実践モバイルビデオノススメ やってみよう編 その4

リッピングに未来はあるのか?

はっきりいって

 リッピングは割が悪い。しかもあまりによくない。手間暇かけた割にはきれいにエンコードできなかったり、失敗したりとよくないことばかりである。

 そこで僕はリッピングよりもやっぱりキャプチャだ!という結論に達した。

 

キャプチャする

 うちにSmartVisionUSBがあったのでこれを使ってソースを作る。ただ最近のキャプチャ機器であれば、はじめからビデオCDフォーマットでファイルを出力できるのだが、残念ながらSmartVisionUSBはユーティリティを使わなければビデオCDフォーマットには出力できない。最終的にビデオCD化を考えているので、僕の場合はあくまでエンコードすることを前提にキャプチャする他ない。

 またはじめからビデオCDフォーマットとして出力できるものも、映像ソースは1150kbps、音声ソースは224kbpsになるので、ビデオCDとしてCD-Rに書き込む場合には、794MBくらいまでしか書き込めないので注意が必要である。

 ただパソコンで見ることを前提とした場合には、容量以外の心配はまずする必要はないだろう。

 *注 ちなみにLibrettoL1ではSmartVisionUSBはソフトのインストールすらできず使えませんでした。
    きっとIntelの純正チップセット以外は難しいというキャプチャ機器のツボにハマってしまった様子。
    ピクセラのUSBキャプチャは使えたようなのでLibrettoL1をベースに考える場合には、
    SmartVisionではなくそちらを選択するほうが無難。

 

どの程度のクオリティか?

 現状うちにはSmartVisionUSBしかないので一慨には言えないが、僕が見たかぎりでは320x240のMPEG1で1150kbpsの設定であれば、十分に見られる画質である。キャプチャするマシンの性能にもよるがコマ落ちするといったようなこともない。これがMPEG2録画になると急に重たくなるので、扱いやすい範囲で言えばMPEG1で1150kbpsであれば十分なクオリティだろう。

 試しに上記の設定で録画したものを352x240のビデオCDフォーマットにエンコードして、DVDデッキで見てみたが3倍録画したVHSよりはいい。ハイクオリティとは言い難いが、持って歩いて見る程度の使い方であれば十分だろう。

 だがここでひとつの疑問が出てくる。はたして320x240というキャプチャで字幕は読めるのか?元々352x240では字幕が読めないと言って、480x480とか352x480などのハイレゾ規格外ビデオCDに進んでいった過去のある僕である。当然これについては大きな疑問だった。

 

早速実験

 やってみたかぎりでは読めなくはない。案外いけてる感じだ。ということはビットレートをあげてMPEG1キャプチャしたものを再度ビデオCDフォーマットにエンコードすれば、すぐにでも使える。

 結局MPEG1→MPEG1、しかも 320x240 → 352x240 というエンコードなので、ザラザラ感というのは否めない。しかしTMPGEncの標準モードでのエンコードでは、元のファイルの1.5倍程度の時間でできあがるので、お手軽さという意味ではバツグンである。なによりモバイルフォーマットということだけを考えた場合には、320x240のままでも別に困ることはなく、そのまま使えるのがさらにいい。

▼ 画数の多い漢字は難しいが352x240なら字幕もなんとか読める

 僕自身は320x240という画面サイズが思った以上に使えることがわかって、この実験結果には満足だった。

 

まとめ

 キャプチャの一番大きな問題はデジタルtoデジタルではないので、フォーカスが甘くなる点だろう。しかしこのアナログtoデジタルの甘さ加減が、字幕についてもいい意味でプラスに働いている。

 きっとDVDxやFlaskの字幕入りエンコードも、字幕のフォントを大きくできるなどの細かい設定ができれば、もっと読みやすく、かつ画面もきれいに出来上がるのかもしれない。しかし下手にリッピングの設定に四苦八苦するよりは、素直にキャプチャしたものをエンコードするか、そのまま見るかしたほうがより使い勝手がよくなることはまず間違いない。

 使い勝手だけを考えるのであれば、Zaurus用のCE-VR1であり、AV-1であり、SHARPのMPEG4レコーダーはチューナーを搭載していないことを除けばよくできていると思う。日々使うのであれば、安くなっているMI-E21あたりを手に入れて、CE-VR1と併せて使うほうがよりアクティブに使いこなすことが可能である。

 ただこれまで進めてきたリッピングやキャプチャという方法は、パソコンという大きな投資が必要なものの、そのまま保存用としても使えるクオリティのものを作れるという点で現状のMPEG4レコーダーよりも優れている。

 その代償としてファイルの大容量化という弊害を生むわけだが、これについては次回活用法も含めて考えていきたい。

 

次回予告

 ようやく出来上がったデータを外に持ち出そうという話に突入する。ここまでえらく長かったような気がするが、とにかく先に進めるということはいいことだ。

 

CE-VR1の活用法はこちら → CAWA研究室

 

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2002/05/10