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語源 「カフェレーサー」の語源は、当時英国内で唯一24時間営業だったエースカフェに集まり、ノートンやトライアンフのバイクをカスタムし、カフェのジュークボックスにコインを入れ、曲が始まると同時にスタートし、曲が終わるまでにカフェに戻ってくるという公道レースをロッカーズ達が毎夜のようにやっていたことから。(Wikipediaより引用) ということらしい。しかしぼくのチョイノリSSはせいぜいロードレーサータイプの”自転車”と張り合うのが精一杯で、スピードという点においては欠けている。 しかしカフェの前に置いてあって、”カッコイイ”と言ってもらえるものを目指してカスタムしたので、そのスタイルはカフェレーサーに通じるものだと信じて止まない。ぼくもまたカフェレーサーの一人になりたかった。
京都カフェ 京都にはカフェ(茶店ともいふ)が多くある。もちろんそこに集う若者も多い。 といってぼくは若者ではないので最近の若者が集うカフェというものはよくわからない。ぼくが若かりし頃は毎夜ラーメン屋(主に天下一品、横綱など)に集い、喰っては帰るというある意味怠惰な毎日を過ごしていた。今思えば暇だったんだなぁくらいにしか思わないが、当時はそのほんとにたいしたことのないイベントが楽しくて仕方がなかった。 よってカフェよりラーメン屋のほうが詳しいということはさておき、京都のカフェは”京都の”とつくだけでずいぶんしゃれた響きに聞こえるから不思議だ。カフェというからには珈琲を出す店、そうだ、小川珈琲がある!ということで、写真を撮る時にも一番に小川珈琲本店に向かった。
案の定、よく似合う。このパターンで何台か並べて停めたいくらいだ。きっとここでバイク屋やったらウケるだろうな、とまで考えたが、ぼくがいくら頭の中で想像したとしてもそんなのは夢以上に妄想であることは間違いない。 写真一つ撮るにしてもカフェとラーメン屋ではずいぶん違って見える。カフェにはスタイリッシュなバイクがよく似合い、ラーメン屋にはスーパーカブがよく似合う。昨今しゃれたラーメン屋というのもあることはあるが、ああいうのはラーメン屋としてのポリシーが欠けているような気がして、昔気質のぼくとしてはどうしても好きになれない。 よって写真を撮るなら京都のカフェ。そしてそこで写真を撮って、自己満足に浸る。いや、溺れる。できることなら京都中のカフェをまわって写真を撮りたい。さらにそこに多くのカッコイイチョイノリが集うようなら、そここそチョイノリカフェ。ありえないな。
チェッカー いつだったか、嵐山の嵐電前に停めていたら、 「え?これチョイノリー?こんなのあるんだー!」 と観光客とおぼしきアベックがぼくのSSを指差して大いに盛り上がっていた。あの時ほど、自己満足が加速した時はなかった。 「こんなのはないんですよ、ぼくがカスタムしたんです!」 とどんなに大きな声で言いたかったか。 きっとあのアベックも”チェック柄”のチョイノリSSに目を奪われたに違いない。そう、チェッカーこそカフェレーサーの証でもある。 今思えばSSを選んだのは野生の勘とも言うべきものだった。なぜなら他にチェッカーの似合うバイクというのはそう多くない。50cc、スクーターというジャンルにおいてはほぼ皆無に近い。その中でチェッカーの似合うSSを選んだという自らの感性は、偶然とはいえ、素晴らしく冴えていたんだなと感心する。 ぼくのSSはこのチェッカーなくしては完成しなかった。カフェレーサーを目指したぼくがいた。チョイノリSSという一見カフェレーサーとは無縁に見えるバイクに出会って、ぼくは自分なりの夢を実現した。 速くはないけど、ぼくはそれでいい。そう思ってる。
2006/06/06 |