描画速度をあげる

〜 PowerStripの巻 〜

Savage

 LibrettoL1に使われているSavageというグラフィックチップは画質はいいのだが、その描画速度たるやさんざんなもので、テキストスクロールでは波打つ、動画再生ではコマ落ちするといったひどい状態で、オブジェとして置いてある時以外は心の安まる時がない。

 それでも普通に使っているのであればそれほど気になるレベルのものではないのだが、問題はバリバリ使うとやっぱりそればかりが気になって、LibrettoL5に乗り換えたほうがいいかなぁ、などと考えるようになる。

 実際そのほうが建設的であり、前向きだが、なにぶん僕には予算というものがない。そこでこのSavageに渇入れしようと思い立ったのである。

 

PowerStrip

 通常ビデオ周りのクロックアップなんてものはできないのだが、PowerStripというソフトを使うとこれが可能になる。

 従来はデスクトップPC用の画面ユーティリティソフトであり、クロックアップ機能は元々おまけ機能だったのだが、最近のノートPCは画面の巨大化、それにあわせてビデオ周りのメモリ容量がデスクトップPC並ということもあって、ノートPCでも問題なくPowerStripを使用できるようになった。

 実際には以前のノートPCでもクロックアップできなくはなかったのだが、メモリ容量が少なかったことと、効果の面で疑問があり、あまり実用的でなかった。

 

使ってみる

 インストールするとタスクバーにPowerStripのアイコンが表示されるようになる。これは画面のプロパティを表示させるためのアイコンと切り替えとなるようで、そのままクリックすると画面のプロパティが表示される。

 右クリックすると以下のようなメニューが出てくる。

  

 ここからPerformance profilesを選択するとさらにメニューが表示される。

  

 しっかり"SavageIX”と表示されているのを確認し、Clock controlsのレバーを少しずつあげていく。はじめは120MHzくらいで試したほうがいいだろう。僕のLibrettoL1は最終的に133MHzでもスカスカと問題なく動いているが、個体差もあると思うので限界まであげる前に何度かやってみて好みのクロックに設定するというのが正しい使い方だろう。

 ちなみに僕は面倒なので133MHzのまま常用しているが、普通に考えてもクロックアップがハードウェアにいい影響を及ぼすとは考えにくいので、やっていいのかどうかは個人の判断となる。

 

効果

 使用前は波打っていたテキストスクロールが随分と抑えられるようになった。なくなるということはないが、明らかに改善されている。動画もフルスクリーンでの再生時のコマ落ちが以前よりもはるかに抑えられている。明らかな効果を確認できるのは素晴らしいの一言に尽きる。

 120MHzと133MHzで違いがあるのかと言えば、ほとんどわからない。きっとイレギュラーなことをしているという達成感と実際ちょっと改善されれば、今までよりも随分快適に感じるレベルのことだったのかもしれない。

 とにかくストレスの面で随分と改善され、今までのようなイライラ感はなくなった。仕事で使っているマシンでもあるのでこの開放感はじつにいい。素晴らしい。

 僕自身はクロックアップのところしか使っていないが、PowerStrip自体は画面の拡張ユーティリティなので、これ以外にも任意のプロファイルを組み合わせて画面の表示方法を変更することも可能である。ようはアプリケーションごとに画面設定を登録し、それをワープロソフトを使用するときだけ高解像度に変更するといった使い方も可能な多機能ユーティリティでもある。

 

総括

 ハード的なクロックアップと違い、ソフト的なものは手軽にできるというのがいい。ある程度以上のスキルを要求される改造は手を出しにくいが、PowerStripのように手軽にまた効果のあるソフトウェアはユーザーの満足度をあげ、なおかつ改造しているんだぞという自尊心をかき立ててくれる。

 シェウェアというのが少々難点だが、29.95ドルというのはそれほど高いとも思えない。少なくとも僕は随分前の円高の時代にレジストしてあったので、今回はただ導入するのみ。過去にレジストしてあって、快適になるというのは誠に喜ばしいことである。やはりシェア登録は必要だろう。

 まじめにソフトを購入している人がバカみたい、ということを言う人がいるが、僕は常々まじめにソフトを購入しているが自分がバカだと思ったことはあまりない。逆にちゃんと登録していればサポートを受けられるので、わからないことがあればすぐに問い合わせてきくこともできる。今回もレジストしたコードキーをなくしたので送ってほしい、とメールしたらすぐにキーが送られてきたし、レジストすることに非常に大きな満足感を感じている。

 クリエーターに払うべきものを払って、もっといいものを作り上げてもらい、それでまたユーザーが満足する。別段これがおかしいことだとも思わないし、実際あたりまえだと感じるのは僕の感覚がおかしいわけではないだろう。

 とくにPowerStripは試用期間もあるので、とりあえず試して使って、満足できればシェア登録するというのも悪くはないだろう。このお試し期間というのはなかなかいい制度だと思う。

 

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2002/07/15