスを認識させるのがPC-DOSでないWindows95のDOS窓では最大の試練だったし、PC-DOSの導入後もPCMCIA関連の不具合(FDDを認識しないなど)の試練はSCSI機器を認識させるよりもさらに困難なことだった。

 で、今回はそのちょっぴり簡単なSCSI機器のお話。実際にはこっちのほうが難しいかもしれない。細かい設定を自分でしないといけないし、はじめて自分の手でエディタを通してシステムの初期設定などを変更していくというのは、グラフィカルな画面とマウス操作になれた95窓世代には少々きつい仕事だと言わざるをえない。僕の場合、特別にDOSとフレンドリーな関係なので簡単に認識させることができたのだ・・・というようなことはなく、Adptec製のEZ-SCSI4.0というDOSのSCSIマネージャーがあったからだ。それに加えてSCSIカードがAdptecSlimSCSI1460Jだったからだ。

 EZ-SCSIは3.5J、4.5Jが市販されており、それぞれDOS/Windows3.1版、Windows95版となっている。値段的には同じようなものだが、後者はWindows95版であり、DOSの場合は前者である3.5Jしか利用することはできない。では、僕が持っていたEZ-SCSI4.0とは何なのか?じつは型番をみてもらうとわかるように”J”がついているのは”Japanese”、いわゆる日本語版という意味である。僕が持っていたのは英語版のEZ-SCSIだった。ではこの英語版いったいどこにあるのか?

 ダウンロードできるのか?否、できない。ではどうすれば手に入るのか?

 じつは僕はデスクトップ用に大見得きって”AdptecUltraSCSI2940”などというたいそうなものをBUYしていた。しかしながら箱入りの日本版は非常に高価だったので、安いDOS/V屋でバルク品(中身だけ)をBUYして使っていた。

 AdptecSlimSCSI1460Jには、EZ-SCSIは付属していない。これより前の1460シリーズにはEZ-SCSIが付属していたらしいが、現在は別売(少なくとも安いものは)になっており、DOSで利用するためには別途EZ-SCSIを購入しないといけない。どうしようかと思い悩んだあげくSONYのCD-ROMドライブに専用として付属していたのがAdptecSlimSCSI1460Aだったのを思いだした。このCD-ROMドライブはDOSにも対応していたので、当然、DOSのインストーラがついていた。これがなんとEZ-SCSIだった。

 小躍りして喜んだあげく、付属のインストーラを使ってDOSのドライバをインストール。見事にCD-ROMドライブが認識され、これですべてがうまくいったように思えた。しかし、現実はそんなに甘いモノではなく、SONYのCD-ROMドライブは認識されても、同じAdptecの1460Jは全く認識される気配がなく、その先につないだPDドライブも全く動く様子はなかった。結局のところ失敗だった。

 2,3日、ゴソゴソと寝る時間を削りつつCONFIG.SYSと格闘してみたが、やっぱりダメだった。しまいに頭がクラクラ、目からは涙がこぼれ落ちる始末。はっきりいって情けない。自分の力のなさと金のなさにいかんともしがたい憤りを感じながら、ハっと頭の中にひらめいた。そうだ、あのデスクトップ用の2940に何枚かDISKがついていた。あの中に使えるユーティリティが潜んでいるのでは???

 早速、家中ひっかきまわして探し回り、2940付属のDISKを発見した。と、そこには・・・

 「ApdtecEZ-SCSI4.0」とラベルに印刷されたDISKがあった。

 おおっ、神よっ、神はやはり真実に生きる私をお見捨てにはなからなった!!

 などとつまらないうわ言を言ったかどうかはさっぱり覚えていないが、感動的だったのは確かである。早速、そのDISKをとりあえずHDDに中身をコピー、一旦電源を落とし、今度はSlimSCSI1460JとPDを繋ぐ。再起動後、EZ-SCSIを起動・・・

 HOSTアダプタにAdptec1460を検出しました。

 おおおっ、素晴らしいっ、動いた、動いたあぁあああっ。そんな僕はほとんど失神寸前。

 PD用のドライバはICMの95窓用ドライバDISKのすみにこっそりあるのを発見済み。早速、CONFIG.SYSを書き換え、再起動。

 ウウウィィィィィィイン

 おおおおっ、PDまで認識したああああああっ、感動は三度ほほえむ。<意味不明

 ということで、EZ-SCSI発見後は何の苦労もなく、けっこ〜簡単に事がうまく運び、一件落着。ほんとならここでCONFIG.SYSの書き方講座でもしたほうがいいのかもしれないが、残念なことに僕はよくわかっていないので、それはまた詳しい方に別の機会に説明してもらうとして、やはりEZ-SCSIは素晴らしいという一点で、話のまとめとしたい。

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