LibrettoL1用シェルカバー の巻

デザイン

 LibrettoL1にはじめてふれた時、なんとも言えないチープな質感にとまどいを感じた。今までのLibrettoも決して高級感にあふれるというようなことはなかったが、触ればすぐに傷がつくような印象はなく、どちらかというと事務機器然としたイメージが逆に新鮮だった。

 だが質感はともかくデザインという意味では、この機体は決してデキは悪くなく、質感さえ問題なければとても美しい機体になったであろうことを思わせた。

 そこではじめ色を塗り替えられないものだろうか、と考えた。だが発売当初はチチブデンキでもLibrettoL1用のパーツは販売されておらず、塗り替えるということに関しては諦めざるをえなかった。

 次に考えたのがLibrettoL1全体を覆うカバーだった。ケースに関しては本体を塗り替え、それをインナーケースに入れるという予定でインナーケースをイメージしていたのだが、全体を覆ってしまうカバーであればケースとしても機能する。さらにこれを本体になるべくフィットさせれば色を塗り替えるのと同じ効果がある。

 よって料理番組で言うところの”素材の味を活かして”デザインを起こすということに専念した。

 

機能

 LibrettoL1の場合、背面に関してはバッテリーのみである。従来のノートPCであれば何かしらポートがあったが、現在のマシンは背面はバッテリーというものが多い。またヒンジ部が独立しておらず、一体型に近い形のため、ヒンジに近い部分にポートはない。よってカバーを作る場合にはこの部分をマチとして使うことができた。

  

 結果として斜めの美しいラインを作り出すことができ、これがLibrettoL1用シェルカバーの一番の特長ともなっている。

 機能的にもこの斜めのラインを境にして液晶面の革が固定される格好になり、ちゃんと意味をなしている。LibrettoL1用シェルカバーは機能面でも妥協することなく、さらに機能美という美しさまで手に入れることができたケースなのである。

 

ボタン留め

 マジックテープで固定すればさらにぴったりとしたケースとして仕上げることができたのだが、それをよしとしなかった。あのバリバリという音に耐えられそうになかったからである。

 ではボタン留めということになるのだが、ボタンを一つなのか、二つなのか、はたまた三つにするのか、というところで悩んだ。

  

 ボタンが二つでは前面にかかる革の面積が大きくなり、見た目が長方形になってしまう。それではシェルカバーというよりはかまぼこ型もしくは枕型ということになるので、前面のデザインを成形するためには実際一つボタンしか選択肢はなかった。

 

総括

 とてもシンプルなデザインだが、僕自身は細部にまでこだわって作ったデザインである。さらに前述のようにLibrettoL1本来のデザインをいかに活かして仕上げるかということに重点を置いたので、結果としてLibrettoL1に一番似合うケースとして、カバーとして仕上がったことに満足している。

 この前にPsion5mx用のりまきを作り、さらにこの後にsigmarion用シェルカバーを作った経緯もあり、このデザインは現在ノートPC用カバーのものとしては丑やスタイルを確立するに十分なインパクトを持っていると自負している。

 男はこだわりを捨ててはいけない。そして僕はそれを追求したい。それが良いか悪いかという判断よりも、自分がこだわって使い、作っているということに自信を持っている。確かに他のケースはより使いやすく、より多機能かもしれないが、別に僕はそれらと対抗しようとは思わない。なぜならこれが僕のスタイルであり、丑やというブランドなのだから。

 

 

 

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2002/05/11