実践モバイルビデオノススメ こりゃいいや編

iPodはヨイですよ 

続・容量問題

 前回も同じ書き出しだったが、僕のLibrettoL1はHDDは標準のままである。10GBのままでも別段困っていないのだが、さすがに動画データをいっぱい入れて歩くというわけにはいかない。よって外部ストレージを持ち歩こうと考えた。

 ちょうどその時、手元にあったのがiPodであり、さらにちょうどうまい具合にXPlayなどという本来MacOSでしか使えないiPodをWindowsでも使えるようにするソフトが出回りだしたので、これはいっとかないと後悔するな、と思ってはじめてみたら案外これが楽しめた。

 

XPlay

 もともとiPodを購入したのはケースを作るためで、使うためではなかった。ただよく仕様を見ているとこれがストレージとして使えるということに気がついた。

 さらにXPlayというソフトがはじめはファイルを書き込むことはできても削除できないという、当初どうしようもない仕様だったのに対し、だんだん進化してきて、いつのまにかファームウェアの書き換えまでできるようになったところで、こりゃいいや、ってことになった。

 2002年5月現在XPlayはフリーのベータ版ソフトだが、将来的には有料になるようなことがアナウンスされている。ただApple社もどうせiPodの販売量が増えるなら、Windows用にソフトを提供してもいいかな、という動きもあるようなので、今後はOSの壁を越えて、iPodが使えるようになるのではないだろうか。そのほうが便利になるし、現状でも便利なので、これはぜひお奨めしたい。

 

IEEE1394

 iPodはIEEE1394端子に繋がるストレージである。よってLibrettoL1ユーザーな僕は飛びついたわけだが、L2以降のユーザーは別途PCカードを購入しないといけないことになるだろう。ただこのIEEE1394という規格は思った以上になかなか使い勝手がいい。

 まず高速なのがいい。スピードに関してはさらに高速なUSB2.0というインターフェースをIntelが採用するということで、今後はIEEE1394よりもUSB2.0になるかもしれないが、Appleがここ何年かがんばってきたうえに、SONYもiLinkという名前で進めてきた規格なので、なんのかんの言いつつも現状これが高速インターフェースとしては使えるレベルになっている。少なくともDV関係はiLink一本なのでこれからビデオ編集などをしていきたいという場合にも十分に実用的な投資ということになる。

 

実際使う

 iPodのいいところはそれ自体がバッテリーで動いていることである。これはモバイルという用途を考えた場合に十分なアドバンテージとなる。

 LibrettoL1では4ピンの給電できないIEEE1394ポートしかないので、どちらにしても給電することは不可能なのでバッテリー駆動でなければ動きもしないという現実もあるのだが、これはあまり関係のない話である。

 さて、実際使ったところでは、カタログ値では10時間もつと書かれているiPodだが、LibrettoL1に繋げた状態でMPEG1を再生したところでは3時間程度しかもたなかった。ただLibrettoL1の標準バッテリーでは普通に使っていても2時間程度しか使えないので、この3時間という数字はLibrettoL1とのコンビネーションを考えていくうえでは問題ないだろう。

 

MPEG1

 前回の話に戻ってMPEG1のデータを規格外ビデオCDとして持ち歩くかどうか、という話に移ろう。

 MPEG1のデータを規格外ビデオCDにした場合、ワイド画面の両脇がゴソっと黒くなってしまうという問題があった。そこでiPodにはCD-Rに書き込む前、もしくはCD-RからMPEG1のデータだけをヘッダ情報を削って(VCDチェッカーで可能)、移動すれば素のMPEG1のデータということになるので、LibrettoL1のワイド画面を活かすことができるようになる。

 ようは使い分けであり、棲み分けである。

 

iPodである必要性

 これはとりもなおさず外部ストレージとしての機能である。データを作るたびにCD-Rに書き込みして持ち歩くよりも、データをカット&ペーストで移動させて持ち歩けるデータストレージとしてのiPodは非常に有効であると言える。しかもIEEE1394接続なので、800MBのデータを転送するのに3分とかからない。当然ライティングソフトを起動してCD-Rに書き込みするよりもはるかに速い。

 さらに前述のようにLibrettoL1が2時間しかバッテリー駆動できないのであれば、iPodのバッテリー駆動時間である3時間のうち1時間はバッテリー残があることになる。となれば、iPodのカタログ値10時間というバッテリー駆動時間のうちの1/3である3時間、もしくはこれよりも短くても2時間程度は音楽プレーヤーとして使える。

 通常2〜3時間あれば普段の通勤、通学、さらには東京−大阪間の移動でも困るようなことはないだろう。

 必要十分というには少々心許ないが、ギリギリ実用の範囲内であることも確かである。

 

それになにより

 それになによりLibrettoL1のお供にiPodなどというのはなかなかカッコイイ。実用性よりもそうした遊び心という意味で、僕はこの組み合わせをお奨めしたい。そして使ってみるとこれが案外面白くかつ実用的なことに驚かさせることだろう。

 どんな時にも遊び心がないと。

 

iPodはこちら → AppleComputer
XPlayはこちら  MediaFour

 

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2002/05/10